「よくいった」「その通り」 日本の食文化に関する議論に、北欧出身の庭師がズバリ
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日本を訪れる海外の観光客は年々増え続け、2018年は過去最高の訪日観光客を記録しました。
日本という国に興味を持ち、実際に訪れてくれることは喜ばしいこと。その一方で、ある議論が沸き起こっています。
麺をすする音に不快感?
訪日観光客の増加に伴い、目立つようになった『ヌードルハラスメント』という言葉。
そばやラーメン、うどんなど、日本には多くの麺料理があります。そして、多くの日本人が『ずるずる』と音を立てて麺料理を食べていることでしょう。
しかし、麺をすするという行動や音を、一部の訪日観光客は不快に感じているというのです。
確かに、海外では麺は音を立てずに食べるのがマナー。日本でも、若い世代を中心に、あえて音を立てずに食べる人も増えている印象です。
このヌードルハラスメントに対し、日本国内では意見が真っ二つ。ネット上では、音を立てて麺をすすることに賛成派と否定派に分かれ、さまざまな意見が飛び交っています。
■賛成派
・パスタはともかく、麺料理は音をたてて食べるのが日本の食文化では?
・海外からの目を気にして、なぜ昔からの日本の文化を直す必要があるのか。
・「郷に入れば郷に従え」という言葉を知らないのかもしれない。
■否定派
・日本人だけど、麺をすすって食べるのははしたなく思えて苦手。
・『クチャクチャ』と音を立てて食べる人を見かけた時ぐらいの不快感。
・食文化も変わっていけばいい。
庭師の村雨辰剛さんが、ぶった切る
2020年の東京オリンピックを目前に控え、ヌードルハラスメントに関する議論はさらに白熱しています。
飲食店の中には、訪日観光客に配慮した対策を設ける店もあるほど。
しかし、ヌードルハラスメント否定派の意見を、庭師・タレント・モデルなど幅広く活躍している、村雨辰剛(むらさめ・たつまさ)さんは、たったひと言で切り捨てました。
村雨さんは、北欧のスウェーデン出身。2018年には『みんなで筋肉体操』(NHK)に出演したことでも有名になりました。
現在、村雨さんは日本の国籍を取得しており、日本名である『村雨辰剛』で活動しています。
スウェーデンと日本、2つの国の文化を知る村雨さんの意見は、以下のものでした。
「食文化も変わっていけばいい」という意見を引用した上で、「変容しなくていい」と村雨さん。
これに対し、「文化の違いを楽しめないのであれば、旅行客とはいえない」「変に合わせる必要はない」と多くの共感意見が寄せられました。
文化とはすぐに変えられるものではなく、これまでの歴史や成り立ちを無視して、簡単に否定していいものでもありません。
だからこそ、もしも異なった文化を目の当たりにした時には、「なぜこの文化が生まれたのか」「現在でも根付いている理由は」と、その背景を知る姿勢が必要なのではないでしょうか。
そして、私たち日本人もまた、自国の文化を説明できるだけの知識をつけておきたいものです。
[文・構成/grape編集部]