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「なんとなく恥ずかしい」 女性が抱えるココロとカラダの悩みに専門医は…

By - grape編集部  公開:  更新:

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『フェムゾーンケアと腟内フローラ』

『フェムゾーンケアと腟内フローラ』のトークテーマでは、日本産科婦人科学会所属の産婦人科専門医、吉形玲美先生が登壇。

ゲストに、歌手の茂森あゆみさんと、フリーアナウンサー・タレントの阿部華也子さんを迎え、MCを島田彩夏アナウンサーが務めました。

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左から、吉形玲美医師、阿部華也子さん、茂森あゆみさん、島田彩夏アナ

まずは『腟内フローラとセルフケア』について。トークセッションに先駆けて行われた、吉形先生と茂森さんの対談VTRをスタジオで視聴しました。

吉形先生は、腸内細菌を『腸内フローラ』と呼ぶように、腟内のさまざまな細菌叢(さいきんそう)を『腟内フローラ』と呼ぶと解説。

「腟粘膜の粘液から出る、『グリコーゲン』という成分がブドウ糖に変わり、『ラクトバチルス乳酸菌』という腟内の善玉菌によって乳酸を産生します。この乳酸が病原菌や雑菌をやっつけてくれる」といいます。

閉経を迎えて女性ホルモンが減ると、ラクトバチルス乳酸菌とグリコーゲンも減少し、悪玉菌が増加。腟まわりのかゆみ、乾燥※6、においなどのトラブルが起こりやすいのだとか。

吉形先生は「直接、腟にラクトバチルス乳酸菌を届けてあげるケアが大事」だと見解を示しました。

洗顔後の顔がつっぱるように、フェムゾーンもそのままだと乾燥するそう。対策として「保湿後にオイルや美容液的なもので蓋をしてあげる」ことなどを挙げました。

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茂森さんは「クリームとオイルは、歯磨きをするかのように生活の一部になっています」と、フェムゾーンケアをしていることを明かします。

このVTRを見た島田アナは「驚きの連発」と仰天。吉形先生は、フェムゾーンについて「お顔の皮膚よりずっと薄いので、ケアをすると、よりうるおいを実感できる」と伝えました。

女性ホルモンに似た成分 体内で十分に作れるのは3人に1人

続いては『女性ホルモンマネジメント』。こちらも、吉形先生と茂森さんの対談VTRから始まりました。

茂森さんはクリニックで検診を受け、骨密度や血管のしなやかさ、女性ホルモンの数値を測るほか、CT検査、尿検査によるエクオール産生能検査を行い、対談のなかで結果を確認。自身の骨密度がとてもいい状態といわれ、安堵の表情を浮かべていました。

骨密度は、更年期を迎えて女性ホルモンが減るとともに減少し、骨折のリスクが高くなるといわれています。血管のしなやかさを維持するにも、女性ホルモンが関係しているのだとか。

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そこで気になるのは、女性ホルモン※7のケアの方法です。吉形先生は「大豆食品を摂ると、大豆イソフラボンという成分が、腸内細菌によって『エクオール』という成分に変わる」といいます。エクオールは、足りなくなった女性ホルモンと似た働きをしてくれるのだそうです。

しかし、吉形先生の研究によると、誰もが体内で大豆イソフラボンからエクオールを作れるわけではなく、作れる人は約3人に1人なのだとか。吉形先生は「サプリメントでエクオールそのものを摂取できる」といいます。

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このVTRを振り返り、茂森さんも島田アナも、年齢を重ねて体調の変化を感じるようになったと告白。

吉形先生は「更年期にあらわれる自律神経の不調による症状は、必ず卒業がある」と告げ、「上手にホルモンマネジメントをして前向きに自分の身体と向き合ってほしい」とメッセージを送りました。


※6 ドライシンドローム(ドライマウス・ドライアイ・腟の乾燥) | 女性の健康推進室 ヘルスケアラボ|厚生労働省研究班監修
※7 女性のライフステージと健康の特徴 | 女性の健康推進室 ヘルスケアラボ|厚生労働省研究班監修

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