何度も痴漢に遭った小学生 「あんたも悪い!」といわれ、思ったことは
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- 出典
- @2deer0
「歩いていたら露出狂にあった」「上司にセクハラされた」「電車で痴漢に遭った」…残念なことに、性被害に遭ったことのある女性は少なくないことでしょう。
被害に遭うとその記憶は心の深くに残り、傷が深い場合は被害者の心を一生むしばみ続けます。
また、被害に遭った時に声を上げたり、周囲の人に相談したりできず、1人で抱えこんでしまった人も多いのではないでしょうか。
痴漢に遭った小学生時代、「あんたも悪い!」といわれ…
現在、SNSで世界的に広まっている『#Me Too運動』。経験した性被害について投稿し、被害数の多さや、問題の深刻さについて多くの人が考えるという運動です。
はるまき(@2deer0)さんは『#Me Too』として、小学生のころの痴漢経験を漫画で描きました。
「あんたも悪いんやで!」
その言葉を発した時、お母さんが一体どんな気持ちだったのかは分かりません。もしかすると、娘を守ることができなかった自責の念でイライラしていたのかもしれません。
当時は傷付いたものの、20年以上経った現在は立ち直ったという、はるまきさん。今回の漫画も、お母さんを責めるつもりで描いたわけではないと話します。
性犯罪は、『性暴力』という言葉があるように暴力です。身体に傷が付かずとも、心には深い傷が残ります。
自分より身体が大きく、力の強い大人から暴力を振るわれるというのは、子どもにとって言葉ではいいあらわせないほどの恐怖であることに違いはありません。
幼少期の経験から、はるまきさんは「我が子がそんな目に遭ったら、絶対に子どもを非難しないようにしよう」と思ったといいます。
性犯罪の被害者は、本当に『悪い』の?
「そんな服装だから、誘っていると思われた」
「女が1人で、そんな時間に出歩いているのが悪い」
「どうして、もっと抵抗しなかったんだ」
性犯罪の話題になると、被害者の落ち度を責める言葉をたびたび耳にします。
ですが、傷付いている被害者に「お前のせいだ」「こうすればよかったのに」といった言葉を投げかけて一体何になるというのでしょう。
仮に自衛という点で落ち度があったとしても、犯罪の責任は被害者にはありません。
「被害者は悪くない。悪いのは加害者」という意識を多くの人が持つことで、つらい思いをする人が減る社会に近付くかもしれません。
[文・構成/grape編集部]