【管理栄養士監修】赤と黄、どっちを選ぶ? スイカの栄養価について解説!
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夏といえばやっぱりスイカ。みずみずしい甘さがおいしく、暑い季節にぴったりの食べ物ですね。
スイカといえば赤い果肉のものが頭に浮かぶ人も多いと思いますが、黄色いものもあります。
これらは色が違うだけでなく、栄養価が異なることを知っていますか。
管理栄養士の筆者が栄養価の違いなどを解説します!
赤と黄のスイカについて
スイカといえば、緑色の皮に赤い果肉のイメージを持っている人も多いでしょう。
実際、スーパーマーケットなどで見かけるスイカは赤いものが多いですよね。
黄肉スイカについては、独立行政法人農畜産業振興機構のウェブサイトでは、以下のように紹介されています。
食べ比べてみると、黄色のスイカも赤色のスイカと同じようにみずみずしく、さっぱりとした甘さがありました。
明るく鮮やかな黄色の彩りもきれいで、糖度の高い品種も登場しているようなので、今後、人気が高まるかもしれませんね。
赤と黄のスイカの栄養価
それでは栄養価を比べてみましょう。
文部科学省の『食品成分データベース』によると、それぞれ生の可食部の100gあたりの栄養価は以下のようになります。
エネルギー:赤41kcal、黄41kcal
水分:赤89.6g、黄89.6g
カリウム:赤120mg、黄120mg
βカロテン当量:赤830㎍、黄10㎍
※赤=赤肉種、黄=黄肉種
エネルギーや水分、カリウムなどの量は同じ成分値ですが、βカロテン当量が赤のスイカのほうが多く、黄のスイカは少ないです。
βカロテン当量とは、効力の異なるいくつかのカロテンを『βカロテンに相当する量』として表したもの。
βカロテンは体内でビタミンAに変わって、皮膚や粘膜、目の健康の維持などに働きます。
ビタミンAを多く摂りたい場合は、赤いスイカを選ぶとよいでしょう。
このほか、赤色と黄色のスイカからは、どちらも夏バテ対策に意識したい栄養素のカリウムを摂ることができます。
カリウムは細胞内の浸透圧の調整や、筋肉の収縮・弛緩を正常に保つなどの働きがあります。
汗をかくと水分だけでなく、カリウムなどのミネラルも体外へ出ていってしまいます。
90%近くが水分で、みずみずしくおいしいスイカなら、水分もカリウムも摂ることが可能。暑い夏のおやつやデザートなどにもぴったりですね。
ちなみに、赤のスイカにはリコピン、黄のスイカにはキサントフィルという色素成分が含まれています。
どちらも病気や老化を引き起こす可能性がある活性酸素の働きや、発生を抑える抗酸化作用がありますよ。
スイカのおすすめレシピ!
そのままでもおいしいスイカですが、筆者のおすすめレシピはマリネです。
オイルを組み合わせることで、脂溶性のβカロテンなどの吸収がよくなります。レモン汁のさわやかさが加わっておいしいですよ。
1色だけ、または2色を組み合わせて、時にはこんな食べ方も試してみてはいかがでしょう。
※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。
赤色と黄色のスイカにはそれぞれ栄養価や彩りなど、異なる魅力があります。
黄色のスイカのほうが流通量は少ないですが、見かけたらそのおいしさや彩りを楽しんだり、赤色のスイカと食べ比べをしたりしてもよいかもしれません。
赤色と黄色の違いも意識しながら、旬のおいしいスイカを楽しんでみてはいかがでしょうか。
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連載ページ:今日のごはん、何にする?
[文・構成/grape編集部]
小泉明代
フリーランスの管理栄養士、料理研究家。
レシピ開発や記事執筆、撮影の調理、フードスタイリングなど、食や栄養に関するさまざまな業務をおこなう。
健康的でおいしい料理や献立、手軽に栄養摂取できる工夫などを発信している。