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高校生に『過剰包装』を指摘されたブルボンが? 「大人な対応」「もっと好きになった」

By - grape編集部  公開:  更新:

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※写真はイメージ

不適切な処理により、自然に分解されないプラスチックごみが海へと流出して起きる『海洋プラスチック問題』。

海洋環境を汚染し生態系を破壊するだけでなく、海岸の景観、船舶航行、漁業や観光などにも悪影響を及ぼします。

そのため、幅広い業種の企業がプラスチックごみの問題と向き合い、改善する努力を重ねているようです。

『過剰包装』との意見にブルボンが返答

菓子メーカーのブルボンは、2020年7月29日にウェブサイトでプラスチック包装についてのプレスリリースを公開しました。

プレスリリースによると、東京都在住の高校生から「プラスチックごみが増えるお菓子の過剰包装をやめてほしい」という意見と1万人以上の署名が届いたとのこと。

それを受けて、ブルボンは自社で取り組む環境保全活動7点について改めてまとめました。

個包装の理由や、植物由来のプラスチックである『バイオマスプラスチック』の活用、紙など代替素材への変更も進めていることが書かれています。

1. 包装につきましては食品の保護や安全性の確保、トレーにつきましてはお菓子の特性に応じて 商品の状態を保持するため、個包装につきましては少子高齢化社会や個食の時代的ニーズに 合わせて外装を開封後の商品保存を可能とするためや、楽しくシェアしてご利用いただくとき にも安心なアレルギー表示をお伝えするなどの目的で使用しています。

ブルボン ーより引用

2. 当社での包装資材の調達におきましては、SDGs(持続可能な開発目標)との関連を意識して、 よりサスティナブルな調達活動となるよう、種々の評価項目のもと活動を展開しています。特に プラスチック包装に関しては、商品の流通に必要な品質を確保しながらもコンパクトな包装と なるようにサイズや材質を随時見直し、過剰包装とならないようできるだけ工夫をしています。 加えて、植物由来のプラスチックであるバイオマスプラスチックの活用や紙などへの代替素材に 変更する取り組みも積極的に進めています。

ブルボン ーより引用

3. バイオマスプラスチックの採用は、2009 年(平成 21 年)に開始し、以降も継続して採用商品を 増やしています。すでに、「アルフォート」「レザンヌ」のトレーなどでバイオマスプラスチック の採用を行っています。また、「ブランチュール」のプラスチックトレーでは、かねてよりバイオ マスプラスチック 10%使用のものを、25%使用したバイオマスマーク 25 を刻印したものに変更 する計画をすでに進めており、「プチポテト」シリーズの外包装とともに 2020 年(令和 2 年)夏 の生産より実施していきます。

ブルボン ーより引用

4. プラスチック製のものを紙などに代替する活動につきましては、「アルフォートミニチョコ レート」や「ブランチュールミニチョコレート」での紙トレー化をすでに行っているほか、 「もちもちショコラ」シリーズに梱包していたプラスチック製のフォークを、紙製のピックへ 2019 年(平成 31 年)2 月より変更しています。

ブルボン ーより引用

5. 包装の最小化として、使用するフィルムやトレーの厚みを薄くしプラスチック使用量を削減する 取り組みでは、2019 年(令和元年)11 月にファミリーサイズ商品群の外装フィルムを約 8%薄く し年間で約 27 トンのプラスチック削減を行ったほか、「ブランチュール」のプラスチックトレー におきましても、何回もの薄肉化活動を行い現在では発売当初の厚みから 35%以上の厚みを削減 するとともに、上述の植物由来プラスチック 25%配合を使用した改善を図っています。

ブルボン ーより引用

6. 関連して、長年培ってきた菓子製造技術の応用や発展により、ストローとしても使用できる トッピングクッキー「コロネクッキー」を開発し、2020 年(令和 2 年)1 月より販売を開始 しました。この商品を通じてプラスチック削減への新たな提案を行っています。

ブルボン ーより引用

7. 加えて、包装材料の印刷時の作業環境改善や大気中への揮発性有機化合物の排出削減など複合的 な環境保全を目指して、水性インキによる印刷を 1999 年(平成 11 年)より採用し、2015 年 (平成 27 年)には一般社団法人健康ビジネス協議会の「水性印刷商品認証制度」による認証 マークを商品パッケージに印刷しています。現在では、水性インキ使用商品の比率は商品全体の 約 45%に拡大しています。

ブルボン ーより引用

高校生の意見に対し、「この度のプラスチックごみの削減の趣旨につきましては、まったくその通りであり当社と方向性が一致するものと考えています」とプレスリリースでつづったブルボン。

真摯に受け止める姿勢に、ネット上では称賛の声が上がっています。

・大人な対応だと思う。ブルボンへの信頼度が上がった。

・こんなにメーカーが頑張っているとは…企業努力を知るいい機会でした。

・よく『過剰包装』というけれど、立場が違う人にとっては必要なことも。何をもって『過剰』とするかは難しい。

・多角的な視点が必要ですね。プラスチックごみの問題について、もっと深く考えたいと思います!

また、「包装を減らすなら、消費者側も運搬途中で壊れたお菓子を受け入れないと」など、消費者側が変わる必要性について言及するコメントもありました。

プラスチックごみ削減のために不便さを受け入れるか、不便にならないような工夫をするか…課題解決への道は多岐にわたるでしょう。

多くの人の生活を守りながらプラスチックごみ問題に取り組む企業の助けになるよう、私たちもともに学び、改善策を模索していきたいですね。


[文・構成/grape編集部]

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出典
ブルボン

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