蚊が嫌がる、新たなクリームを開発 花王の技術に「すごい」「発売が楽しみ」 By - grape編集部 公開:2022-06-04 更新:2022-06-04 蚊 Share Post LINE はてな コメント ※写真はイメージ 2022年6月4日現在、花王株式会社が開発中の『蚊を新たなアプローチで撃退するクリーム』が注目を集めています。 これまでの忌避剤(虫よけ剤)とは異なり、肌に低粘度のシリコーンオイルを塗ることで、『蚊が嫌う肌表面』を作り、刺されることを防ぐのだそうです。 猛威を振るう、蚊を媒介とする感染症 同社によると、近年、地球温暖化や交通網の発達により、蚊の生息地域が拡大し、蚊を媒介とする感染症の脅威が増加。 毎年約3億9千人※1が、ヤブ蚊に刺されデング熱に感染していると推測されているそうです。 しかし、現在では安全で有効なワクチンや治療法が確立されていないため、感染を予防するためには蚊に刺されないことが重要です。 ※写真はイメージ 一方で、花王株式会社が調査した結果、インドネシアやタイ、ベトナムなど、蚊による感染症が通年発生している地域では、8割の人々がほぼ毎日蚊に刺されている※2ことが明らかになりました。 蚊がすぐに飛び去る!シリコーンオイル 蚊に吸血されないためには、どんなものを肌に塗布すればよいかさまざまな実験を行った同社。 2020年12月に「蚊は、化粧品などに用いられる低粘度のシリコーンオイルを嫌がることが分かった」と発表しています。 実際に、同社が撮影した、蚊がシリコーンオイルを嫌がる姿がこちら。 ※蚊の映像が流れます。苦手な人はご注意ください。 シリコーンオイルが付着した面に降り立った蚊は、嫌がるようにすぐに飛び去ります。 さらにその後、オイルが付着した脚をすり合わせるようにして、ぬぐったのです! 構造上、水に濡れにくい、蚊の脚。 しかし、シリコーンオイルに接触すると、短時間で脚に液体が濡れ広がるといいます。 蚊の脚は、濡れると液体に引き込まれる方向に力が発生。 蚊のような小さく軽い昆虫にとっては、小さな引力でも脅威となるため、すぐに逃げ出すのです。 人にとって使い心地がよい虫よけ剤に その後も研究を続けた同社は、2022年5月に、「シリコーンオイルと忌避成分を組み合わせることで、より効果的に蚊を避けられることを見い出した」と発表。 ※写真はイメージ これまでの虫よけ剤は、忌避成分による独特のニオイやべたつきがありました。 しかし、低粘度のシリコーンオイルは、化粧品に広く使用される素材であるため、既存の虫よけ剤に比べて、ぬり心地がよくなるのだとか。 また、虫よけ剤の独特なニオイの原因であった忌避成分は、低粘度シリコーンオイルと組み合わせることで、微量でも効果を発現。 この技術を応用すれば、ぬり心地もよく、独特なニオイも抑えられる虫よけ剤が作れるようになるそうです。 同社は今後も、生活者がより簡便に、安心して蚊の対策を行えるよう、技術開発を進めていくとのこと。 花王株式会社の技術開発について、ネットからはさまざまな声が上がっています。 ・今まで出ていた虫よけ剤の概念にとらわれず、発想の転換ができるのがすごい! ・刺されなくなれば、最高だな。日本でも早く発売してほしい! ・これは画期的だ! 同社は、まずはタイで、低粘度のシリコーンオイルを用いた製品を発売する予定といいます。 新たなアプローチで蚊を撃退する製品で、多くの人の命が守られるといいですね。 ※1 Bhatt S., Gathing PW., Brady JO., Messina JP., Farlow AW., et al. The global distribution and burden of dengue. Nature. 496, 504-507, (2013) ※2 2020年 花王調べ(18~59歳、各国1,000名) [文・構成/grape編集部] 元プロ野球選手 清原和博容疑者、逮捕される ファンは動揺…2016年2月2日、元プロ野球選手の清原和博容疑者が、覚せい剤取締法違反の疑いで逮捕されました 「嬉しい報告があります!」長友佑都が妻・愛梨の妊娠を発表2017年9月2日、長友佑都さんがブログを更新。妻・愛梨さんが第一子を妊娠したことを発表しました。 出典 花王株式会社/花王 蚊が嫌う感触 Share Post LINE はてな コメント
2022年6月4日現在、花王株式会社が開発中の『蚊を新たなアプローチで撃退するクリーム』が注目を集めています。
これまでの忌避剤(虫よけ剤)とは異なり、肌に低粘度のシリコーンオイルを塗ることで、『蚊が嫌う肌表面』を作り、刺されることを防ぐのだそうです。
猛威を振るう、蚊を媒介とする感染症
同社によると、近年、地球温暖化や交通網の発達により、蚊の生息地域が拡大し、蚊を媒介とする感染症の脅威が増加。
毎年約3億9千人※1が、ヤブ蚊に刺されデング熱に感染していると推測されているそうです。
しかし、現在では安全で有効なワクチンや治療法が確立されていないため、感染を予防するためには蚊に刺されないことが重要です。
※写真はイメージ
一方で、花王株式会社が調査した結果、インドネシアやタイ、ベトナムなど、蚊による感染症が通年発生している地域では、8割の人々がほぼ毎日蚊に刺されている※2ことが明らかになりました。
蚊がすぐに飛び去る!シリコーンオイル
蚊に吸血されないためには、どんなものを肌に塗布すればよいかさまざまな実験を行った同社。
2020年12月に「蚊は、化粧品などに用いられる低粘度のシリコーンオイルを嫌がることが分かった」と発表しています。
実際に、同社が撮影した、蚊がシリコーンオイルを嫌がる姿がこちら。
※蚊の映像が流れます。苦手な人はご注意ください。
シリコーンオイルが付着した面に降り立った蚊は、嫌がるようにすぐに飛び去ります。
さらにその後、オイルが付着した脚をすり合わせるようにして、ぬぐったのです!
構造上、水に濡れにくい、蚊の脚。
しかし、シリコーンオイルに接触すると、短時間で脚に液体が濡れ広がるといいます。
蚊の脚は、濡れると液体に引き込まれる方向に力が発生。
蚊のような小さく軽い昆虫にとっては、小さな引力でも脅威となるため、すぐに逃げ出すのです。
人にとって使い心地がよい虫よけ剤に
その後も研究を続けた同社は、2022年5月に、「シリコーンオイルと忌避成分を組み合わせることで、より効果的に蚊を避けられることを見い出した」と発表。
※写真はイメージ
これまでの虫よけ剤は、忌避成分による独特のニオイやべたつきがありました。
しかし、低粘度のシリコーンオイルは、化粧品に広く使用される素材であるため、既存の虫よけ剤に比べて、ぬり心地がよくなるのだとか。
また、虫よけ剤の独特なニオイの原因であった忌避成分は、低粘度シリコーンオイルと組み合わせることで、微量でも効果を発現。
この技術を応用すれば、ぬり心地もよく、独特なニオイも抑えられる虫よけ剤が作れるようになるそうです。
同社は今後も、生活者がより簡便に、安心して蚊の対策を行えるよう、技術開発を進めていくとのこと。
花王株式会社の技術開発について、ネットからはさまざまな声が上がっています。
・今まで出ていた虫よけ剤の概念にとらわれず、発想の転換ができるのがすごい!
・刺されなくなれば、最高だな。日本でも早く発売してほしい!
・これは画期的だ!
同社は、まずはタイで、低粘度のシリコーンオイルを用いた製品を発売する予定といいます。
新たなアプローチで蚊を撃退する製品で、多くの人の命が守られるといいですね。
※1 Bhatt S., Gathing PW., Brady JO., Messina JP., Farlow AW., et al. The global distribution and burden of dengue. Nature. 496, 504-507, (2013)
※2 2020年 花王調べ(18~59歳、各国1,000名)
[文・構成/grape編集部]