原作者逮捕で連載終了の漫画作品 作画担当のコメントに「これ以上ないほど真摯な言葉」 By - grape編集部 公開:2020-08-24 更新:2020-08-25 性犯罪犯罪 Share Post LINE はてな コメント ※写真はイメージ ・創作に必要なのは想像力。それはつまり、人の心や痛みへの想像力なんだと思う。 ・これ以上ないほど真摯な言葉。 ・本人の気持ちを思うと、無念だろうけど、それでも被害者に寄り添っていて立派。 2020年8月8日、漫画『アクタージュ act-age』の原作者である、マツキタツヤこと松木達哉さんが強制わいせつ罪で逮捕された件を受け、同月24日、作画担当の宇佐崎しろさんがコメントを発表しました。 そこにつづられていた宇佐崎さんの思いや、作品のファンに向けた呼びかけに対し、そんなコメントが続々と寄せられています。 「間違った方向に暴力として向けるのはやめて」 2018年1月から『週刊少年ジャンプ』で連載がスタートし、コミックスが300万部を突破するほどの人気作品だった『アクタージュ act-age』。 しかし原作者が、都内の路上で10代の少女の胸を無理矢理触ったとして強制わいせつ罪で逮捕され、連載も終了に。ファンからは「刑務所で書き続けて」「出所したら連載を再開にして」といった声が上がっていました。 連載継続を求める声は、もしかしたら作画担当の宇佐崎さんの元まで届いていたのでしょうか。 24日に投稿された宇佐崎さんのコメントには、「連載終了を全面的に受け入れている」とし、被害者への思いがつづられていました。 先日8月8日、私宇佐崎しろが作画を担当する漫画作品『アクタージュ act-age』の原作担当であるマツキタツヤ氏が、女子中学生への猥褻行為、性犯罪の容疑で逮捕・勾留されました。 まず被害に遭われた方とそのご家族の皆様に心よりお見舞い申し上げます。大きなショックと恐怖の中、声を上げ、ご自身の尊厳を傷つけられたことに対する怒りを捨てなかったことは、本当に勇気ある行為だと思います。 まだ司法の判断は下されていませんが、被害に遭われた方の届出によって事件化され、逮捕・勾留という手続がとられたという事実を、重く受け止めたいと思います。 私は、今回の事件に伴う『アクタージュ』連載終了、及び企画や単行本、グッズ等への対応について、ジャンプ編集部の決定を全面的に受け入れています。 性犯罪によって受けた傷は自然に癒えるものではありません。この先も似た身なりの人とすれ違うたびに体が強張り、早足になり、夜道を歩くことに恐怖を覚え、被害に遭われた方の人生に本来必要なかったはずの緊張と恐怖をもたらします。 『アクタージュ』という作品そのものを見ることによってそれらが誘発されたり、苦痛を与える原因になる可能性を考慮して、作品の終了は妥当だと判断しました。 @uszksr ーより引用 連載を続ける道はあったのかもしれません。しかし、もしも連載を続けたとして、それが被害者を今後も苦しめる要因になりかねないことを、宇佐崎さんはちゃんと考えていたのでした。 続けて、宇佐崎さんはファンに向けてこうも呼びかけています。 そして作品を愛してくださっているファンの皆様へお願いがございます。 いつも『アクタージュ』を応援いただきありがとうございます。この度は道半ばで作品を終わらせることになってしまい、皆様と同じく私もとても残念に思っています。 しかし作品を惜しむ声が被害に遭われた方に対しての重圧となることは、絶対に避けるべきことです。 当然のことですが、作品が終了するのは被害に遭われた方のせいではありません。被害に遭われた方が声を上げたこと、苦痛を我慢して痴漢行為や性犯罪に対して泣き寝入りしなかったことは決して間違いではありません。正しいことが正しく行われた結果です。 その勇気と行動を軽視したり、貶めたり、辱めるような言葉でさらに傷つけることは、あってはならないことだと思います。 漫画に救われて生きている方々、作品を生きがいにしていただいていたファンの皆様の気持ちもよくわかります。私も漫画に救われて生きています。やりきれない気持ちでいっぱいです。ですがその愛を間違った方向に暴力として向けるのは絶対にやめてください。どうかしっかり考え、様々な視点を持ち、根拠のない情報に惑わされず、何を言うべきか、言わないべきかを選択してください。 最後に、被害に遭われた方の心のケアがしっかりとなされ、今後の人生で二度と同じような思いをすることなく、心穏やかに過ごせることを願っております。 @uszksr ーより引用 アクタージュ読者の皆様へ pic.twitter.com/ewuOZR2ALB— 宇佐崎しろ (@uszksr) August 24, 2020 「作品を読みたい」というファンの気持ちも理解できます。ラストを迎えることなく連載が終了し、行き場をなくしたファンの気持ちもまた、つらいものがあるでしょう。 しかし、それは宇佐崎さんも十分に理解しているはずです。 その上で、どこまでも被害者の気持ちに寄り添い、守ろうとする姿勢は誠実さにあふれたものでした。 「どうかしっかり考え、さまざまな視点を持ち、根拠のない情報に惑わされず、何をいうべきか、いわないべきかを選択してください」という宇佐崎さんの言葉を受け止めること…それがファンにできる最善の選択なのではないでしょうか。 【お詫びと訂正 2020年8月25日10時27分】 記事中、宇佐崎しろさんの表記に誤りがありました。訂正し、お詫び申し上げます。 [文・構成/grape編集部] 元プロ野球選手 清原和博容疑者、逮捕される ファンは動揺…2016年2月2日、元プロ野球選手の清原和博容疑者が、覚せい剤取締法違反の疑いで逮捕されました 「嬉しい報告があります!」長友佑都が妻・愛梨の妊娠を発表2017年9月2日、長友佑都さんがブログを更新。妻・愛梨さんが第一子を妊娠したことを発表しました。 出典 @uszksr Share Post LINE はてな コメント
・創作に必要なのは想像力。それはつまり、人の心や痛みへの想像力なんだと思う。
・これ以上ないほど真摯な言葉。
・本人の気持ちを思うと、無念だろうけど、それでも被害者に寄り添っていて立派。
2020年8月8日、漫画『アクタージュ act-age』の原作者である、マツキタツヤこと松木達哉さんが強制わいせつ罪で逮捕された件を受け、同月24日、作画担当の宇佐崎しろさんがコメントを発表しました。
そこにつづられていた宇佐崎さんの思いや、作品のファンに向けた呼びかけに対し、そんなコメントが続々と寄せられています。
「間違った方向に暴力として向けるのはやめて」
2018年1月から『週刊少年ジャンプ』で連載がスタートし、コミックスが300万部を突破するほどの人気作品だった『アクタージュ act-age』。
しかし原作者が、都内の路上で10代の少女の胸を無理矢理触ったとして強制わいせつ罪で逮捕され、連載も終了に。ファンからは「刑務所で書き続けて」「出所したら連載を再開にして」といった声が上がっていました。
連載継続を求める声は、もしかしたら作画担当の宇佐崎さんの元まで届いていたのでしょうか。
24日に投稿された宇佐崎さんのコメントには、「連載終了を全面的に受け入れている」とし、被害者への思いがつづられていました。
連載を続ける道はあったのかもしれません。しかし、もしも連載を続けたとして、それが被害者を今後も苦しめる要因になりかねないことを、宇佐崎さんはちゃんと考えていたのでした。
続けて、宇佐崎さんはファンに向けてこうも呼びかけています。
「作品を読みたい」というファンの気持ちも理解できます。ラストを迎えることなく連載が終了し、行き場をなくしたファンの気持ちもまた、つらいものがあるでしょう。
しかし、それは宇佐崎さんも十分に理解しているはずです。
その上で、どこまでも被害者の気持ちに寄り添い、守ろうとする姿勢は誠実さにあふれたものでした。
「どうかしっかり考え、さまざまな視点を持ち、根拠のない情報に惑わされず、何をいうべきか、いわないべきかを選択してください」という宇佐崎さんの言葉を受け止めること…それがファンにできる最善の選択なのではないでしょうか。
【お詫びと訂正 2020年8月25日10時27分】
記事中、宇佐崎しろさんの表記に誤りがありました。訂正し、お詫び申し上げます。
[文・構成/grape編集部]