動物園のユニークな取り組みに反響 カバ舎の前にあった『ポスト』に「かわいいシステム」
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提供:日立市かみね動物園

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日常では出会えない動物を、近くで見ることができる、動物園。
来園者が楽しみながら、動物の生態や環境について学べるよう、園内にはさまざまな工夫が凝らされています。
茨城県日立市宮田町にある日立市かみね動物園では、子供が喜ぶユニークな取り組みが行われているようです。
評判を聞きつけた筆者が、同園を取材しました!
来園者と動物がつながれる『どんぐりポスト』とは
通常、動物園の楽しみ方と言えば、のんびりと生活している動物を観察するのがほとんどですよね。
日立市かみね動物園では、そんな来園者と動物がつながれるように、2014年から『どんぐりポスト』を設置しています。
提供:日立市かみね動物園
同園内に落ちているどんぐりを、来園者が集めて『どんぐりポスト』に入れれば、クマやサルなどのエサとして届く仕組みです!
みんなで動物を育てているような感覚になれそうですよね。
素敵な取り組みについて、同園はこのように語っています。
動物の栄養バランスや、安全性の面から、来園者が直接動物にエサやりすることはできません。
どうにか来園者と動物がつながれるきっかけを作れないか考えた結果、飼育員がエサやりする形式にすれば可能なので、秋限定でポストを設置することにしました。
子供たちを中心に、楽しんで拾ってくれているようです!
『どんぐりポスト』は、カバ舎前とホンシュウジカ舎前の2か所に設置されています。
提供:日立市かみね動物園
集めたどんぐりを、動物が実際に食べてくれていると思うと、嬉しいですよね。
どんぐりポストに入れられるのは、『同園内で拾ったどんぐり』限定です。
提供:日立市かみね動物園
園外のどんぐりには、除草剤や農薬、ウイルスがついている可能性があるため、自宅付近やほかの外出先などで拾ったどんぐりは入れないようにしましょう。
動物に大量のどんぐりを与えてしまうと、健康面に影響が出るというのも、理由の1つです。
SNSでも話題に
2025年10月7日、同園は『どんぐりポスト』についてXへ投稿。
7万件以上の『いいね』が送られ、「かわいいシステム」「いいアイディアですね。人間も動物もみんな幸せ」といったコメントが寄せられ、多くの人の心に響いたようでした。
同園は、想定よりも大きな反響に驚いたそうです。
『どんぐりポスト』は、来園者と動物がつながれる素敵な仕組みでしたね。
同園の動物たちも、秋の味覚に舌鼓を打っていることでしょう!
[文・構成・取材/grape編集部]