「え、そうだったの?」「今まで間違えてた…」 意外と知らない『言葉』の本当の意味
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「褒めたつもりだったのに…」 誤用されがちな『ことわざ』3選 正しい意味は?誤用されやすいことわざや慣用句。『情けは人のためならず』『敷居が高い』『馬子にも衣装』の3つをピックアップし、正しい意味を紹介します。

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日常的に使う言葉の中には、本来の意味とは違う使い方をされているものが多くあります。
会話の中で何気なく発したひと言が、全く別の意味で相手に伝わっていたら、少し怖いですよね。
例えば、謙遜するつもりで使った『役不足』という言葉で、傲慢な印象を与えてしまうこともあるでしょう…。
それ、逆の意味かも!間違えやすい言葉3選
本記事では、思わず「え、そうだったの?」と声を上げてしまうほど、誤用が広まっている3つの言葉をピックアップしました。
あなたはすべて、正しく使えているでしょうか。語彙力をこっそりチェックしてみましょう!
役不足
まずは、誤用の代表的な例である『役不足』。
「この仕事、私には役不足なので…」こんなセリフを耳にしたことはありませんか。
大きなプロジェクトを任されて「荷が重い」と感じた時に、つい謙遜して言ってしまうこともあるかもしれません。
しかし『役不足』とは、『役』が不足している状態です。つまり…。
※写真はイメージ
「その人の能力や実力に対して、役目が軽すぎる」という意味です。
「この仕事、私には役不足」と言うと、「こんな簡単な仕事を私に任せるなんて!」という文句だと思われてしまうかもしれません。
『役不足』は、優秀な人を褒める時などに使いたいですね。自分の実力が不足していると言いたい時は、『力不足』を使うのがよいでしょう。
さわり
気になっている漫画やドラマの最初の部分を知りたくて、「その話、さわりだけ聞かせて」と言ってはいませんか。
確かに、『内容に少し触れる』というイメージから、そのように使ってしまう人もいるでしょう。
実は、『さわり』とは「導入部分や一番最初の部分」の意味ではありません。
『さわり』は浄瑠璃で、曲中で一番の聞かせどころ、聞きどころの部分を指す用語に由来します。
※写真はイメージ
転じて「話の要点や、最も興味を引く聞かせどころ、見せどころ、印象的な部分」を意味するようになりました。
「さわりだけ聞かせて」と言ったら、ストーリーが一番盛り上がるクライマックスシーンが明かされるかもしれません…。
自らの発言がネタバレを招いてしまう可能性もあるので、注意が必要ですね!
俄然
仕事でアドバイスをもらって、「俄然やる気が湧いてきました!」と言う人は、仕事熱心に見えるでしょうか。
アドバイスを受けて、さらにモチベーションが上がったと伝えたいのかもしれません。
しかし、本来はまったく違うことを表す言葉です。
※写真はイメージ
『俄』は「にわか」と読みます。つまり『俄然』とは「急に、突然」という意味。
「俄然やる気が湧いてきた」と言えば、それまで興味のなかった仕事に対して、突然意欲が湧いた…と受け取られるかもしれません。
「今までやる気がなかったのか!」と怒られてしまう恐れもあるでしょう。
『ますます』『断然』などと混同しないよう、気をつけて使い分けていきたいですね!
いかがでしょうか。あなたは何問『正解』できましたか。
何気なく使っていた言葉が、本来の意味と違っていて、驚いた人もいるかもしれません。
正しい意味を知れば、コミュニケーションでのトラブルを減らすことにもつながるでしょう。意識して、言葉を使っていきたいですね!
[文・構成/grape編集部]