『ある伝説』が残る観光地、お土産を見ると… 「徹底してるな」 提供:日蓮宗宗務院 By - grape編集部 公開:2022-02-14 更新:2022-02-21 寺御朱印 Share Post LINE はてな 新年を迎えたら、運気を上げていきたいもの。 千葉県の房総半島には、初詣やちょっとしたおでかけに適した、少し変わった特徴のあるパワースポットがあるといいます。 どんな場所なのかが気になったため、1日お出かけしてみました! 鯛尽くしで縁起がよさそう!伝説の地巡り 千葉県鴨川市の『小湊(こみなと)』には、鯛が集まる不思議なスポットがあるそう。 早速、安房小湊駅の近くにある案内所で自転車をレンタルして、港を目指します! 伝説を満喫できる『鯛の浦』 海の風を感じながら、心地よくサイクリングすると小湊港に到着。 特別天然記念物に指定されている、鯛の生息地『鯛の浦』を巡る遊覧船が見えます。 看板の説明によると、鯛の浦では、本来は海底付近を泳いでいるはずのマダイが、海面近くを群れで泳いでいるとのこと。 日蓮宗の開祖である日蓮聖人が降誕した際に起こった、3つの吉兆『三奇瑞(さんきずい)』に、大小の鯛が飛び跳ねた伝説『妙の浦(たえのうら)』があるのも分かります。 三奇瑞の2つ目に関わる場所は、鯛の浦遊歩道の先にある2つの小島『小弁天・大弁天』。 入江一帯には、日蓮聖人が降誕した際、季節外れの青蓮華が咲いた伝説『蓮華ケ渕』があります。干潮時に小島まで歩いて渡れて、感慨もひとしおでした。 ですが、ここだけでは終わりません。移動先にも鯛があふれていたのです…! 鯛が並ぶ『誕生寺』 続いて寄ったのは、小湊港のそばにある『小湊山 誕生寺(たんじょうじ)』。 その名のごとく、安産祈願で古くから信仰を集めているお寺です。 日蓮聖人が降誕した際、生家の庭先から湧き出した泉を産湯に使ったとの伝説から、三奇瑞の1つとされる『誕生水』。 水脈を同じくする『誕生水井戸』が誕生寺にはあり、安産祈願の祈祷で使用されています。 願いといえば、誕生寺の各所に並ぶ、鯛を模した授与品『願満の鯛』も特徴的! 病気平癒などの願いを叶える縁起物で、ダルマのように片目を開けて願掛けをするため、まん丸な右目と違って左目は点のみ。早く願いを叶えて描きたくなります。 参拝後には御朱印と、お題目『南無妙法蓮華経』を記した御首題(ごしゅだい)をいただきました。 通常の御朱印と御首題のほか、切り絵アーティストの百鬼丸さんが制作した、期間限定の歌舞伎『日蓮』特別御首題もあります。 2021年に、日蓮聖人降誕800年となることを記念して公演された歌舞伎『日蓮』。 公開に合わせて制作された特別御首題には、幼少期の頃の日蓮聖人とともに三奇瑞のモチーフが描かれているため、ここにも鯛が…! 見返すたびに、小湊での出来事を鮮明に思い出せそうです。 鮮魚を味わえる『千家』 鯛だらけでお腹が減ったので、向かった先は和食のお食事どころ『千家(せんや)』。 地元でとれた食材をふんだんに使用したご当地グルメ『おらが丼』をいただきました。 見てください、10種類以上もの具が乗った豪華さを! この日はカンパチやサワラなどが乗っていましたが、内容は季節によって変化するので、再度観光に来た時も楽しめそうです。 日本一で外せない『清澄寺』 食後は、千葉県第2位の高山・清澄山にある『千光山 清澄寺(せいちょうじ)』へ。 以前は危険な道のみでしたが、千葉県が道路の改良に着手し、2021年9月13日に『清澄山道ループ橋』が完成。2車線道路のバイパスを通ることができます。 適度な運動量になる道のりを超えると、清澄寺に到着! 山の中の霊場だからか、どこか厳かな雰囲気です。 境内でひと際目を引くのは、樹高48mを誇る『千年杉』。千年を超える清澄寺の歴史を物語る霊木とされています。 その先にある階段を上ると、日本一早く日の出が拝める絶景スポット『旭が森』。 夕暮れの景色もきれいでしたが、日の出の時はまた格別です。 澄んだ空気の中で日の出を拝めば、心身ともに清められた気持ちになれそうですね。 実は旭が森も日蓮聖人ゆかりの地で、当時32歳の日蓮聖人が、日の出を拝みながら日蓮宗を開いたといわれています。 そのため、百鬼丸さんにより清澄寺にも納められた、期間限定の歌舞伎『日蓮』特別御首題には、日輪が! 御首題の日蓮聖人を見ると、決意がみなぎっているような表情をしています。 旭が森でパワーを得たからこその決断だと思うと、あやかりたくなりました。 鯛の主張が強い『活き活き小湊ウオポート』 帰りに寄ったのは、巨大な鯛のオブジェが目印の即売所『活き活き小湊ウオポート』です。 お菓子や加工品の取りそろえが豊富で、やはり鯛をかたどったものがありました。これはお土産として買いですね! カマタの鯛せんべい 見どころだらけで、巡っていると自然と笑顔があふれた小湊観光。1日で1年分のパワーをチャージできそうなので、興味のある人は訪れてみてください。 日蓮聖人の降誕日である2月16日には毎年、誕生寺で宗祖御幼像練行列などが行われるので、よりにぎやかですよ。 [文・構成/grape編集部] Share Post LINE はてな
新年を迎えたら、運気を上げていきたいもの。
千葉県の房総半島には、初詣やちょっとしたおでかけに適した、少し変わった特徴のあるパワースポットがあるといいます。
どんな場所なのかが気になったため、1日お出かけしてみました!
鯛尽くしで縁起がよさそう!伝説の地巡り
千葉県鴨川市の『小湊(こみなと)』には、鯛が集まる不思議なスポットがあるそう。
早速、安房小湊駅の近くにある案内所で自転車をレンタルして、港を目指します!
伝説を満喫できる『鯛の浦』
海の風を感じながら、心地よくサイクリングすると小湊港に到着。
特別天然記念物に指定されている、鯛の生息地『鯛の浦』を巡る遊覧船が見えます。
看板の説明によると、鯛の浦では、本来は海底付近を泳いでいるはずのマダイが、海面近くを群れで泳いでいるとのこと。
日蓮宗の開祖である日蓮聖人が降誕した際に起こった、3つの吉兆『三奇瑞(さんきずい)』に、大小の鯛が飛び跳ねた伝説『妙の浦(たえのうら)』があるのも分かります。
三奇瑞の2つ目に関わる場所は、鯛の浦遊歩道の先にある2つの小島『小弁天・大弁天』。
入江一帯には、日蓮聖人が降誕した際、季節外れの青蓮華が咲いた伝説『蓮華ケ渕』があります。干潮時に小島まで歩いて渡れて、感慨もひとしおでした。
ですが、ここだけでは終わりません。移動先にも鯛があふれていたのです…!
鯛が並ぶ『誕生寺』
続いて寄ったのは、小湊港のそばにある『小湊山 誕生寺(たんじょうじ)』。
その名のごとく、安産祈願で古くから信仰を集めているお寺です。
日蓮聖人が降誕した際、生家の庭先から湧き出した泉を産湯に使ったとの伝説から、三奇瑞の1つとされる『誕生水』。
水脈を同じくする『誕生水井戸』が誕生寺にはあり、安産祈願の祈祷で使用されています。
願いといえば、誕生寺の各所に並ぶ、鯛を模した授与品『願満の鯛』も特徴的!
病気平癒などの願いを叶える縁起物で、ダルマのように片目を開けて願掛けをするため、まん丸な右目と違って左目は点のみ。早く願いを叶えて描きたくなります。
参拝後には御朱印と、お題目『南無妙法蓮華経』を記した御首題(ごしゅだい)をいただきました。
通常の御朱印と御首題のほか、切り絵アーティストの百鬼丸さんが制作した、期間限定の歌舞伎『日蓮』特別御首題もあります。
2021年に、日蓮聖人降誕800年となることを記念して公演された歌舞伎『日蓮』。
公開に合わせて制作された特別御首題には、幼少期の頃の日蓮聖人とともに三奇瑞のモチーフが描かれているため、ここにも鯛が…!
見返すたびに、小湊での出来事を鮮明に思い出せそうです。
鮮魚を味わえる『千家』
鯛だらけでお腹が減ったので、向かった先は和食のお食事どころ『千家(せんや)』。
地元でとれた食材をふんだんに使用したご当地グルメ『おらが丼』をいただきました。
見てください、10種類以上もの具が乗った豪華さを!
この日はカンパチやサワラなどが乗っていましたが、内容は季節によって変化するので、再度観光に来た時も楽しめそうです。
日本一で外せない『清澄寺』
食後は、千葉県第2位の高山・清澄山にある『千光山 清澄寺(せいちょうじ)』へ。
以前は危険な道のみでしたが、千葉県が道路の改良に着手し、2021年9月13日に『清澄山道ループ橋』が完成。2車線道路のバイパスを通ることができます。
適度な運動量になる道のりを超えると、清澄寺に到着!
山の中の霊場だからか、どこか厳かな雰囲気です。
境内でひと際目を引くのは、樹高48mを誇る『千年杉』。千年を超える清澄寺の歴史を物語る霊木とされています。
その先にある階段を上ると、日本一早く日の出が拝める絶景スポット『旭が森』。
夕暮れの景色もきれいでしたが、日の出の時はまた格別です。
澄んだ空気の中で日の出を拝めば、心身ともに清められた気持ちになれそうですね。
実は旭が森も日蓮聖人ゆかりの地で、当時32歳の日蓮聖人が、日の出を拝みながら日蓮宗を開いたといわれています。
そのため、百鬼丸さんにより清澄寺にも納められた、期間限定の歌舞伎『日蓮』特別御首題には、日輪が!
御首題の日蓮聖人を見ると、決意がみなぎっているような表情をしています。
旭が森でパワーを得たからこその決断だと思うと、あやかりたくなりました。
鯛の主張が強い『活き活き小湊ウオポート』
帰りに寄ったのは、巨大な鯛のオブジェが目印の即売所『活き活き小湊ウオポート』です。
お菓子や加工品の取りそろえが豊富で、やはり鯛をかたどったものがありました。これはお土産として買いですね!
カマタの鯛せんべい
見どころだらけで、巡っていると自然と笑顔があふれた小湊観光。1日で1年分のパワーをチャージできそうなので、興味のある人は訪れてみてください。
日蓮聖人の降誕日である2月16日には毎年、誕生寺で宗祖御幼像練行列などが行われるので、よりにぎやかですよ。
[文・構成/grape編集部]