日本への空襲を知らなかったアメリカ人夫 妻とのやり取りに「泣いた」「考えさせられる」
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買った花束を店に置いていった女性 その後の展開に「鳥肌が立った」買った花束を店に置いていった女性 その後の展開に「鳥肌が立った」
1941~1945年に起こった太平洋戦争は、各地で幾度となく戦闘が行われ、多くの人が命を落とした悲しい歴史。また、日本への原子爆弾(以下、原爆)の投下も、忘れてはならない出来事として刻まれています。
1945年8月6日に広島県、そして同月9日に原爆によって多くの人が命を落とし、日本は実戦による唯一の被爆国となりました。
終戦から78年が経過した2023年現在も、原爆が投下された日になると、各県で犠牲者を追悼し、平和を祈る式典が行われています。
日本人妻が、アメリカ人夫に勇気を出して戦争の話を切り出した理由
アフリカ系アメリカ人の夫であるボビさんと結婚し、2人の間に生まれたジョセフくんを育てている、日本人のチコ(chiko_0913.2022)さん。
チコさんは、長崎県に原爆が投下された8月9日を迎えるたびに、あることを考えるといいます。それは、「もしかしたら、自分はこの世に生まれていなかったかもしれない」ということ。
祖父らは、原爆の投下候補地であった福岡県北九州市周辺の出身でした。もし北九州市に原爆が投下されていたら、チコさんは生まれていなかった可能性があるのです。
チコさんは、ある想いからボビさんに太平洋戦争、そして原爆についての話を切り出すことにしました。
戦時中、チコさんの祖父とボビさんの大叔父は、軍に所属して敵対する身でした。
両者ともに、戦時中は異なる信念を持っていたはず。そして、直接戦争を経験していないチコさんとボビさんも、同じ歴史を学びながらも、国によって異なる価値観を持っていることでしょう。
それをよく分かっていたため、夫婦間でこの話をすることに、勇気を要したというチコさん。しかし、あえて歴史について話すことにしたのは、息子のジョセフくんのためでした。
「日本とアメリカ両方の血を引くからこそ、息子にはお互いの国の歴史観を教えていかないと」
まだ幼いジョセフくんも、勉強に励むことで、いつか戦争のことを知る日が来るでしょう。
かつては敵対していた国に生まれた2人が結ばれ、ジョセフくんが生まれたのは、平和あってのもの。だからこそ、チコさんは祖父の想いや、こうして家族が巡り合うまでの歴史を伝えていきたいと思ったのです。
国際結婚をしたチコさん一家ならではのエピソードに、漫画を読んだ人からは「涙が出た」「戦争というものについて、考えさせられる」といった声が寄せられています。
「原爆だけでなく、戦争で亡くなったすべての人たちが、少しでも安らかに眠れますように」という世界平和の願いを込めて、漫画を描いたチコさん。
1945年に幕を下ろした太平洋戦争以降、幸いなことに日本では戦争が起こっていません。しかし、平和な日々がいつまでも続く保証はないでしょう。
過去をしっかりと学び、次の世代に語り継いでいくこと。それが、私たちにできる平和を守るための努力ではないでしょうか。
[文・構成/grape編集部]