建設現場の穴のそばで吠えていた犬 近付いてみると?「なんてひどいことを」
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チリに住むウィリアンズ・モロ・フローレンスさんが夕方、自宅の近所まで愛犬の散歩に出かけた時のことです。
古い建設現場を通りかかると、何かに気付いた愛犬が道路の反対側に行こうとしました。
ウェブメディア『The Dodo』によると、愛犬がウィリアンズさんを誘導しようとしていた先に、1匹の犬がいたのだそうです。
その犬はウィリアンズさんに向かって激しく吠えます。ウィリアンズさんは、周囲の状況を見て、すぐに理由を悟りました。
吠えている犬がいた場所にはたくさんの深い穴があり、その穴の1つに別の犬が落ちて、出られなくなっていたのです!
地上にいる犬は、穴に落ちた犬を助けてほしくて、必死に吠えていたのでしょう。
ウィリアンズさんは走って自宅に戻り、水と食べ物とロープをもって、建設現場に戻りました。
そして、ウィリアンズさんは穴の中に入っていき、落ちた犬を救助。助け出された犬は、すぐに地上で待つ犬のほうに駆け寄って行ったそうです。
2匹はそっくりで、兄弟と思われます。
犬たちはすぐに、ウィリアンズさんがもってきた水を飲み、食べ物を食べていたそうです。しかし、彼の後を歩いてついてくる体力がなかったといいます。
困った彼はその場でSNSに2匹のことを投稿し、助けを求めました。すると投稿が、動物保護活動をしているヴァレスカ・トレス・タピアさんの目に留まります。
すでに夜中になっていたにもかかわらず、ヴァレスカさんは現場に駆けつけて、2匹を連れて帰りました。
彼女は犬たちを、エンジェルとサルバドールと名付け、お風呂に入れて、伸びた毛をカットしてあげました。
2匹はぴったりと寄り添って離れようとせず、お互いだけを信用しているように見えたそうです。
ウィリアンズさんが地域のコミュニティグループに投稿した2匹の動画には、「なんてひどいことをする人がいるんだ」「かわいそうに。怖かったよね」などの声が上がっています。
ヴァレスカさんは2匹が離ればなれにならないように、一緒に引き取ってくれる人を募集しました。
しかし、結果として彼女自身が2匹の里親になることに決めたといいます!
こうしてエンジェルとサルバドールは、これからもずっと一緒にいられることになりました。
見つかった状況から、2匹は誰かに捨てられたと思われます。
2匹がどのくらいあの場所にいたのかは分かりませんが、毛の伸び具合から推測すると、長い期間を必死で生き延びていたのでしょう。
これまでつらい思いをしてきた分、これからはヴァレスカさんからたっぷりと愛情をもらって過ごしてほしいですね。
[文・構成/grape編集部]