痴漢冤罪になる前に、こう叫べ! 北村弁護士の方法が画期的
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2017年8月20日に放送された、教養バラエティ番組『しくじり先生 俺みたいになるな!!』(テレビ朝日系)に弁護士の北村晴男氏が出演しました。
この日の番組のテーマは『痴漢冤罪で有罪になるのを回避するための授業』。登場した北村弁護士は、冒頭から衝撃的な事実を告げます。
痴漢で起訴されて、有罪になる確率は99%。
この数字は、「本当にやった人」「やっていない人」「やっていない、と主張した人」すべてが含まれるというのです。
そして、北村弁護士は「私自身が驚いているくらい」という画期的な痴漢冤罪回避方法の授業をスタートします。
北村弁護士による、痴漢冤罪で有罪になるのを回避するための授業
電車以外でも痴漢冤罪に巻き込まれるケースがある
痴漢冤罪の発生場所としてすぐに思い浮かぶのは、満員電車の中でしょう。北村弁護士が語ったのは、実際にあった事件を元にしたエピソード。それは、「ただ夜道を歩いていた時」の出来事でした。
痴漢冤罪に巻き込まれたのは40代の男性。彼は飲み会の後、運動も兼ねて長い時間をかけ、自宅まで歩いて帰宅しようとしていました。
途中で、彼は巡回中の2人の警察官から職務質問を受けます。
しかし、求められた通りに身分証を提示したにもかかわらず、様子がおかしいのです。気付くと彼の周りには多くの警察官が集まっていました。
そして登場した刑事が、こう告げます。
ただの職務質問ではなく、彼は痴漢の容疑をかけられていたのです! さらに刑事は、衝撃的なひと言を口にします。
刑事の車では、被害者である女性が男性の姿を確認していたようなのです。
「痴漢を疑われたら、容疑が晴れることはほぼない」ということを知っていた男性。身の潔白を証明するために、「私はやっていない。捜査に協力します」と任意同行に応じます。
北村弁護士が語る 痴漢冤罪回避のため「よかった点」
北村弁護士は、この男性がとった行動でよかった点を挙げました。
直前に犯罪が起こっていて、被害女性に顔の確認をされている。
任意捜査の段階で、素直に同行に応じた。
その上で、職務質問の際にしておくとよい対処法が紹介されました。
職務質問で「やってはいけないこと」
続いて語られたのは、職務質問された際に「もっともやってはいけないこと」です。
名刺を渡して立ち去る。
北村弁護士は「あくまでも私の見解です」と前置きした上で、こう説明します。
女性が「あの男性に間違いがない」と証言した場合、こんな結果を招いてしまうというのです。
逮捕状を請求され、身柄を拘束される。
さらに、最悪の場合はこうなってしまいます。
マスコミに情報が漏れ、TVに容疑者として実名で報道される。
完全に社会的信用を失っていた可能性があるというのです。
しかも警察は「ほかの容疑者を探すということもしないだろう」と北村弁護士は考えているそうです。
また、「仕事があるから」と帰宅することも「仕事を大事にするのであれば、帰宅しないほうがよい」といいます。その理由として、例として語られた男性が任意同行に応じた際、手の指などのDNA検査を受けたことを挙げました。
帰宅してしまっていた場合、体を洗ったり、着ていた服を洗濯したりすることで証拠が消えてしまうことになります。
ただ、今回の男性の場合はDNA検査を行う科捜研が混み合っていて、検査の結果が出るのに1か月かかってしまいました。
容疑が晴れるまでにかかった日数は、57日間でした。その間、彼は「無実なのに、いつ逮捕されるか」と怯え続けたのです…。
もし、痴漢冤罪に巻き込まれそうになったらこう叫べ!
冒頭で北村弁護士が「画期的」と語ったのがこの方法です。
これは電車で痴漢を疑われた時にも有効な方法だといいます。ただ、そう主張したからといって警察はすぐにDNA検査をしてくれるのでしょうか。
北村弁護士は、その疑問にも答えました。
番組を観た人たちからは、北村弁護士提案の痴漢冤罪回避のための画期的な方法を「覚えておこう!」という声が上がるとともに、動揺する様子が見られました。
忘れてはいけないのは、そもそも悪であるのは「痴漢をした犯罪者」です。
痴漢冤罪は見過ごせない問題ですが、それ以前に、憎むべきは犯罪行為。人々の関心が「痴漢冤罪を回避するには」「痴漢冤罪をなくすには」に集まってしまうことに疑問を感じずはいられません。
痴漢をする犯罪者を撲滅する、画期的な方法が生まれることが本来は望ましいことです。
ただ、それが容易に生まれない以上、私たちは「自分の身は自分で守る」ことをし続けなければならないのかもしれません。
[文・構成/grape編集部]