ポツンと置かれた数枚の『紙袋』 その使い道に…「これは天才」「めちゃくちゃありがたい」
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- 出典
- @ruiji_31
grape [グレイプ] issues
アパレル店や雑貨店などで、商品を買った時にもらえる、紙袋。
ビニールのレジ袋と違い、強度やデザイン性があるため、きれいであれば捨てずに取っておくという人もいるでしょう。
そのままバッグとして使ったり、梱包材として使ったりできるため、何かと使い勝手がいいですよね。
男性が感動した、ショッピングモールの『サービス』
2025年1月4日に、よしだけいすけ(@ruiji_31)さんが投稿したポストが、ネット上で話題になっています。
新年が明けた同月上旬、東京都武蔵野市にあるショッピングモール『コピス吉祥寺』を訪れた、よしださん。
施設内を回っていると、珍しいあるサービスを発見し、感銘を受けたそうです。
同施設で、一体どんなサービスを実施していたのかというと…。
各テナントのスタッフから不要になった紙袋を集め、『エコバッグ』として利用客に無料で提供するというもの!
レジ袋が有料化した昨今では、マイバッグを持つ人も多くなりました。しかし、持ってくるのを忘れてしまったり、買った商品が、持参したマイバッグに入りきらなかったりする時もあるでしょう。
同サービスは、そんな人たちに向けたもので、このラックは同施設内の各所に設置されているそうです。
従業員の親切心が伝わってくるような取り組みに、心が温まりますね。
ポストに添えた写真とともに、よしださんは「こういうアイディアを出して、実行した人の給与が上がりますように」と、サービスの発案者への想いをつづっていました。
投稿には12万件以上の『いいね』が付き、同施設の取り組みに、多くの称賛の声が寄せられています。
・天才!これはめちゃくちゃありがたいですね!
・SDGs効果もあるし、イメージアップとともに売上アップにもつながりそう。
・ナイスアイディア!きれいな紙袋は、いつか使うかもと思ってなかなか捨てられないけど、また誰かに使ってもらえるのはいいですね。
・素敵。これが本当の『エコバッグ』か。
・家に紙袋がたくさんあるから、ぜひ寄付したい!
このサービスが生まれた背景は?
利用客が喜ぶだけでなく、レジ袋の使用量を減らし、SDGsへの取り組みにもつながる、同サービス。
grapeは、この活動の担当者である、『コピス吉祥寺』の小関さんにお話をうかがいました。
――このサービスを始めた経緯は?
『コピス吉祥寺』では、2022年から『Share for good!』と名付けたサステナブルな活動をおこなってきました。
しかし、消費をうながす商業施設で、どうしたらサステナブルな活動につなげられることがあるかを日々考えておりました。
当時、私は買い物でエコバッグを持ってくるのを忘れた時に、すぐに買い物袋を購入していました。そこで、もし買い物袋を買わずに済む代わりの物があったら、資源削減になるのではないかと考えたのです。
そのため、2023年3月から、特にお買物が増えるであろうセールの時期を中心に、このエコバッグのシェアサービスを定期的に実施しています。
通年置けるのが理想ですが、提供している紙袋はスタッフの協力によって集められた物なので、そこまで数がないのが現状です。そのため、今現在はセールなどの期間にのみ設置しております。
また、衛生面を考え、使う方の抵抗がないよう、基本的には未使用に近いきれいな物を用意しています。
――利用客からの反響はどうだったか?
今までですと、2週間で600枚ぐらい使用されていました。
ただ今回、SNSで拡散していただけたことで、多くの人がこの活動を認知してくださり、今までよりも減りが早いように感じています。
――次回はいつ頃おこなわれるのか?
次は3月に1か月間、サステナブルをテーマとした『Share for good!』月間をおこなうので、その時期に設置する予定です。
そのため、スタッフには「きれいな紙袋をもらったら捨てないで」と伝えています。
2025年1月17日現在、同施設では新年のセールが終わり、紙袋の設置は終了しているとのこと。
中には、他人が使用した物を使うことに、抵抗がある人もいるかもしれません。
そのような人たちのためにも、使用感がなく、できるだけきれいな紙袋を用意しているそうですよ。利用客への配慮も忘れない、小関さんのホスピタリティも素敵ですね。
『コピス吉祥寺』のサービスのように、もし不要になった物があった場合、そのまますぐに捨てるのではなく、何かほかに使い道がないか考えてみてはいかがでしょうか。
その小さな1歩も、立派なSDGsへの取り組みとなるでしょう!
[文・構成/grape編集部]