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正義感は生まれつき?弱者を助ける『正義の心』はいつ生まれるのか

By - 土屋 夏彦  公開:  更新:

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京都大などの研究グループが、正義感は生まれつきなのか、学習によってはぐくまれるものなのかを研究する中で、生後半年の乳児の時点でもうすでに、弱者を助ける「正義の味方」を選ぶ性質があることを明らかにし、英科学誌ネイチャー・ヒューマンビヘイビアに発表しました。

実験では、生後6ヶ月と10ヶ月の乳幼児130人余に、攻撃者、犠牲者、正義の味方、傍観者の4種類のキャラクターが登場して、攻撃者が犠牲者に体当りすると、正義の味方が出てきてそれを阻止するパターンと、何もしないで傍観するパターンをアニメーションで4回づつ計8回見させたあと、正義の味方の人形と傍観者の人形を見せてどちらを選ぶか調べました。

すると、何度やっても、攻撃するのを阻止しようとする正義の味方の人形を選ぶ乳幼児が20人中17人を占めたそうなんです。

キャラクターの色などを変えてやってみても、結果は変わらないことから、乳幼児には生まれながらにして正義の味方がお好きのようなんです、今回の研究から「人間は生まれたときから正義感の原形を備えている可能性がある」と結論づけたそうです。

ただ、傍観者のキャラはじっとしているだけなので、動きが大きい正義の味方のほうが乳幼児には目に入りやすかったのではといった意見も出ているようです。

でもこの話をきいて改めて思いましたが、弱いものを助けようとする精神というのは、動物本来の生きていく上で必要なものなのではないでしょうか。


[文/土屋夏彦]

土屋夏彦

上智大学理工学部電気電子工学科卒業。 1980年ニッポン放送入社。「三宅裕司のヤングパラダイス」「タモリのオールナイトニッポン」などのディレクターを務める傍ら、「十回クイズ」「恐怖のやっちゃん」「究極の選択」などベストセラーも生み出す。2002年ソニーコミュニケーションネットワーク(現ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社)に転職。コンテンツ担当ジェネラルプロデューサーとして衛星放送 「ソネットチャンネル749」(現アジアドラマチックTV★So-net)で韓国ドラマブームを仕掛け、オンライン育成キャラ「Livly Island」では日本初の女性向けオンラインで100万人突破、2010年以降はエグゼクティブプロデューサー・リサーチャーとして新規事業調査を中心に活動。2015年早期退職を機にフリーランス。記事を寄稿する傍ら、BayFMでITコメンテーターとしても出演中、ラジオに22年、ネットに10年以上、ソーシャルメディア作りに携わるメディアクリエイター。

出典
京都大学

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