不審者が好む『3つの場所』にゾッ 元刑事が教える簡単な対策が?
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――実際に、不審者が3か所に身を潜めていた事案を教えてください。まずは塀と生垣からお願いします。
夜間、駅から住宅街へ向かう通り沿いにある、高い生垣の陰に男が潜んでいました。
男は通りかかる女性の後を追うのではなく、最初からそこに身を隠し、スマホの明かりを消して、歩きスマホをしている女性といったターゲットが近づくのをじっと待っていたのです。
通りかかった瞬間に腕を掴んで引きずり込もうとした事例があります。
――自動販売機の横はいかがでしょうか。
ロードサイドの少し薄暗い場所にある自販機の裏に隠れ、購入に訪れた塾帰りの子供や女性に対して、背後から突然声をかけたり、体を触ったりする事案がありました。
犯人は「自販機の明るさで、周囲からは自分が丸見えになるだろう」という被害者の心理的な隙をついていました。
――公園のトイレについても教えてください。
放課後の夕方に公園で友達と遊んでいた小学生の女の子が、一人で公衆トイレに入った際、外で待ち伏せしていた男に突如ドアを押し開けられ、そのまま中に連れ込まれて鍵をかけられるという非常に卑劣な事案がありました。
公園のトイレは、一歩中に入ってしまえば、外からの視線を完全に遮断できる『閉鎖空間』です。
不審者にとっては、周囲に怪しまれずに被害者を拘束できる格好の場所になってしまいます。
※写真はイメージ
時間帯によって危険な場所は変わる
――時間帯によって、不審者が隠れやすい場所の傾向は変わるのでしょうか。
はい。時間帯によってターゲットが変わるため、不審者が隠れる場所も変化します。
これには、警察庁や警視庁の犯罪統計にも明確な根拠があるのです。
子供や女性を対象とする略取誘拐や不同意性交などの認知件数に表れています。
――昼間から夕方はどうなのでしょうか。
警察庁のデータによると、13歳未満の子供が被害に遭うのは、15~18時の放課後、下校の時間帯が全体の約4割を占めます。
ターゲットが子供になるため、公園のトイレの陰や通学路沿いの生垣、マンションの敷地内の植え込みの陰などが危険になりますね。
また、昼間は周囲の目があるため、子供を待ち伏せしても怪しまれない公園や、外から見えにくい生垣の陰などを選んで潜みます。
――夜間はどうなのでしょう。
警視庁の統計によると、大学生以上の女性が被害に遭う時間帯は23時~翌朝1時台がピークで、0時台が最多です。
また、マンションのエントランスや玄関前でのつきまといなどの前兆事案も、21時~翌3時の夜間に集中しています。
ターゲットは、会社員や学生といった『帰宅途中の女性』にシフト。
夜間は『暗闇そのもの』が隠れみのになるため、昼間なら目立つような場所でも平気で潜むようになります。
特に、通りに面した自販機の横や、暗い路地の曲がり角、アパートのエントランス付近の死角などです。
※写真はイメージ
不審者から被害に遭わないための対策は?
――不審者からの被害に遭わないためのポイントを教えてください。
被害に遭わないためには、不審者に「この人は隙がないな」「狙いにくいな」と思わせる心理的アプローチが重要です。
イヤホンで音楽を聴いていたり、スマホを見ながら『ながら歩き』をしていたりすると、背後からの接近に気づけません。
不審者に「絶好のターゲットだ」とアピールしているのと同じですね。
つまり、『耳と目』がふさがっていないかが大切です。
――具体的にはどんな対策ができますか。
駐車場やエントランスなど、自宅の敷地に入ったり、コンビニの明るい場所に出たりした瞬間に、ホッとして警戒を解いてしまう女性が非常に多いです。
自分の『心の警戒スイッチ』が入っているかを意識してください。
また、生垣や自販機、暗い曲がり角の横を通るときは、そこから手を伸ばされても届かない2~2.5m以上の距離を空けて、道路の中央寄りを歩きましょう。
つまり『2m以上のディスタンス』を取ることです。
――ほかにも対策はありますか。
後ろに人の気配を感じたら、ただ振り返るだけでなく、あえてコンビニに立ち寄るフリなどをして180度向きを変えましょう。
相手と視線を合わせるなどして、顔をしっかり確認してください。
顔を見られることを不審者は一番嫌がります。『Uターン警戒法』を実践しましょう。
また、自宅の鍵は、エントランスに入る前や、せめてエレベーターの中で手の中に握り締めておきます。
ドアの前でバッグをごそごそと探す数秒の隙が、最も背後から襲われやすい瞬間です。鍵は、玄関ドアの前で探さないようにしてください。
※写真はイメージ
日頃から『危険を想像する力』を持とう
鈴木さんの話からは、不審者が相手の行動や心理を読みながら犯行の機会をうかがっていることが分かります。
だからこそ、防犯対策は特別なことではなく、「周囲を見る」「危険な場所を知る」「油断しない」といった簡単にできる心がけを積み重ねることが大切です。
親子で通学路を見直したり、普段利用する道の死角を確認したりするだけでも、防犯意識は大きく変わるでしょう。
紹介された3つの場所を覚えておき、危険が潜んでいないか意識しながら行動したいですね。
※本記事は投稿者様の許諾を得た上で掲載しております。
[文・構成・取材/grapeライフハック編集部 しぶちゃん]