山内マリコ「原作者だからこそ」 映画業界への声明に「勇気ある行動」「賛同します」
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また、同年3月には俳優や映画監督として活躍する榊英雄さんや、俳優の木下ほうかさんの性行為強要疑惑が報じられています。
原作者「映画業界の性暴力・性加害の撲滅を求めます」
同月12日、作家の山内マリコさんと、柚木麻子さんが、「映画業界の性暴力・性加害の撲滅を求めます」という声明を発表しました。
過去には、山内さんの作品『ここは退屈迎えに来て』『あのこは貴族』や、柚木さんの作品『伊藤くん A to E』が映画化されています。
山内さんたちは、「物語がスクリーンに映し出される感動は、作者として何物にも代えがたい幸せ」とつづりました。
一方で、「その作品がいかなるものであっても、自分の生み出した物語である責務を負う」と訴えています。
また、「映画業界の内部にいる人たちは声を上げづらい状況にあることを目の当たりにした」という、山内さんたち。
映画業界と特殊な関係性を持つ原作者だからこそ、連帯し声を上げられると考えたことが、今回の声明を発表したきっかけだそうです。
今後は、契約の段階から適切な主張を行っていくとともに、万が一、被害があった場合は原作者としてしかるべき措置を求めていけるよう、行動するそうです。
映画界が抱える問題は、出版会とも地続き
声明では、「映画界が抱える問題は、出版界とも地続きです」ともつづっています。
これからは、出版界のハラスメント根絶のためにも、声を上げていくという、力強い意志を表明しました。
声明には、数々の作家が賛同しています。
山内マリコ「さすがにここでアクションを起こさないのは」
声明とは別に、山内さんは自身のTwitterで、このように想いをつづっています。
また、「ここから何かが変わることを心から望みます」ともつづりました。
山内さんたちの力強いメッセージに、ネットからも賛同の声が上がっています。
・映画ファンとして、賛同します。勇気ある行動に拍手を送りたい。
・声を上げることは大切なことだよね。一時的なニュースとして話題になるだけじゃなく、いい方向に変わっていかないと。
・「素行は悪いけど、あの人の作る作品は素晴らしいから」ということがなくなることを祈ります。
・素晴らしい、大切な一歩だと思う。作品を楽しむ側も、ハラスメントに対しては厳しい声を上げたいね。
まずは、原作者として声を上げた18名の作家たちの勇気ある行動に拍手を送りたいですね。
そして、この声明が、映画業界や出版業界のみならず、さまざまな業界によい影響をもたらすことを願います。
[文・構成/grape編集部]