バッグに入れておくべきアイテムの『正解』 プロが教える簡単な災害対策とは
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撮影:grapeライフハック編集部
取材協力整理収納アドバイザー・防災士・ファイリングデザイナー1級
清水幸子
14回の引越し経験と2,000件以上の整理収納サポート実績をもとに、「好きなモノと心地よく暮らす、余白のある暮らし」を提案。家庭、企業・医療機関・教育など幅広い分野で、整理収納・防災・業務改善の講座やコンサルティングを行っている。

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地震や台風などの災害に備え、日頃から準備を進めておくことは大切です。
一方で、実際に災害が起きた後、どのような対応を取ればよいのか分からない人もいるでしょう。
そこで筆者は、防災士で整理収納アドバイザーの清水幸子さんを取材。
災害発生前から復旧まで、段階ごとに必要な備えや対応、オススメのアイテムについて詳しく教えてもらいました。
災害への備えで優先したいのは『トイレ』
災害に備える際、水や食料の確保を優先する人は多いかもしれません。
しかし、清水さんによると、それ以上に重要なのはトイレへの備えだといいます。
とにかく用意してほしいのは、トイレです。
トイレに行きたくないからと水を飲むのを我慢してしまうと、体調不良や熱中症につながる悪循環に陥るケースがあります。
また、避難所で汚物のニオイが充満すると、過ごすうえで精神的に大きな負担になりますし、雑菌の繁殖が影響して食料が腐ってしまうことも考えられます。
だからこそ、凝固剤を使う簡易トイレや、汚物を密封できるコンテナなどを準備しておくのがオススメです。
※写真はイメージ
災害時は水や食料だけでなく、トイレの確保も欠かせません。
清水さんによると、人は1日に平均5回程度トイレに行くため、その回数を踏まえて必要なアイテムを備えておくことが大切です。
特に避難所ではトイレ環境の悪化も考えられます。
水を飲むことを我慢せずに済むよう、簡易トイレや汚物を保管するための備品も用意しておきましょう。
撮影:grapeライフハック編集部
災害の段階に応じた『0次』から『3次』までの備え
災害への備えは、被害状況や復旧の段階に応じて『0次』から『3次』までに分けて考えることが重要です。
清水さんに教えてもらった『0次』から『3次』までの備えを紹介します。
0次防災:普段のバッグに入れておくもの
『0次防災』は、災害が起きる前の普段からできる備えです。
日常的にバッグに入れて持ち歩けるものを中心に、「どこにいても自分の身を助けてくれるもの」を用意しておくのが望ましいそう。
※写真はイメージ(撮影:grapeライフハック編集部)
具体的には、飲み物や飴、夏場ならハンディファンなどが挙げられます。
外出先で災害に遭った場合にも役立つよう、普段から持ち歩くものを見直してみましょう。
1次防災:避難時に持ち出すもの
『1次防災』は、地震などで自宅が倒壊するリスクがある場合に、避難所などへ持ち出すための備えです。
リュックや非常持ち出し袋に防災グッズなどを入れ、家の中の取り出しやすい場所に保管しておくのがよいでしょう。
撮影:grapeライフハック編集部
清水さんに、入れておくとよいアイテムの具体例を教えてもらいました。
・簡易スリッパ
・折り畳み袋
・折り畳みクッション
・ライト
・ラップ
・ポンチョ
・非常食
非常食には、乾パンなどの定番だけでなく、飴や羊羹、チョコレート、パンなどがオススメだそうです。
清水さんは、東日本大震災を経験した知り合いから「心身ともに疲弊した時、非常食を食べると『自分は被災したんだ』と実感して、食が進まなくなる」という話を聞いたといいます。
そんな被災者の実体験から、清水さんは無理なく食べやすいものを日常的に用意しておくことを推奨するようになりました。
最近では、ホームセンターでも本格的なパスタのレトルトや、アルファ米のおこわ、パンの缶詰などが販売されています。
撮影:grapeライフハック編集部
非常食を選ぶ際は、保存期間だけでなく、普段から食べ慣れているものや好みに合うものを意識するとよいでしょう。
2次防災:ライフラインの復旧まで自宅で過ごす備え
『2次防災』は、地震が収まった後にいったん自宅へ戻り、ライフラインが復旧するまで過ごすための備えです。
水や簡易トイレ、発電機、カセットコンロなどが挙げられます。
自宅で過ごす場合も、水や電気、ガスが使えない状況を想定し、必要なものを準備しておくことが重要です。
3次防災:避難先で快適に過ごすための備え
『3次防災』では、自宅で余震の危険がある場合などに、避難所や屋外で快適に過ごすための備えをします。
テントや寝袋などのキャンプ用品があると便利だといいます。
避難生活が長引くことも想定し、少しでも快適に過ごせる道具を準備しておくとよいでしょう。
※写真はイメージ
防災士から読者へ 日頃から家の中を整えて家族で会話を
最後に、清水さんから読者へ向けてメッセージを寄せてもらいました。
まずは日頃から家の中を整えて、自分の持っているものを整理してください。
用意していても使わなかったり、期限が切れていたりしたら意味がありません。
自分で用意して、なおかつ、家族で確認する時間を作ってください。
過去の災害時には、私の知り合いがトイレットペーパーを多く用意していて、それをほかの人に譲ったこともありました。
もちろん、準備したものを使わないのが一番ですが、持っていることで、安心して暮らせる心の余裕が生まれるはずです。
この記事が、災害への備えに悩み、一歩を踏み出せなかった人のきっかけになれば嬉しいです。
災害はいつ起こるか分かりません。だからこそ、日頃からできる対策を進め、自分だけでなく家族と一緒に備えを確認する時間が大切です。
あらかじめ必要なものを準備しておけば、いざという時の安心につながるだけでなく、周囲と助け合う余裕も生まれるかもしれません。
2026年11月2日には国の災害対応を担う『防災庁』が発足し、食料や水の備蓄などが呼びかけられています。
ぜひ本記事を参考に、万が一に備える第一歩を踏み出してみてください。
[文・構成・取材/grapeライフハック編集部 しぶちゃん]