「結婚しよう」 妻を忘れたアルツハイマー病の夫が、再び妻にプロポーズ
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道路標識、縦読みすると… 1枚に「これは気付かなかった」「面白い看板」目的地の方向や距離、道路上の警戒情報などを視覚的に伝える、道路標識。普段から車を運転する人であれば、頻繁に目にするでしょう。なおき(@528_frs)さんがXに公開した道路標識の1枚に、5万件を超える『いいね』が寄せられています。
北海道のコンビニ 駐車場で撮影した1枚に「怖すぎるだろ…」「五度見したわ」北海道で男性が撮影した1枚。写った光景に道民以外が「ウソだろ…」
アメリカのコネティカット州に住む、ピーター・マーシャルさんと妻のリサさん。
ペンシルベニア州で、近所付き合いをしていた中で知り合った2人は当時、それぞれ別のパートナーと結婚していました。
その後、ピーターさんがコネティカット州に引っ越したことで疎遠になりますが、約1年後に再び連絡を取り合い、お互いに離婚したことを知ったのだとか。
友人関係だった2人は急接近。それぞれの子供が大学へ進学するまで8年間の遠距離恋愛を経て、2009年に結婚しました。
妻のことを忘れた夫が…
海外メディア『CNN』によると、ある時からピーターさんの物忘れが多くなったのだそう。最初はカギや財布などを忘れていたのが、次第に言葉が出てこなくなったのだとか。
そして2018年4月に病院で検査を受けた結果、ピーターさんは53歳でアルツハイマー病と診断されたのです。
病気の進行は早く、彼の記憶からリサさんとの思い出が次々と消えていきます。そして、ピーターさんはリサさんが妻であることも忘れてしまいました。
2020年12月、2人が家でテレビドラマを見ていた時のこと。結婚式のシーンで感動したリサさんが泣いていたのだそう。
するとそんな彼女を見たピーターさんがテレビを指さして「これをしよう!」といったのです。
リサさんが「これって何?」と聞き返すと彼は「結婚しよう」と笑顔で応えました。
すでにリサさんと結婚しているという事実を忘れたピーターさんは、再び彼女にプロポーズしたのです。
リサさんがこの話を子供たちにしたところ、「もう一度結婚式をするべき!」と背中を押されたのだそう。
こうしてリサさんとピーターさんは家族や友人に見守られながら、再び永遠の愛を誓いました。
リサさんは、ピーターさんから「結婚しよう」といわれた時の気持ちをこう振り返っています。
最高に幸せな二度目の結婚式を挙げた2人ですが、リサさんはピーターさんがそのうち彼女が妻であることを忘れてしまうことを心配はしていないそう。
彼女は「私は彼のお気に入りです。だから妻だとか、呼び方のラベルは必要ありません。彼は私を愛していて、私は彼を愛している、それがすべてです」と語っています。
リサさんはアルツハイマー病の人を介護する人たちを助けるために、ピーターさんとの生活をFacebookにつづっていて、コメント欄には同じ病気をもつ家族を支えている人たちからの共感や励ましの声があふれています。
「私たちは最後まで一緒です。私たちを引き離せるものはありません」というリサさん。
たとえピーターさんがまた彼女が妻だということを忘れても、彼は何度でもリサさんに恋に落ち、2人の愛は永遠にそこにあり続けるのでしょう。
[文・構成/grape編集部]