trend

『自粛警察』にケンカを売るホテル プラン詳細に「笑った」「素晴らしい」の声

By - grape編集部  公開:  更新:

Share Post LINE はてな コメント

※写真はイメージ

・センスある旅館!読んでいて楽しかった。

・完全にケンカを売ってて、めちゃくちゃ笑ってる。

・強い(確信)。

石川県加賀市にある『森の栖 リゾート&スパ』が打ち出した宿泊プランに、そんな絶賛の声が寄せられています。

「最後まで読んで」の理由

新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)感染拡大の影響で、売上の急減に頭を悩ませる観光業界。

キャンセルが相次ぎ、コロナウイルス収束の兆しが見えない中、今後の存続すら危ぶまれている宿も少なくありません。

そんな中でも、感染拡大防止策を強化し、なんとか営業を続ける宿も。しかし、営業を続けていることに対し、批判の声が寄せられることもあるといいます。

宿に限らず、飲食店やライブハウスなど、営業を続ける施設に一般人が休業を要請する行為は『自粛警察』と呼ばれ、脅迫ともとれる行きすぎた行動が物議をかもすことも。

そうした自粛警察の存在を逆手にとって、強気なプランを打ち出したのが、『森の栖 リゾート&スパ』。

2020年5月15日現在、宿のウェブサイトに掲載されているプランの説明文がこちらです。

新型コロナウイルスが蔓延する2020年・日本。

世には、外出自粛要請中にもかかわらず出歩く人々、営業する飲食店が後を絶たず、善良な市民は苦しめられていた。

そんな中、立ち上がった正義の組織「自粛警察」。

自らのコロナウイルスへの感染リスクは厭わず、必殺技「スローストーン」「ハリガミカッター」「テレフォンサンダー」「SNSファイヤー」を駆使し、今日もコロナ禍の中、自粛していない悪人を取り締まる。どれだけコロナ対策をしていようが関係ない!今日営業しなければ倒産してしまい多くの従業員が路頭に迷おうが関係ない!全てはコロナを滅ぼすため!正義のため!!

がんばれ!自粛警察!!負けるな!自粛警察!!

森の栖 ーより引用

なんという挑戦的な文章…!

休業を要請する人たちの神経を逆なでしそうな文言が並べられていますが、プランの最後には、こうも書かれています。

今はみんながつらい状況です。

確かに自粛要請に従わないことは、ちゃんと従っている側にとっては許し難い行為に見えるかもしれません。ただ、行き過ぎた攻撃や行動は社会の不安をさらに煽る行為ですし、許されるものではありません。そこには自粛したくても出来ないそれぞれの事情があるはず。こんな世の中だからこそ、今いちど冷静になって、お互いに優しくありたいなと思います。

森の栖 ーより引用

『森の栖 リゾート&スパ』の強気なプランに称賛の声が寄せられているのは、ユーモアあふれる説明文だけが理由ではありません。

その理由は、宿泊代の用途に関係していました。

さて、本プランのご宿泊代の半分を一旦当館でお預かりし、石川県の最前線でコロナと戦う「医療従事者の皆様とそのご家族」への宿泊券として7月に石川県医療労働組合などに寄付させていただきます。

自粛警察もそうでない方も是非このプランでお泊まりいただき、本当に今一番つらい人たちにエールを送りましょう。

頑張ってコロナを乗り越えましょう!

森の栖 ーより引用

経営が苦境に立たされていても、宿泊代の半分は支援にまわす…。その姿勢こそが、多くの人から称賛されている真の理由なのではないでしょうか。

森の栖 スクリーンショットより

感染拡大を防ぐためには、接触人数を減らすほか、不要不急の外出は避けるべきとされています。

もちろん営業を続ける店側も十分な対策をとっていることでしょう。しかし、営業を続けることに対しては賛否両論あり、何が正解かは誰にも決められません。

だからこそ、自分の価値観を押し付け、時に誰かを中傷したり脅迫まがいな行動をとったりすることには疑問が残ります。

1日も早く、コロナウイルスが終息してほしいと願う気持ちは誰もが同じ。傷つけあうより、お互いに支えあって、この状況を乗り越えたいものです。

そして改めて、コロナウイルスの最前線で闘う人たちへの感謝を持ちたいですね。


[文・構成/grape編集部]

貼り紙の写真

臨時休業をした整体院 入り口にあった『貼り紙』に「これは仕方ない」「いい職場」2024年11月14日に、ある理由で臨時休業をした、同店。 「お許しください」といった言葉とともに、臨時休業を知らせる貼り紙を、Xのアカウント(@msgCura)で公開したところ、大きな注目を集めることになりました。

鯛の写真

「お刺身いけます!」 鯛の1枚に「面構えが違う」「採用決定」マーク(@makunouchi4mark)さんがXに投稿した1枚に、このような声が続々と寄せられています。写っていたのは、スーパーマーケットで見かけたという、1尾の鯛。鯛を見たマークさんは、思わずこうアテレコせずにはいられなかったようで…。

出典
森の栖

Share Post LINE はてな コメント

page
top