「動物にも感情がある」 我が子を失ったヤギが見せた『表情』に「涙が出た」
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- 出典
- boochaces
アメリカのニュージャージー州で『Rancho Relaxo』という牧場を営むケイトリン・チミニ(boochaces)さん。
『Rancho Relaxo』は営利目的の牧場ではありません。
ここは、動物をこよなく愛するケイトリンさんが作った、虐待や飼育放棄をされた動物たちが安心して暮らせる終の棲家です。
「顔が変だから」という理由で捨てられたヤギ
2023年冬、ケイトリンさんは地元の牧場で1頭のメスのヤギと出会いました。
そのヤギは鼻が曲がっていて、ほかにもいくつかの先天的な健康問題を抱えていることは明らかだったといいます。
飼い主によると、そのヤギが最後に産んだ2~3匹の子ヤギにも生まれつきの異常があったのだとか。
そして飼い主は、「正常な子供が産めないヤギにエサをやる価値はないから、来週競売にかけるつもりだ」といったのです。それは屠畜場(とちくじょう)行きを意味します。
その時、ケイトリンさんはヤギが周りを見渡しては誰かを呼ぶように鳴いているのを見て、何かがおかしいと思ったそう。
実は飼い主は前日に、子ヤギを牧場の労働者に支払いとして渡していたのです。
突然、我が子を失ったヤギは、子ヤギを探して必死に鳴いていたのでしょう。
事情を知ったケイトリンさんは心を痛め、そのヤギを引き取ることに決めました。
傷付いた母ヤギにぬいぐるみをあげたら?
ケイトリンさんはヤギをセシリアちゃんと名付けて、TikTokで紹介。
すると、セシリアちゃんの生い立ちを知った人たちから、プレゼントが届き始めます。
最初に届いたのはコリーンさんという女性から贈られた、大きなテディベアのぬいぐるみ。
我が子を失って悲しみに暮れるセシリアちゃんの小屋に、ケイトリンさんはテディベアを置いてみました。
セシリアちゃんはどのような反応を見せたのでしょうか。こちらをご覧ください。
最初の数日間は、見知らぬ白い物体に対して警戒している様子だったセシリアちゃん。
ところが日を追うごとに、セシリアちゃんはテディベアに興味を示し始めます。
そして6日目には、テディベアに寄り添って、ほほ笑むような表情を見せたのです。
少しずつ悲しみから立ち直っているセシリアちゃんの姿は、多くの人の涙を誘いました。
・この子の無邪気な笑顔に涙が出た。
・動物にも感情がある。赤ちゃんが連れ去られた時、母親がどれほど悲しむか、もっと多くの人に知ってほしい。
・セシリアちゃんはあなたが自分を助けてくれたことを、喜んでいるんじゃないかな。
セシリアちゃんは隔離期間を終えた後、ヒツジたちがいる小屋へ引っ越しました。
ルームメイトになったのは、やはりひどい状況からケイトリンさんに助け出されたメスのヒツジたち。
初対面の時、セシリアちゃんとヒツジたちとの間にやや険悪な空気が流れていましたが、今ではすっかり仲よくなったそうです。
友達ができたおかげか、セシリアちゃんの表情がとても穏やかに見えますね。
セシリアちゃんを引き取る時、ケイトリンさんはなんとかして子ヤギを取り戻そうとしたそうです。
しかし、譲り受けた労働者が渡したくないといい、取り戻すことはできませんでした。
元の飼い主によると、セシリアちゃんは我が子を求めて1日中鳴き続けていたといいます。
我が子を奪われたうえ、自らの命までも奪われかけたセシリアちゃん。
これからは二度と孤独を感じることなく、ケイトリンさんや仲間たちと幸せに暮らしていけるといいですね。
[文・構成/grape編集部]