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「性犯罪は、女が夜道を歩くのが悪い」に90歳の祖母が激怒 言葉に考えさせられる

By - grape編集部  公開:  更新:

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時々、テレビや新聞で報道される、痛ましい婦女暴行事件。身体と心に大きな傷をつける犯罪行為を耳にするたびに、被害者のことを考えると心が痛みます。

そういった婦女暴行事件に対して、やぎきちさん(@chomoco02233)のおばあさんが発した言葉が、「考えさせられる」と話題になりました。

90歳の祖母が考える『性犯罪』とは

やぎきちさんのおばあさんは90歳。ある日、知り合いと話していると、とある婦女暴行事件の話題になりました。

「でも夜の11時過ぎに、ひとりで道を歩いていたのが悪いと思う」

女子高生が夜道で暴行された事件に対し、「被害を受けた女性にも問題がある」…そう言っていたのです。

そんな知り合いに対し、やぎきちさんのおばあさんは激怒します。

「誰でもいろいろな事情で色々な場所を歩く、そこでレイプ犯に遭うかどうかはただの偶然よ。やった行為の責任は、あくまで犯人にある!」

「あなたは男の人を、猿だとでも思っているの?ほとんどの男の人は分別があり、他に人がいないからと襲ったりなどしないわ。

レイプ犯の発想は犯罪者のもの。すべての男性が性欲を我慢できないわけではなく、”男は性欲を我慢できないものだ”という考えをさせてしまうから我慢しなくなるだけ」

「あなたを含めた社会が、そうやって男よりまず女の責任を問うことがいけない。
犯罪なのに男の性の問題として許してしまい、次の犯罪を誘発する土壌を作っているんじゃないかしら」

いつどこを歩こうが、レイプ犯さえいなければ事件は起きない。女の子に責任は一切ない」と、怒りながら言ったおばあさん。その後、ちょっとした口論になってしまったそうです。

家に帰ってきたおばあさんは、つい怒ってしまったことを反省し、落ち込んでしまったと言います。

おばあさんの言葉に込められた思いとは

「犯罪をする人には理屈が通じない。警戒を怠っては駄目だ」と言われて育ってきた、おばあさん。孫のやぎきちさんやお母さんも、同様のことを言い聞かせられて育ったそうです。

自衛が大切だとわかっているうえで、「婦女暴行は重大な犯罪。被害者の落ち度を言い立てても、犯罪者の責任と罪は減ずることはない」と言いたかったのです。

また、若い頃に田舎の小さな村へ嫁いできたおばあさんは、『村の風習』と言う名の婦女暴行で泣き寝入りする女性を多く見ました。

「ひとりで外を歩いていたのが悪い」
「戸締りをちゃんとしていなかったのでは?」
「嫌だったら、もっと抵抗できたでしょ」

被害に遭った女性が勇気を出しても軽く流され、「被害者も悪い」と言われていたそうです。

そんな光景を見て、おばあさんは当時「被害に遭ったら諦めるしかないのか?」と疑問を抱いたと言います。

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画像はイメージです

女性がいくら警戒したところで、暴行目的の男性に力でかなわないのは事実です。だからこそ、加害者がいる限り被害者はいなくならない…。

婦女暴行を減らすには、まず『性犯罪はいけないことだ』という考えを当たり前にすることが一番だと思ったのです。

『被害を避ける自衛』と『犯人の責任』はまったく異なる話であり、犯罪行為に対する責任は一切ない

おばあさんが伝えたかったのは、今までの人生から学んだことでした。

おばあさんの言葉に対し、多くの声があがる

これらの投稿に対し、ネット上では数多くの意見が上がりました。それらの声は、おばあさんの言葉に強く同意するものがほとんどでした。

「”被害者も悪い”っていう声は、間接的に加害者を擁護することになる。そもそも、元凶である加害者がいなければ警戒する必要なんてないのに」

「婦女暴行事件や痴漢の話題になるたびに、”女性が不注意だった”っていう意見が出るのはなんでだろう?
性犯罪は露出度や年齢、容姿関係なく起こるものだって知ってほしい」

「性犯罪者に関しては、もう対象なんかどうでもいい精神状態だって言うからなぁ。被害にあいそうな女性が自衛したところで、”別の人を狙おう”って被害の対象が変わるだけ。
確かに自衛は大切だけど、犯罪が起きるのは自衛しない女性のせいじゃなく、100%加害者のせいだろう」

「女性がいつ、どんな格好で、どんな場所で歩いていたって、そこにはまったく『暴行していい理由』なんてないよな。
夜道を歩いていた理由が夜遊びの帰りだとしても、『暴行していい』なんてことはない」

一方、「それでも、自衛を怠る女性だって悪い」「嫌だったら夜道を歩かなければいい」という声も見られました。悲しいことですが、おばあさんはこういった社会にうったえかけたのでしょう。


「被害者にも落ち度がある」…そういった言葉によっておこる、セカンドレイプ(性的二次被害)も深刻な問題となっています。傷ついた心をさらに傷つけられ、被害者はどれだけ苦しい思いをすることでしょう。

確かに、女性が自衛することは大切であり、自衛を怠ることは『不注意』であるかもしれません。しかし、だからと言って『被害者も悪い』なんてことはありません。

例えば、『イジメは、イジメられた人も悪い』『防犯対策を怠ったから、泥棒被害に遭った人も悪い』…どう思いますか?被害者が悪いだなんて、そんなことはないはずです。一番悪いのは、言うまでもなく元凶である加害者です。

多くの人が、正しい考えをもつ…それこそが、性犯罪撲滅への大きな一歩なのかもしれません。

ダルビッシュ有選手の画像

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火野正平の写真

俳優・火野正平さんが逝去 腰痛の治療に励むも腰部骨折に火野正平さんが亡くなったことが分かりました。ご冥福をお祈りいたします。

出典
@chomoco02233

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