『米の価格高騰』で備蓄米放出? 政府の発表に「ありがたい」「空になったらどうするの」
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- 出典
- 農林水産省ホームページ
2025年1月24日、農林水産大臣が記者会見で、政府備蓄米(以下、備蓄米)の運用方針を見直す考えがあることを発表しました。
備蓄米とは、日本国政府が食料備蓄として保存している米。
仮に大凶作が起こっても、安定した流通ができるように、常時100万トン程度の米が備蓄されています。
価格高騰による米放出は予定外?
本来、凶作で米の流通が十分でない事態でのみ、放出することになっている備蓄米。
しかし、新しい運用方針では、米の価格高騰を理由に放出できるような準備を進めているとのことです。
※写真はイメージ
2024年は記録的な猛暑が続き、農業には大きな影響が見られ「米不足になる」と心配の声が上がっていました。
しかし、同年12月の農林水産省の発表では、2024年度の収穫量は『平年並み』とされています。
つまり、収穫量の問題だけでなく、全体的な物価高による生産コストの上昇、インバウンドによる急激な需要の拡大など、さまざまな要因が重なって価格高騰につながったといえるでしょう。
備蓄米の放出に、ネット上で賛否
日本人の代表的な主食である米の価格がさらに高くなれば、米離れがおき、国内の消費が落ちてしまう恐れがあります。
そんな中で検討され始めた『備蓄米の放出』は、消費者や生産者にとって一縷(いちる)の望みともいえるかもしれません。
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備蓄米放出の可能性を受け、ネット上ではさまざまな意見が上がっています。
【備蓄米の放出に肯定的な意見】
・一人暮らしの学生には、米は高すぎて買えません…。
・飲食業からすると、本当にありがたいです!料理に出す量を減らしたくはないので。
・5kgで4000円台は高すぎる…。早く、備蓄米を出してほしい!
【備蓄米の放出に否定的な意見】
・備蓄米の放出はダメだと思う!『平成の米騒動』レベルの凶作に対応するためのものだよ。
・安易に価格を下げることはすべきじゃないな。卸売業者のことも考えてほしい。
・備蓄米が空になってしまったら、もし大災害が起こった時にどう対応するの?
備蓄米を放出すれば、米の価格が下がり、消費者は手に取りやすくなるでしょう。
一方で、本来の目的である、災害や不作時に備えて、備蓄米は放出しないほうがいいという声も多く上がっているのです。
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現状では、2025年も続いていくことが予想される、米の価格高騰。
時代に合わせた、かつ消費者にとっても、農家や卸売業者にとってもベストな運用方針が、政府に求められているようです。
[文・構成/grape編集部]