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傘を買いたいけど、コンビニがない! 交番で傘は借りられる?【元警察官が解説】

By - りょうせい  公開:  更新:

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※写真はイメージ

りょうせい

元警察官。警察歴10年。交番勤務を経て、生活安全課にて従事。第三級陸上特殊無線技士。 行方不明事案、DV・ストーカー、子供や高齢者の安全確保など、年間300件規模の人身関連事件に対応。 聴取・初動捜査・被害者支援だけでなく、地域の防犯広報・企画にも携わる。 現在は警察で得た実務経験を生かし、XやYouTube、StandFMで「日常で使える防犯知識」を中心とした情報発信を行う。 「自分で身を守るために必要な知識」を分かりやすく届けることをミッションとしている。 …続きを読む

突然の雨に降られた時、「交番で傘って借りられるのだろうか」と、ふと考えたことはないでしょうか。

元警察官の筆者が交番で勤務していた時代、実際に傘を求めて訪ねてくる人もいました。

本記事では、「交番で傘は借りられるのか」という疑問について解説します。

原則、傘の貸し出しは行っていない

結論からお伝えすると、交番で傘の貸し出しは原則行っていません。

少なくとも、筆者が勤務していた交番には『貸出用の傘』が備えつけられていることはありませんでした。

交番は事件や事故への対応、道案内、落とし物の受理などを主な業務とする場所です。

傘を貸すことを前提とした施設ではないため、制度として用意されているわけではありません。

ではなぜ貸し出しをしていないのか、そして急な雨の時はどうすればよいのか。

次の章で理由と考え方を解説します。

そもそも警察官は業務中に傘を使わない

交番に傘が置いていない理由の1つに、そもそも警察官自身が業務中に傘を使わない、という事情があります。

制服で勤務している警察官は、雨天時には『雨衣(あまごろも)』と呼ばれるレインコートを着用します。

事件や事故の現場へ急行することもあるため、片手がふさがる傘は基本的に使いません。

『警察官 バイク』の写真

※写真はイメージ

そのため、交番に勤務していても、傘を使用する機会はほとんどありませんでした。

筆者の経験上、交番内に傘そのものが置かれていないケースも少なくなかったのです。

全国組織だからこそ、例外に慎重

もう1つの理由は、警察が全国にある大きな組織であるという点です。

交番は傘の貸し出しを想定した施設ではありません。

それにもかかわらず、ある交番が善意で傘を貸した場合、「交番では傘が借りられる」という情報だけが広がってしまう可能性があります。

その結果、別の交番で貸し出しができなかった際に、不満や誤解が生まれることも考えられるでしょう。

組織として公平性を保つためにも、例外的な対応には慎重にならざるを得ないのです。

『赤坂2丁目警備派出所』の写真

※写真はイメージ

とはいえ、すべてが機械的に断られるわけではありません。

筆者が勤務していた際、突然の激しい雨の中を歩いていた高齢者に、余っていた傘をお渡ししたことがありました。もちろん、この傘は忘れ物として届けられたものではありません。

最終的には、その場の状況や安全面を考慮した警察官の判断になりますが、あくまで原則として「貸し出すことを前提にはしていない」というのが実情です。

急な雨の時、どうすればよいか

では、突然の雨に降られた場合、どうすればよいのでしょうか。

まず優先したいのは、傘が購入できる場所を探すことです。

交番が目の前にあった場合、借りるのではなく、コンビニや100円ショップなど傘を販売している店舗の場所を尋ねるのが現実的といえます。

交番は道案内も業務の1つなので、近くのお店を教えてもらえる可能性はあります。

『錦糸町駅前・都市夜景』の写真

※写真はイメージ

次に、近くに警察署がある場合は、そちらで相談してみるという選択肢もあります。

交番は規模が小さく、そもそも傘自体が置かれていないことも少なくありません。

一方で、警察署は施設規模が大きく、人員体制も異なるため、状況によっては柔軟に判断できる可能性があると考えられます。

それでも近くに交番しかない場合は、借りられない前提で事情を伝え、相談してみるのも1つの方法です。

ただし繰り返しにはなりますが、あくまで原則は貸し出しを想定していないという点は理解しておく必要があります。

まとめ

原則として、交番での傘の貸し出しは想定されていません。

そのうえで、「どうしても困った時は、事情を伝えて相談するという選択肢もある」ことは頭の片隅に置いてもいいかもしれません。

大切なのは、警察官にも役割というものがあり、期待し過ぎず現実的に考えることだと考えています。


[文・構成/りょうせい]

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