アメリカのスーパーで見つけたミカン 英語の呼び方は『オレンジ』ではなく?「知らなかった」
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撮影:grape編集部

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冬が近づき、空気が冷え込んでくると、ミカンが食べたくなる人が多いのではないでしょうか。
こたつの上に置かれたミカンを気軽に剥いて食べる…そんな風景は日本の冬の風物詩と言えるでしょう。
実はミカンは、アメリカでも冬の定番フルーツとして親しまれています。
ミカンは英語で『オレンジ』じゃない?
ミカンを英語でなんと言うか、想像してみてください。
多くの人が『オレンジ』と答えるのではないでしょうか。
しかし、実は日本のミカンは、一般的には『オレンジ』とは呼ばれていないのです。
『オレンジ』というと、通常は皮が厚くて大きいネーブルオレンジやバレンシアオレンジのようなものを指します。
一方、日本のミカンは皮が薄く、若干小さく平たい円形で、種類によってさまざまな名前で呼ばれています。
例えば温州ミカンは、薩摩(現在の鹿児島県)の苗木をアメリカ大使館の夫人が本国に送ったことから、アメリカでは『サツマ』または『サツマタンジェリン』と呼ばれます。
筆者が住むカリフォルニア州のスーパーマーケット(以下、スーパー)でも、温州ミカンが『サツマタンジェリン』として売られていました。
撮影:grape編集部
温州ミカンは、植物学的には『マンダリン』の一品種群なのですが、英語圏では一部の柑橘類を通俗的に『タンジェリン』と呼ぶことがあり、『サツマタンジェリン』という名称が定着したのだとか。
店や地域によっては『サツママンダリン』と呼ばれることもあります。
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温州ミカンよりも小さめの柑橘類には『クレメンタイン』や『マーコット』などがあり、アメリカでは商品名『マンダリン(マンダリンオレンジ)』で販売されているのを目にします。
店頭のポップに『マーコット』ではなく、総称である『ミカン』と書かれている感じですね!
『マンダリン』を実食レポート
販売されていた『マンダリン』を実際に購入してみました。
実は濃いオレンジ色で、サイズは直径約5cm程度と小さいのが特徴。
Mサイズの卵と比べると、その小ささがよく分かりますね。
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『マンダリン』は皮が薄くてやわらかく、手で簡単に剥けるのが魅力。種がなく、内側の薄皮もやわらかいので、子供でも手軽に食べられますよ。
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果肉はとても甘くてジューシー!酸味は控えめで、濃厚な甘さが口いっぱいに広がります。
アメリカで売られている『マンダリン』は、カラフルでポップなパッケージが多いのも特徴の1つ。
これなら子供も喜んで手に取りそうです。
撮影:grape編集部
在米の日本人のなかには「アメリカに来るまで、ミカンが英語で『Orange』と呼ばれないことを知らなかった」という人も少なくないようです。
甘酸っぱくてさわやかな味わいの冬のフルーツ、ミカン。
呼び名が違っても、寒くなると恋しくなるのは、日本人もアメリカ人も共通のようですね。
[文・構成/grape編集部]