路上で差別と暴行を受けた日本人女性 パレスチナ政府の対応に称賛の声
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2020年2月より、新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)が世界中で流行。人心の乱れからか、同年3月1日にはパレスチナの都市『ラマッラ』で、日本人が現地人から差別的な発言を受けた後に暴行される事件が発生しました。
それを受けて、駐日パレスチナ常駐総代表部のTwitterアカウントがお詫びの投稿をしたことが話題になっています。
「許されざる行為であり、強く非難致します」
事件当日、NGO(非政府組織)スタッフの日本人女性2人は、通りすがりのパレスチナ人親子から「コロナ、コロナ」とからかわれました。日本人女性の1人がスマホを取り出して撮影しようとすると、現地人の母親が逆上して日本人女性につかみかかります。
事件は現地のみならず日本でも報道され、「海外で差別される可能性があるのか」と多くの人が悲しい気持ちになりました。
後日、日本人女性を暴行した母親は逮捕。しかし、パレスチナ政府はそれで幕引きにはしなかったのです。
お詫びをする知事と警察署長
同月3日に、駐日パレスチナ常駐総代表部のTwitterアカウントは2枚の写真を公開しました。
左側は、パレスチナのレイラ・ガナム知事が被害者である女性に謝罪した際に撮影された写真。右側は、警察署長が日本人女性2人が勤めるNGOを訪問し、謝罪した際に撮られた写真です。
さらに、駐日パレスチナ常駐総代表部は謝罪のコメントを投稿。事件の続報として、加害者である母親が日本人女性へ謝罪したこともつづっています。
また、事件発生後に駐日パレスチナ常駐総代表部が出していた声明文の和訳も公開。「あくまでも非公式の翻訳版」としながらも、声明文の内容を多くの日本人に伝えています。
声明通り、逮捕に尽力し心からの謝罪を行ったパレスチナ政府。
駐日パレスチナ駐在総代表部の投稿には、「誠実な対応、ありがとうございます!」「日本とパレスチナの友好が末永く続きますように」「悲しい事件のほうだけでなく、パレスチナ側の対応まで多くの人に知ってもらいたい」などのコメントが寄せられています。
事件があるのは悲しいことですが、その後の対応次第で印象は大きく変わります。
差別という『人間の負の面』が見えた一方で、『人間の正の面』も見えた出来事でした。
[文・構成/grape編集部]