台湾の『七夕』が日本人女性にとって、うらやましすぎるワケとは?
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ライターチーム『キジカク』で執筆活動をしている、うーかさん。
アメリカに12年、台湾に2年在住の経験があり、海外ならではの面白い話題を探すことを日課にしています。
そんなうーかさんが、実体験や友人のエピソード、クスッと笑えるユニークなグルメや驚きのカルチャーなどを紹介します!
最近は愛犬のころちゃんこと、ころもくんと一緒にさまざまな場所へ出かけることに夢中です。
2月14日は恋人たちが愛を確かめ合う日といわれる、バレンタインデー。日本では女性が好きな男性にチョコレートをあげる、年に一度のイベントとして親しまれています。
諸説ありますが、なんと台湾ではバレンタインデーが年に2~3回もあり、そのうち1回は夏に行われるのです。さらに、2月14日よりも夏のほうが断然盛り上がります。
本記事では、台湾のバレンタインデーの1つである『七夕情人節(チャイニーズバレンタインデー)』について紹介したいと思います。
台湾のバレンタインデーとは?
台湾で七夕は『七夕情人節』と呼ばれており、台湾版のバレンタインデーを意味します。
旧暦の7月7日に祝う『七夕情人節』は、台湾人にとって大きな行事の1つ。現在の暦により日付は毎年変わり、2023年は8月22日です。
日本でも明治初期まで使われていた旧暦。日本人にとって、あまり馴染みのないものになってしまいましたが、台湾などの中華圏では旧暦を今でも大切にしているそうです。
『七夕情人節』が近くなると台湾のデパートやコンビニなど、さまざまな場所で関連グッズの販売やセールの看板が目に入ります。
台湾の『セブン‐イレブン』では、人気キャラクターの関連商品が発売されるようです。
※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。
『七夕情人節』は、もともと恋人と過ごす日ではなく、子供の健康と成長を願う『祭拜床母(ジーバイチャンムー)』という日だったそうです。
『祭拜床母』は、子供を守る女神、床母の誕生を祝うという意味。
それがいつからか西洋文化のバレンタインと中国の織姫彦星伝説が合わさり、『七夕情人節』と呼ばれるようになったのだそうです。
日本のバレンタインでは女性がチョコを贈るが…
日本ではバレンタインデーというと女性が意中の男性にチョコを贈るイベントですが、台湾の『七夕情人節』では男性が女性にプレゼントをすることが一般的。
花束を送ったり、ちょっといいレストランで食事をしたり、アクセサリーや化粧品などをプレゼントしたりもします。
※写真はイメージ
台湾の友人に「七夕は女の子も彼氏にプレゼントをあげることもあるの?」と聞いてみたところ、「あげる人もいるかもしれないけれど、私はあげないかな~」という意見がほとんど。
5人に聞いたうち1人だけ、「私はケーキあげたよー!1ピースだけどね…」との答えが。
逆に何を彼氏からもらったのかと聞くと「花束とぬいぐるみと夜景の見えるレストランでのディナー」「欲しかったネックレスと指輪のセット!あとホテルステイも」など、高価なプレゼントが挙がりました。
エビで鯛を釣るようなプレゼントに、台湾女子がうらやましくなってしまいますね…。
しかもプレゼントはサプライズよりも、欲しいものをあげる習慣が強い台湾。彼氏は事前に「何が欲しいの?」と彼女にリサーチすることを欠かさないのだそう。
もちろん男性の性格などにもよりますが、自分の欲しいものを聞いてもらえて、素敵なディナーまでプレゼントしてもらえるなんて…台湾の七夕、うらやましすぎますね。
良縁を願う人気スポットとは?
また、縁結びの神様として知られる『月下老人』がまつられている『台北霞海城隍廟(タイペイ・シアハイチェンホアンミャオ)』も、『七夕情人節』の期間は参拝客であふれかえります。
たくさんのシングルの人たちが「いい縁をいただけるように…」と、『七夕情人節』に合わせてお参りをするからなのだとか。
※写真はイメージ
ちなみに2月のバレンタインも8月のバレンタインも、プレゼントをもらうのは女性。なんだか台湾の女子がうらやましくなってしまいますね。
『台北霞海城隍廟』は台湾でも超有名な縁結びのスポットなので、旅行の際は訪れてみてはいかがでしょうか。
[文/キジカク・構成/grape編集部]