「これ何年前のだろう」 捨てられずに残ったコスメ、無駄にしない方法が?
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子供の頃、クレヨンで絵を描いた記憶がある人は多いでしょう。
好きな色同士を混ぜたり重ねたりしながら自由に表現する時間は、大人になってもワクワクするものです。
近年では『大人の塗り絵』が流行するなど、幅広い年齢層が夢中になってクレヨンを手にする機会が増えています。
開けるまで色が分からないクレヨン、正体は?
色数にもよりますが、クレヨンの中に入っている色は、赤や青、緑など、だいたい決まっていることが多いでしょう。
ですが、開けるまでどんな色が入っているかが分からないクレヨンがあるのをご存知ですか。
筆者が見つけたクレヨンが、その名も『Helloyon(ハロヨン)』。一般的なクレヨンにはない、独特のくすみカラーがおしゃれなクレヨンです。
写真奥:『Helloyon minimal(ハロヨンミニマル)』、写真手前:『Helloyon(ハロヨン)』
約12cmのクレヨンが5本入った『ハロヨン』のほかに、約2cm四方の四角錐のクレヨンが9個入った『ハロヨンミニマル(以下、ハロヨン)』もあり、かわいらしい見た目をしています。
実はこの『ハロヨン』、私たちにとって身近なあるものを使って作られたといいます。
それは…使い切れないカラーコスメ!
筆者の自宅にあったアイシャドウなど
アイシャドウやチークなど、気に入って購入したけれど、自分に似合わなかったり流行が変わったりして、使わないまま眠っている…という人は少なくないでしょう。
そんな使い切れなかったカラーコスメを回収し、クレヨンにアップサイクルしたものが『ハロヨン』なのです。
回収されたコスメによって色が異なるため、完成するクレヨンの色は唯一無二。そのためパッケージには「箱ごとにクレヨンのカラーが違います」と記されています。
よく見るとラメが入っていたり、マットな質感だったり、一般的なクレヨンとは違ったカラーが楽しめるのは、コスメならではの特徴です。
目を凝らすと細かいラメが入っているものも
とはいえ、使いかけのコスメをわざわざ回収して、クレヨンに生まれ変わらせるのは、なかなか時間も手間もかかる作業でしょう。
『ハロヨン』は、一体どのようにして生まれたのでしょうか。
「ふと引き出しを開けた時に『これ何年前のだろう』みたいなコスメが、捨てられずにたくさん残っていたんです」
そう語るのは、合同会社Maison de Mou(メゾン・ド・ムー)代表の大澤美保さんです。
2021年に、役目を終えたカラーコスメをクレヨンへとアップサイクルする『COSME no IPPO(コスメノイッポ)』というプロジェクトを立ち上げた、大澤さん。
『ハロヨン』に込められた想いについて、お話をうかがいました。
捨てられるはずのコスメをクレヨンに?
長年、美容業界でPRの担当を務めてきた大澤さんは、業界の関係者と関わる中で『使い切れないコスメ』の問題に直面したといいます。
美容業界で仕事をする中で、さまざまな方が最後まで使い切れないカラーコスメを持っていることを実感していました。
日本国内で廃棄される化粧品の量は、上位5社の企業が出している商品だけでも、年間2tといわれており、多くのコスメが廃棄されています(※株式会社モーンガータの独自調査による)。
大澤さんは、自身が何年も働いてきた美容業界が、多くのゴミを排出している現状に、心を痛めていたとか。
その後、2020年に第2子出産を前にして「子供たちが住みゆくこの地球を、少しでもよい形で残したい」という想いがより濃くなったといいます。
ただ、今までまったくやってこなかったことを始めるよりも、これまで考えてきたことや、課題に思ってきたことを解決したいという想いが強かったようで…。
ワクワクしながら買ったカラーコスメを使い切れなかった時に、捨ててしまうことに罪悪感を持つ方は多いと思います。罪悪感で終わってしまうのではなく、カラーコスメに新たな価値をもたらすことによって「誰かのワクワクにつながるものに変えたい」と思いました。
役目を終えたカラーコスメを『ワクワクするもの』に変えるべく、動き出した大澤さん。
ワクワクの循環を目指し、美容業界のゴミゼロを目指すという大きな目標を掲げて『COSME no IPPO』を立ち上げました!