近い将来、ストローが消える? その理由が他人ごとではない
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※写真はイメージ

渋谷陽一さんが逝去 音楽誌『rockin’on』を創刊2025年7月22日、『ロッキング・オン・グループ』(株式会社ロッキング・オン・ホールディングス、株式会社ロッキング・オン、株式会社ロッキング・オン・ジャパン)の代表取締役会長である、渋谷陽一さんが亡くなったことが分かりました。74歳でした。

経産省「大変危険です」 注意喚起に「知らなかった」「これは危ない!」2025年7月、経済産業省の製品事故対策室は、Xアカウントで「モバイルバッテリーを車内に放置しないでください」と、呼びかけました。
ジュース、アイスコーヒー、スムージーなど、ドリンクを飲む時に欠かせないものといえば…そう、ストロー。
コンビニでも、ドリンクを買うと必ずといっていいほど店員から「ストローはお付けいたしますか」と聞かれます。
しかし、近い将来ストローは姿を消すかもしれません。
シアトル発のキャンペーン
スターバックスやタリーズコーヒーの発祥の地として知られるアメリカのシアトルで、ユニークなキャンペーンが開始されました。
その名も『ストローレス・イン・シアトル』は、プラスチックのストローを「使わない」というキャンペーンです。
海洋生物の保護活動を行っている『Lonely Whale』が開始したこのキャンペーンには、シアトル空港やシアトルマリナーズのホームスタジオである『セーフコ・フィールド』をはじめとした、数多くの団体が参加。
すでにシアトル市内の一部の施設では、プラスチックのストローの提供を止めたり、土に還る生物分解性の紙ストローに切り替えたりといったアクションを起こしています。
背景には深刻な問題が
そもそも、『ストローレス・イン・シアトル』が始まった背景には、深刻な海の環境問題が関係していました。
2016年にスイスで開催された『世界経済フォーラム』では、毎年約800万t以上のプラスチックゴミが海に流出していると報告されています。
また、このままでは、2050年までにプラスチックゴミの数が魚の量を上回る可能性もあるとし、世界に向けて警鐘を鳴らしました。
社会全体を巻き込んで、大きな取り組みになることが期待される『ストローレス・イン・シアトル』。今後も、参加団体は増える見込みです。
実際、大手コーヒーチェーン店のスターバックスは、プラスチックのストローの使用を止める予定であると『Seattle Weekly』が報じています。
もちろん、プラスチックゴミの原因のほとんどがストローというわけではありません。しかし、たとえ小さな一歩でも、ストローの使用を控えることで、海洋汚染の解決につながるのではないでしょうか。
そして、プラスチックのストローを使わないことが、海の環境問題について考えるきっかけになることが期待されています。
[文・構成/grape編集部]