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「なんとなく恥ずかしい」 女性が抱えるココロとカラダの悩みに専門医は…

By - grape編集部  公開:  更新:

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『しっておきたい妊活のキホン!リアル相談3選』

『しっておきたい妊活のキホン!リアル相談3選』のトークテーマでは、日本産科婦人科学会所属、産婦人科専門医の吉形玲美先生が登壇。ゲストにアイドルの和田彩花さんを迎え、MCを佐藤里佳アナウンサーが務めました。

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左から、吉形玲美医師、和田彩花さん、佐藤里佳アナ

最初のお悩みは『私の身体は妊娠しやすい?しにくい?』というもの。和田さんも「30歳になったばかりなので気になる」と関心を寄せました。

吉形先生は、自分の身体の状態を知るために、3つの検査を推奨します。

まずは『子宮頸がん※21検診』。「受診をきっかけに、早い段階から婦人科の『かかりつけ医』を持つことが大事」なのだそうです。

また『内分泌検査』で卵巣の機能を確認し、卵子の数の目安が分かる『抗ミュラー管ホルモン(AMH)検査』も受けることが大切だと話します。

これらの検査を受けて特に問題がなければ、排卵の時期にパートナーと性交する『タイミング療法』が妊活の第一歩と、吉形先生は説明しました。

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自然妊娠が難しい場合※22は『人工授精』『体外受精』へと進みます。WHO(世界保健機関)の調査では、不妊に悩むカップルの約半数は男性にも原因があるのだそう。吉形先生は「妊活のファーストステップで、男性も検査を受けてほしい」と呼びかけました。

和田さんが、妊活するうえで「カップルで一緒に心がけるといいことはありますか?」と聞くと、吉形先生は「バランスのいい食事や運動など、健康的な生活習慣」と答えました。

基礎体温以外にもある、排卵日のタイミングを測る方法

続いてのリアル相談は、『なかなか自然妊娠しません。2人のモチベーションの保ち方は?』です。吉形先生は「ゴールを2人で話し合うことが大事」といいます。まずは、女性が排卵日を自分で確認することから取り組むのがいいのだそうです。

排卵日の確認には、基礎体温※23を測る方法があります。女性の身体は、月経期〜卵胞期〜排卵日は低温期、排卵日〜黄体期は高温期になるため、日々の体温から排卵日を推測できるのだとか。

そして『排卵日予測検査薬』を活用する方法もあるそうです。

スティック状のキットに尿をかけ、判定ラインが表示されたら排卵日の約1日前のサイン。吉形先生は「基礎体温より精密。タイミングを測る手段の1つとして活用しやすい」とすすめました。

また、男性が自分で精子の濃度や運動率をチェックできる『運動精子濃度テストキット』も紹介。「お互いにセルフチェックを活用したり、情報を知ったりすることが助けになる」とアドバイスしました。

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3つめの相談は「40代だと妊娠する可能性はどのくらいですか?」というもの。吉形先生によると、20代前半の妊娠しやすさを100%とした場合、40代に入ると約40%、40代後半では10%以下に減少すると説明し、「早めに婦人科へ行ってほしい」とすすめました。

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和田さんが「自分は子供が欲しいのか、まだ分からない」と率直な思いを明かすと、吉形先生は「どんな選択肢が目の前に来ても、大丈夫なコンディションにしておくことが大事」と助言します。

妊活においては『検査・生活習慣・ライフスタイル』が特に大切で、これらを意識して過ごすことで、妊娠してもしなくても「自分もパートナーも健康で幸せな毎日を暮らせる」と伝えました。


※21 子宮頸がん | 女性の健康推進室 ヘルスケアラボ|厚生労働省研究班監修
※22 不妊 | 女性の健康推進室 ヘルスケアラボ|厚生労働省研究班監修
※23 基礎体温 | 女性の健康推進室 ヘルスケアラボ|厚生労働省研究班監修

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