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「なんとなく恥ずかしい」 女性が抱えるココロとカラダの悩みに専門医は…

By - grape編集部  公開:  更新:

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『気になる!女性が抱える汗の悩み!リアル相談2選』

『気になる!女性が抱える汗の悩み!リアル相談2選』のトークテーマでは、愛知県安城市にある『咲くらクリニック』院長で、皮膚科・形成外科・美容皮膚科が専門の小林直隆先生が登壇。

ゲストに、元SKE48のメンバーで、現在はバラエティを中心に活躍するタレントの須田亜香里さんを迎えました。

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写真左から、小林直隆医師、須田亜香里さん

最初のリアル相談は『ワキや手からの汗が異常に多い。これって私だけ?』。

小林先生は、多汗症について、ワキ・手のひらなど一部分だけに多く汗をかく『局所性多汗症』、全身に汗をかく『全身性多汗症』、特定の原因がなく発生する『原発性多汗症』、糖尿病や甲状腺疾患など病因によって引き起こされる『続発性多汗症』のほか、女性は更年期※8による自律神経の乱れで発汗する場合もあると説明します。

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統計的には日本人の20人に1人が多汗症で悩み、特にワキ汗で悩んでいる人が5.9%と、有病率を解説しました。

多汗症には明確な判断基準があり、簡単なテストで確認が可能。アイドル時代からステージ衣装の汗染みが悩みだったという須田さんも早速、セルフチェックを行いました。

受診は問診のみ「恥ずかしがることはない」

続いてのリアル相談は、『ワキ汗や手汗が気になって、仕事や勉強に集中ができない。どう対策したらいい?』という悩みです。

小林先生は「汗の悩みは、主に皮膚科、場合によっては内科でも診てもらえるので、病院のホームページなどで探すこと」を推奨。

また、受診はワキなどの患部を直接診るのではなく、多くの場合は問診で終わるので「恥ずかしがることはありません」とも補足しました。

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続けて、「治療法は塗り薬・注射薬・手術・内服薬のほか、補助的な治療ですが、精神療法などもあります」という小林先生。

塗り薬・内服薬に加え、症状がひどい場合の注射薬での治療も保険適用で実施することがあると説明しました。

大学入試にタオルや手袋を持ち込むことも可能に

クリニックでの受診を前向きに考え始めた須田さんに、小林先生は「『汗が多いから悪い』という決めつけはよくありません。周囲の人たちは多汗症という疾患があることを知り、困っている人がいると認識することで、もっと優しい社会になるのでは」とコメント。

2021年には、事業者による合理的配慮の提供が義務化されました。

小林先生は「例えば、大学の共通テストで手汗の多い受験者は、事前の書類申請なしに試験にタオルや手袋を持ち込むことが可能になるなど、社会全体が変わりつつあります」と紹介。

そして「汗が多くても日常生活に支障がなければ治療の必要はないので、悩んでいるみなさんが必ずしも病院へ行かなければいけないというわけではありません。悩んでいる方は我慢せずに病院、クリニックで受診していただきたい」とメッセージを送りました。

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※8 更年期障害とは? | 女性の健康推進室 ヘルスケアラボ|厚生労働省研究班監修

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