悪質タックルで負傷した、関学大の被害者選手が復帰 日大加害選手に『意外な言葉』
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日本大学(以下、日大)と関西学院大学(以下、関学大)のアメリカンフットボール(以下、アメフト)の試合で起こった悪質タックル問題。
内田前監督と井上前コーチが「悪質なタックルを指示していない」と、自らの関与を否定し、日大が激しいバッシングを受けています。
一方、日大の加害選手は、謝罪会見で「監督とコーチの指示だった」と発言。それでも「自分に非がある」と潔く認め、「アメフトをやる権利もないし、やりたいと思わない」と競技から離れることを表明しました。
・しっかりと反省し、謝罪をしたら競技に復帰してもいいと思う。
・年代別の日本代表に選ばれるほどの選手が20歳で引退するなんてもったいない。
日大の加害選手に対する擁護の声は日増しに高まっています。
被害選手が加害選手にエール
2018年5月27日、悪質タックルによって負傷していた関学大の選手が試合に復帰しました。
試合後には、鳥内監督と共に囲み取材に応じ、日大の加害選手に対し、こんな言葉を贈ります。
「(アメリカン)フットボールをする権利はない」と会見でいってたんですけど、それはまた違うと思うので、またフットボール選手として戻って、グラウンドで正々堂々と、ルール内で勝負できたらいいなと思います。
悪質なタックルで自らを負傷させた日大選手に対し、「アメフトを続けてほしい。また、勝負したい」と語った、関学大の選手。
この言葉に「素晴らしい」「スポーツのいいところですよね」と称賛の声が集まる一方、「日大の内田前監督に見習わせたい」というコメントも寄せられています。
日大の加害選手に対し、「望むなら支援をしたい」と語っていた高須クリニックの高須克弥院長も次のように発言。
関学大の被害選手を絶賛しました。
「日大加害選手の発言と、日大の内田前監督の説明が矛盾する」など、聞いていて憤りを感じるようなことが多い、悪質タックル問題。
しかし、日大加害選手の潔い謝罪や、関学大被害選手の言葉を聞くと「スポーツ自体が悪いわけではない」と感じさせられます。
スポーツマンシップを持った選手たちが、グラウンドで正々堂々と戦える環境を、周囲の大人たちが壊してはいけない…学生スポーツがあるべき姿を取り戻すことを、多くの人が願っています。
[文・構成/grape編集部]