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「1品200円~調理します」 見慣れない野菜を持ち込んだらまさかの…

By - 芳雪  公開:  更新:

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店主に話を聞いてみた

――サービスを始めたきっかけは?

緊急事態宣言の予告の時から準備し、地域の人から必要とされる店であり続けるために、何かできないかというところを考えていました。同時に、コロナ禍で自粛期間中の家庭での食事を作る人へのお手伝いがしたいと思い、ほかがやっていないものをやろうと始めた次第です。

時間を決めて行っているのは時短営業になったこともあり、ランチでもディナーでもないアイドルタイムの15~17時を有効活用したかったからです。

――どのような人が利用しているか。

小さい子供のいるお母さんですね。近くにある保育園のママ友つながりで、20~30代の女性の利用が多いです。

――利用者は多い?

まだ1日数件ほどです。保育園に迎えに行く前に食材を持ってきて、子供と一緒に料理を取りに来る人もいます。

――どのような食材を持ち込む人がいるか。

ギフトなどでもらった物が多いです。あとは、普段使用している豚肉や鮭なども、家だと同じレパートリーになるため持ち込む人がいます。

――困った食材は?

時間のかかる乾物は困りましたね。ひじきなど和食の食材が来ると、「このまま日本食を作ろうか」と思いますが…そこは納豆と炒めて中華にアレンジしました!ハムを持ってきた人には、チンジャオロースにし、鮭の切り身は黒酢あんにしました。

アドリブで料理ができる力がないと成立しない、このサービス。

駒形さんは「今までの経験や、まかないでやってきたのもあって、それが活かされている」と語っています。

――このサービスを始めてからお客様からの反響や変化はあったか。

ママ友つながりや、職場のつながりでのお客様が利用してくれるようになりました。お客様にも楽しんでもらえているし、自分も楽しい。「何ができるかな」という発想や、勉強にもなります。そこから新しいものが生み出されるかもしれないと思っています。

――第2弾の計画は?

はい、やる予定です。まだ次の企画は考えていませんが、利用されているお客様にも聞いて構想を練ります。「こういうのがあると買うのに」というのがあれば…。使ってくれている人に聞くのが早いと思うんですよね。店内とは違う新商品の開発が必要かもしれないし!

家から鍋を持ってくれば、麻婆豆腐を300円で提供するというサービスも行っている『中国料理 堀内』。

取材時には、こちらのサービスのほうが利用者が多く、一人暮らしの男性などがよく来店するそうです。

「たまに使ってもらえればいいなと。そういうお客様が増えればいいなと思っています」と、駒形さんは語りました。

飲食業界では、緊急事態宣言により20時までの時短営業を余儀なくされています。多くの店が、この時短営業に悩まされているようですが、駒形さんは…。

――20時までの時短営業は厳しい?

変化に対応していくしかないので、不満はいいません。

新型コロナウイルス感染症が1日も早く収束するためには、我慢の時なのかもしれません。しかし、一方で飲食店は大きな打撃を受けています。また、時短勤務やテレワークといった、働き方も変わり生活が一変した人もいるでしょう。

日々変化する中で、店のあり方や私たちの生活もまた変わっていく時なのかもしれませんね。

『中国料理 堀内』

住所:神奈川県横浜市青葉区青葉台1ー29-36
電話番号:045-982-2270
営業時間:11:30~14:00、17:30~22:30(ラストオーダーは21:30)
※政府の要請により緊急事態宣言発令中は、11:30~14:00、16:00~20:00(ラストオーダーは19:30 酒類の提供は19時まで)
持ち込みサービス:1日10組、平日限定(受付時間10:00~16:30、調理受け渡し対応時間:16:00~18:00)
定休日:月曜日(月曜日が祝日の場合、火曜日に振替)


grapeでは、コロナ禍における企業や人々の奮闘を紹介する記事を、特集という形でまとめています。よろしければご覧ください。


[文・構成/grape編集部]

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