初めての経験に興奮!車いすバスケットで子どもたちの夢を応援したい! 提供: By - grape編集部 公開:2016-08-05 更新:2018-05-14 夢車いす障がい者 Share Post LINE はてな 子どもの頃の出会いや体験が、今の自分の性格や夢に大きく関わっていることってありませんか?尊敬できる人に出会ったり、変わった体験をした事で夢や目標が生まれる…。 そんな経験を通じて、子どもたちが目標を持つきっかけを作りたい!と立ち上げられたプロジェクトがあります。 それが『夢の課外授業』と呼ばれるプロジェクトです。各界で活躍する有名人を講師に迎え、一緒にスポーツなどを体験したり、対話をしたりする場を作っています。 今回、東京の千代田小学校で行われた授業は、ほとんどの子どもが乗ったことのない『車いす』を使ってのバスケットでした。 普段のスポーツとは全く違った体験に、子どもたちはどんなことを感じたのか。授業の様子と共にご紹介します。 体験することで感じる可能性 講師として小学校に訪れたのは、元車いすバスケットボール日本代表選手の根木慎志(ねぎ しんじ)さんと、元Jリーガーの水内猛(みずうち たけし)さん。 根木さんは、高校生の時に交通事故で脊髄を損傷してから、車いすでの生活を余儀なくされました。 それまでやっていた柔道や水泳、サッカーなど大好きだったスポーツができなくなったショックは、言葉では言い表せないほどだったでしょう。そんな絶望の淵に立たされた根木さんを救ったものが、車いすバスケットだったそうです。 当時、自分は乗るだけでも大変だったのに、車いすでバスケをするなんて…と驚きを隠せませんでした。車いすでもまだまだスポーツを楽しむことはできる!と希望が持てました。 車いすに希望をもらったからこそ、車いすでみんなに夢や希望を与えたい。彼の言葉からは、そういった熱い気持ちがヒシヒシと伝わってきました。 車いすバスケットのルールを交えながら、根木さんによる車いすバスケットのデモンストレーション。まるで自分の手足のように車いすを操り、子どものそばを駆け抜けたり、ドリブルを難なくこなしたりと、驚きの動きを披露されていました。 一方、水内さんは競技用の車いすに乗るのは初めてだったようで、思った以上に苦戦する場面も。それでも子どもたちと普通の車いすとの違いを見つけながら、一緒になって楽しんでいました。 体験授業として行われた試合では、5年生や6年生が初めての競技用車いすに四苦八苦しながら、必死にボールを追いかけます。身体の大きさや男女の違いを超え、心から車いすバスケットを楽しんでいるようでした。 最後は千代田小代表チームに、根木さんと水内さんがそれぞれ参加し試合を開催!熱い試合展開に子どもたちも大興奮で、シュートが打たれるたびに大きな歓声が体育館を包みました。 私も実際に競技用の車いすに乗ってみましたが、片手で簡単に持ち上がるほど軽く、かなり小回りがきくものでした。そして何より、タイヤが5つ付いているため安定感は抜群です。 ただ、車いすに乗ってドリブルやブロックができるかと言えば、それは全く別の話し…とてもできそうにはありません。 見た目以上に難しく、思ったような動きができない車いすバスケット。体験することで子どもたちは、新しい可能性やチャレンジすることの大切さを学ぶことができたようです。 挫折したことはありますか? 試合後、根木さんや水内さんに、子どもたちから質問が投げかけられました。 「好きな食べ物は何ですか?」など、子どもらしい質問が飛び交う中、こんな質問が。 挫折とかしたことありますか? 日本代表選手やJリーガーになるほど努力を続けてきた二人が、味わった挫折…確かに気になります。 二人からはこんな答えが返ってきました。 根木さん 挫折とは違いますが、スポーツをずっとやっていて、一番つらかったのは、試合に負けた時とか練習がきつい時じゃなくて、怪我をしてスポーツができなかった時のことです。 いくら練習をつんできても、怪我をしたら試合も何もできなくなります。それが一番つらい。 なので、怪我はしないように気を付けて練習してください。 水内さん 挫折というと大げさに聞こえてしまうかもしれませんが、挫折ばかりだったと思います。 サッカーをやめた時も、大きな喪失感はありました。 でもその先に必ず、楽しかったことや嬉しいことはあるので、何事も諦めずに頑張ってほしいです。 また、水内さんは「どうしたらサッカー選手になれますか?」という質問を多く受けるそうですが、いつも「やめないことです」と力強く答えているそうです。 小学生から大学生、大人になっても好きなことは、いつまでも続けていく スポーツを長年続け、そのツラさも楽しさも知っているからこそ伝えることができる想い。子どもたちも心のこもった言葉に、真剣に耳を傾けていました。 生きていく中で壁にぶつかったとしても、乗り越える力強さや楽しさを学んだ子どもたち。今回、車いすバスケットを体験したことで、心の中には大きな変化が生まれたようでした。 貴重な体験をすることで生まれる、多様な価値観。どんな時でも夢を追いかけ、諦めない心を持った子どもたちが増えるよう、こうした取り組みは今後も続けていってほしいものです。 最後に、根木さんが今回の授業を通じて感じたことやメッセージを語られています。授業の様子とあわせてご覧ください。 提供 三菱電機株式会社 Share Post LINE はてな
子どもの頃の出会いや体験が、今の自分の性格や夢に大きく関わっていることってありませんか?尊敬できる人に出会ったり、変わった体験をした事で夢や目標が生まれる…。
そんな経験を通じて、子どもたちが目標を持つきっかけを作りたい!と立ち上げられたプロジェクトがあります。
それが『夢の課外授業』と呼ばれるプロジェクトです。各界で活躍する有名人を講師に迎え、一緒にスポーツなどを体験したり、対話をしたりする場を作っています。
今回、東京の千代田小学校で行われた授業は、ほとんどの子どもが乗ったことのない『車いす』を使ってのバスケットでした。
普段のスポーツとは全く違った体験に、子どもたちはどんなことを感じたのか。授業の様子と共にご紹介します。
体験することで感じる可能性
講師として小学校に訪れたのは、元車いすバスケットボール日本代表選手の根木慎志(ねぎ しんじ)さんと、元Jリーガーの水内猛(みずうち たけし)さん。
根木さんは、高校生の時に交通事故で脊髄を損傷してから、車いすでの生活を余儀なくされました。
それまでやっていた柔道や水泳、サッカーなど大好きだったスポーツができなくなったショックは、言葉では言い表せないほどだったでしょう。そんな絶望の淵に立たされた根木さんを救ったものが、車いすバスケットだったそうです。
当時、自分は乗るだけでも大変だったのに、車いすでバスケをするなんて…と驚きを隠せませんでした。車いすでもまだまだスポーツを楽しむことはできる!と希望が持てました。
車いすに希望をもらったからこそ、車いすでみんなに夢や希望を与えたい。彼の言葉からは、そういった熱い気持ちがヒシヒシと伝わってきました。
車いすバスケットのルールを交えながら、根木さんによる車いすバスケットのデモンストレーション。まるで自分の手足のように車いすを操り、子どものそばを駆け抜けたり、ドリブルを難なくこなしたりと、驚きの動きを披露されていました。
一方、水内さんは競技用の車いすに乗るのは初めてだったようで、思った以上に苦戦する場面も。それでも子どもたちと普通の車いすとの違いを見つけながら、一緒になって楽しんでいました。
体験授業として行われた試合では、5年生や6年生が初めての競技用車いすに四苦八苦しながら、必死にボールを追いかけます。身体の大きさや男女の違いを超え、心から車いすバスケットを楽しんでいるようでした。
最後は千代田小代表チームに、根木さんと水内さんがそれぞれ参加し試合を開催!熱い試合展開に子どもたちも大興奮で、シュートが打たれるたびに大きな歓声が体育館を包みました。
私も実際に競技用の車いすに乗ってみましたが、片手で簡単に持ち上がるほど軽く、かなり小回りがきくものでした。そして何より、タイヤが5つ付いているため安定感は抜群です。
ただ、車いすに乗ってドリブルやブロックができるかと言えば、それは全く別の話し…とてもできそうにはありません。
見た目以上に難しく、思ったような動きができない車いすバスケット。体験することで子どもたちは、新しい可能性やチャレンジすることの大切さを学ぶことができたようです。
挫折したことはありますか?
試合後、根木さんや水内さんに、子どもたちから質問が投げかけられました。
「好きな食べ物は何ですか?」など、子どもらしい質問が飛び交う中、こんな質問が。
挫折とかしたことありますか?
日本代表選手やJリーガーになるほど努力を続けてきた二人が、味わった挫折…確かに気になります。
二人からはこんな答えが返ってきました。
根木さん
挫折とは違いますが、スポーツをずっとやっていて、一番つらかったのは、試合に負けた時とか練習がきつい時じゃなくて、怪我をしてスポーツができなかった時のことです。
いくら練習をつんできても、怪我をしたら試合も何もできなくなります。それが一番つらい。
なので、怪我はしないように気を付けて練習してください。
水内さん
挫折というと大げさに聞こえてしまうかもしれませんが、挫折ばかりだったと思います。
サッカーをやめた時も、大きな喪失感はありました。
でもその先に必ず、楽しかったことや嬉しいことはあるので、何事も諦めずに頑張ってほしいです。
また、水内さんは「どうしたらサッカー選手になれますか?」という質問を多く受けるそうですが、いつも「やめないことです」と力強く答えているそうです。
小学生から大学生、大人になっても好きなことは、いつまでも続けていく
スポーツを長年続け、そのツラさも楽しさも知っているからこそ伝えることができる想い。子どもたちも心のこもった言葉に、真剣に耳を傾けていました。
生きていく中で壁にぶつかったとしても、乗り越える力強さや楽しさを学んだ子どもたち。今回、車いすバスケットを体験したことで、心の中には大きな変化が生まれたようでした。
貴重な体験をすることで生まれる、多様な価値観。どんな時でも夢を追いかけ、諦めない心を持った子どもたちが増えるよう、こうした取り組みは今後も続けていってほしいものです。
最後に、根木さんが今回の授業を通じて感じたことやメッセージを語られています。授業の様子とあわせてご覧ください。