ミルクティーが『泡だらけ』の理由 ひと口飲むと?「ナニコレ」「めっちゃウマい」
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撮影:grape編集部

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肌寒くなってくると、温かくてクリーミーな味わいのミルクティーが、恋しくなりますね。
日本では、ミルクティーというと、カップに熱々の紅茶と、常温か温めたミルクを加えたものが一般的でしょう。
しかし、国によって紅茶の飲み方は多種多様。私たちが抱いている『ミルクティーの常識』は覆されることがあるかもしれません。
マレーシアで『ミルクティー』を頼むと?
マレーシアのボルネオ島に暮らす筆者。渡航して間もない頃、ローカルの飲食店でミルクティーを注文したところ、席に届いたものに、驚いたことがありました。
その時の1枚を、ご覧ください。
撮影:grape編集部
泡がブクブクしている…!
まるでビールのように泡立ったミルクティーを見て、注文を間違えたのかと、一瞬戸惑ってしまいました。
実はこちらのミルクティーは、『Teh Tarik(テタレ)』といって、マレーシアの人々に親しまれているドリンクなのです。
飲んでみると、とても甘くてクリーミーな味わい!甘いのに、ついごくごくと飲んでしまいました。インド料理店で飲むラッシーやチャイのように、スパイシーな食事との相性がとてもよさそうです。
テタレは、通常のミルクティーと異なり、紅茶に練乳と砂糖を加えて作られているといいます。
暑い国なので、ミルクより保存の効く練乳を使うのかもしれませんね。
『テタレ』の作り方 泡立つ理由は?
マレー語で『Teh(テ)』は紅茶、『Tarik(タレ)』は引っ張るという意味になります。この名前の由来は、テタレの作り方からきているそうです。
テタレを作る時は、まず、濃いめに作った熱々の紅茶に、甘い練乳を加えて混ぜます。
続いてカップなどの容器を2つ用意し、少しずつ高い位置からもう一方の容器へと紅茶を注ぎ入れます。
この、空気を混ぜ込むように高い位置から紅茶を注ぎ入れる動作を『Tarik(引く)』と呼ぶそうです。何度も繰り返すことで、紅茶と練乳が混ざり合い、ふわりとした泡が立つのだとか。
最後にカップやグラスに注ぎ、でき上がりです!テタレは、ホットで飲んでもおいしいですよ。
撮影:grape編集部
ただ、温かいとさらに甘さを感じるので、甘さを抑えめにしたい人は、砂糖を少なめで注文したほうがいいでしょう。
マレーシアは紅茶がおいしい!
日本ではあまり知られていないですが、マレーシアは紅茶がおいしいことでも有名。
パハン州にはキャメロンハイランド高原、サバ州にはキナバル山の麓に有名な紅茶の産地があり、お土産にも人気なんですよ。
筆者は、現地の『BOH』ブランドや『サバティー』などの紅茶をよく飲んでいますが、クセがなくすっきりとした味です。
撮影:grape編集部
ローカルの飲食店などでは、店の人がテタレを淹れているところを見ることもできます。
2つの容器を使い、高い位置から何度も紅茶を注ぐ淹れ方は、見ていても面白いものです。紅茶と練乳を用意すれば家でも作れますが、練習しないとこぼしてしまいそうですね…。
現地に行った際は、甘くてなめらかなミルクティーのテタレを、ぜひ飲んでみてください。
[文・構成/grape編集部]