重曹で洗わないで! 化学メーカーが教える「洗うと変色するモノ」とは?
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撮影:grapeライフハック編集部
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重曹は『掃除の裏技』などによく登場します。最近では「なんでも重曹でOK」のような風潮もあるほどですが、重曹はなぜ掃除で力を発揮するのでしょうか。
重曹が掃除などによく使われる理由を、株式会社トクヤマソーダ販売(以下、トクヤマソーダ販売)に取材しました。
親会社の株式会社トクヤマは1918年創業の老舗化学メーカー。日本の化学産業の基礎を拓いた企業の1つです。
重曹が掃除に使われる理由
――なぜ、重曹は掃除に使われるのでしょうか?
キッチンやお風呂、リビングなどのお掃除に重曹は重宝されています。
重曹は水に溶けると、pH8.0前後の弱アルカリ性を示します。この性質を利用して油汚れや皮脂汚れ(これらのにおいの原因)などの酸性よりの汚れを中和・分解することで、洗浄効果を得られます。
重曹を通気性のある袋に入れ、下駄箱やロッカー、スーツケースへ入れておくと消臭効果があります。
また、重曹のモース硬度は2.5とされており、石膏よりちょっと硬い程度で、お鍋のおこげや急須の茶渋などこびりついた汚れを落とせるうえ、本体の金属・樹脂は傷つけにくいので便利に使えます。ただし、対象物の取扱説明書はよく確認してください。
さらに、その溶け具合から、使用後は水で流すと成分が残りにくく、手間がかかりません。
お掃除の目的により、粉のまま、あるいはペースト状、水に溶かして使っていただくと便利です。
――そもそも、重曹とはどのような物質なのでしょうか?
重曹の物性は、以下の通りです。
・色:白。
・におい:ほとんどなし。
・味:塩味とともに多少の苦みがある。
・水にやや溶けやすい。
もともと自然界にもある成分で、食品や工業品、医薬品(人間だけではなく、花や野菜の大敵、うどんこ病の治療など)にも使用されています。
工場で大量生産ができて、お値段もお手頃でスーパーマーケットやコンビニエンスストアでも売っています。
ご家庭だけではなく、病院から工場、畑までいろいろなところで使われている重曹ですが、まだまだ新しい可能性を秘めた魅力的な素材なのです。
最近は「なんでも重曹」という感じすらありますが、それもそのはず、多岐にわたる用途がある物質なのです。
※写真はイメージ
重曹を使う時の注意点
――重曹を掃除などに使う際の注意点はありますか?
水に溶かして使用する場合は、時間とともにアルカリ性が弱くなるので、1週間程度で使い切るか、その都度作るようにしたほうがよいかと思います。
また、重曹が使えない素材として、以下のようなものがあります。
・アルミ、銅、真鍮:化学反応により黒ずみ、変色する。
・大理石、御影石、人造石:表面が削られツヤが失われる。
・漆器、ワックス塗装面:表面を傷つける。
重曹を使う際には、その対象物に影響を与えないかにご注意ください。
重曹は掃除のライフハックなどでよく登場しますが、その理由は『油汚れや皮脂汚れに効果がある、弱アルカリ性』という特徴があるからでしょう。
また、においがほとんどなく、水にやや溶けやすいという特徴も役に立つ理由です。
重曹を使用する際には、トクヤマソーダ販売からのアドバイスを参考にしてください。
[文・取材/高橋モータース@dcp・構成/grape編集部]