新元素名は「ニホニウム」が有力! 日本にちなんだ名称が6月9日の0時に公表
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理化学研究所のチームが発見し、日本初の命名権を獲得した原子番号113番の新元素の名称案が2016年6月9日、国際純正・応用化学連合から公表されます。
これまでは日本の国名「JAPAN」にちなんで「ジャポニウム」とされることが有力視されていましたが、日本(ニホン)に基づき「ニホニウム」とされる可能性が高まっていると伝えられました。
発見者には命名権が与えられる
2015年12月31日、理化学研究所仁科加速器研究センターの森田浩介グループディレクター(九州大学大学院理学研究院教授)を中心とする研究グループが発見した113番元素を、国際機関が新元素であると認定しました。
これにより、森田グループには新元素の命名権が与えられます。欧米諸国以外の研究グループに命名権が与えられるのは初めてで、元素周期表にアジアの国としては初めて日本発の元素が加わることに。
新元素の名称は、発見したグループに関係する国や地域、また科学者などの名前にちなんだ単語の語尾に「イウム」を付けるというのが国際規則。グループを統括し、新名称を決める森田浩介グループディレクターは「日本で発見されたことが分かるようにしたい」と語っており、国名にちなんだ名称になる見込み。
当初検討されていた「ジャポニウム」はラテン語やフランス語に由来しますが、関係者によると「森田さんは自国語にこだわったようだ」と語っており、現状では「ニホニウム」の可能性が高いという見方が有力です。
また、「過去に一度でも使用した元素名は使えない」という規則があり、元東北大学の総長・小川正孝博士が1908(明治41)年に新元素として命名し、のちに別の元素と判明した「ニッポニウム」を使用することはできません。
名称案は6月9日の午前0時に公表され、一般からの意見を5か月間募集します。目立った反対意見がなければ、年内にも決定し、周期表に記載される予定とのこと。
日本発の新たな元素はどんな名称になるのでしょうか?6月9日の発表が楽しみですね!
理化学研究所記者会見