珈琲パッケージがトートに? 『加賀友禅』とのコラボ体験会に行った結果… By - エラチヒトシ 公開:2024-11-05 更新:2024-11-21 SDGsコーヒー伝統工芸 Share Post LINE はてな コメント 突然ですがあなたは、アップサイクルという言葉を知っていますか。 アップサイクルとは、本来捨てられるはずの製品に新たな価値を与えて、再生することを指します。 2024年11月16日、ネスレ日本株式会社(以下、ネスレ日本)と、石川県金沢市を中心に生産されている手書き友禅染『加賀友禅』がコラボレーションした『オリジナルトート手作り体験会』の開催が決定。 同体験会で使われるトートバッグには、『ネスカフェ』が販売するある商品のパッケージをアップサイクルした紙糸が、一部使われるそうで…。 アップサイクルなトート手作り体験? grapeは、同体験会本番に先立って同年10月30日に開催された、メディア体験会に参加しました! 向かったのは、同年4月、東京都渋谷区にあるJR原宿駅近くにリニューアルオープンした『ネスカフェ原宿』。『ネスカフェ』のサステナブルな活動を楽しく体験できる場を、一般消費者向けに提供しています。 ネスカフェ原宿の外観 参加者の前に現れたのは、『加賀友禅』作家である毎田仁嗣(まいだ・ひとし)さん。『加賀友禅』についてこう説明しています。 これまで350年続く『加賀友禅』の主な素材は絹ですが、染める過程で、もち米やぬか、塩、大豆、海藻などの材料を使っています。当初は工業的に材料を作る習慣がなく、ほとんどが食べ物と周りに自生しているものを使ってきました。これはまさしく、持続的なモノづくりで今まで続いてきた証かと思います。 毎田仁嗣さん 加賀友禅の着物 『加賀友禅』とサステナビリティには、意外な関連性があったのですね。 また、毎田さんは、生地に筆で絵を描くようにして模様を染め上げる技法『手描き友禅』を実演しつつ、特徴やコツなどを教えてくれました! 『手描き友禅』に挑戦! まっさらの生地に色を塗ると、染料が滲んで広がっていってしまうもの。しかし、『手描き友禅』では塗る前に糊(のり)を使って生地に堤防を作ることで、染料の滲みやはみ出しを防ぐそうです。 のりで堤防を作る様子 堤防を作った生地に、筆で描いていきます。色の使い分けやグラデーションなど、作家の個性がはっきりと現れる部分です。 堤防の中を塗っている様子 毎田さんの説明が終わったら、いよいよ本番! 今回体験するのは、堤防の中に色を塗っていく、いわば塗り絵のようなものです。 人生で初めて『手描き友禅』を体験する筆者。期待と不安が入り混じりながらも、用意された見本を見ながら筆を入れていきます…。 毎田さんの「周りを塗ってから中を塗るよりも、一定の方向から塗り進めるようにするとムラがなく塗れます」というアドバイスを思い出しながら、丁寧に筆を入れていくことに。 予想以上に根気がいる作業で、所定の時間内にすべてを塗りきることはできませんでしたが、きりがよいところで終了! 『手描き友禅』は初挑戦ながら、終始楽しく体験することができました!『自分だけ』のオリジナルトートバッグが完成したのも大満足です。 『ネスカフェ』によるアップサイクルの活動 体験会中、ネスレ日本の飲料事業本部に在籍する海老原聡さんから、『ネスカフェ』の取り組みについて聞くことができました。 ネスレ日本では独自に、『ネスカフェ ゴールドブレンド エコ&システムパック(つめかえパック)』をアップサイクルする活動をしています。この紙パッケージから紙糸を作り、体験会で使ったトートバッグのみならず、シャツやタオルなども作っています。 海老原聡さん アップサイクルされた紙糸類 体験会用のトートバッグに使われていたのは、『ネスカフェ ゴールドブレンド エコ&システムパック(つめかえパック)』をアップサイクルした紙糸だったのですね。 今回の体験会を通じて、アップサイクルを活用した素材や、持続可能な側面を持つ日本の伝統に触れることで、サステナビリティをより『自分ごと化』できた気がします。 あなたも、身の回りを改めて意識してみると、思わぬアップサイクルに気が付くかもしれませんよ! [文・構成/grape編集部] ダルビッシュ有が日本に帰国 向かった先は…?2024年11月12日、メジャーリーグの『サンディエゴ・パドレス』に所属するダルビッシュ有選手が、自身のブログを更新。日本に一時帰国していたことを明かしました。 俳優・火野正平さんが逝去 腰痛の治療に励むも腰部骨折に火野正平さんが亡くなったことが分かりました。ご冥福をお祈りいたします。 Share Post LINE はてな コメント
突然ですがあなたは、アップサイクルという言葉を知っていますか。
アップサイクルとは、本来捨てられるはずの製品に新たな価値を与えて、再生することを指します。
2024年11月16日、ネスレ日本株式会社(以下、ネスレ日本)と、石川県金沢市を中心に生産されている手書き友禅染『加賀友禅』がコラボレーションした『オリジナルトート手作り体験会』の開催が決定。
同体験会で使われるトートバッグには、『ネスカフェ』が販売するある商品のパッケージをアップサイクルした紙糸が、一部使われるそうで…。
アップサイクルなトート手作り体験?
grapeは、同体験会本番に先立って同年10月30日に開催された、メディア体験会に参加しました!
向かったのは、同年4月、東京都渋谷区にあるJR原宿駅近くにリニューアルオープンした『ネスカフェ原宿』。『ネスカフェ』のサステナブルな活動を楽しく体験できる場を、一般消費者向けに提供しています。
ネスカフェ原宿の外観
参加者の前に現れたのは、『加賀友禅』作家である毎田仁嗣(まいだ・ひとし)さん。『加賀友禅』についてこう説明しています。
これまで350年続く『加賀友禅』の主な素材は絹ですが、染める過程で、もち米やぬか、塩、大豆、海藻などの材料を使っています。当初は工業的に材料を作る習慣がなく、ほとんどが食べ物と周りに自生しているものを使ってきました。これはまさしく、持続的なモノづくりで今まで続いてきた証かと思います。
毎田仁嗣さん
加賀友禅の着物
『加賀友禅』とサステナビリティには、意外な関連性があったのですね。
また、毎田さんは、生地に筆で絵を描くようにして模様を染め上げる技法『手描き友禅』を実演しつつ、特徴やコツなどを教えてくれました!
『手描き友禅』に挑戦!
まっさらの生地に色を塗ると、染料が滲んで広がっていってしまうもの。しかし、『手描き友禅』では塗る前に糊(のり)を使って生地に堤防を作ることで、染料の滲みやはみ出しを防ぐそうです。
のりで堤防を作る様子
堤防を作った生地に、筆で描いていきます。色の使い分けやグラデーションなど、作家の個性がはっきりと現れる部分です。
堤防の中を塗っている様子
毎田さんの説明が終わったら、いよいよ本番!
今回体験するのは、堤防の中に色を塗っていく、いわば塗り絵のようなものです。
人生で初めて『手描き友禅』を体験する筆者。期待と不安が入り混じりながらも、用意された見本を見ながら筆を入れていきます…。
毎田さんの「周りを塗ってから中を塗るよりも、一定の方向から塗り進めるようにするとムラがなく塗れます」というアドバイスを思い出しながら、丁寧に筆を入れていくことに。
予想以上に根気がいる作業で、所定の時間内にすべてを塗りきることはできませんでしたが、きりがよいところで終了!
『手描き友禅』は初挑戦ながら、終始楽しく体験することができました!『自分だけ』のオリジナルトートバッグが完成したのも大満足です。
『ネスカフェ』によるアップサイクルの活動
体験会中、ネスレ日本の飲料事業本部に在籍する海老原聡さんから、『ネスカフェ』の取り組みについて聞くことができました。
ネスレ日本では独自に、『ネスカフェ ゴールドブレンド エコ&システムパック(つめかえパック)』をアップサイクルする活動をしています。この紙パッケージから紙糸を作り、体験会で使ったトートバッグのみならず、シャツやタオルなども作っています。
海老原聡さん
アップサイクルされた紙糸類
体験会用のトートバッグに使われていたのは、『ネスカフェ ゴールドブレンド エコ&システムパック(つめかえパック)』をアップサイクルした紙糸だったのですね。
今回の体験会を通じて、アップサイクルを活用した素材や、持続可能な側面を持つ日本の伝統に触れることで、サステナビリティをより『自分ごと化』できた気がします。
あなたも、身の回りを改めて意識してみると、思わぬアップサイクルに気が付くかもしれませんよ!
[文・構成/grape編集部]