「お好み焼きの上でかつお節がユラユラと揺れる」 理由をかつお節の老舗に聞いてみた
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※写真はイメージ

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お好み焼きを作った際、仕上げにかつお節をかける人は多いでしょう。その際、かつお節がゆらゆらと揺れますね。
このかつお節の動きはなんだか不思議だと感じませんか。
なぜ、かつお節は踊るような動きをするのか、有名なかつお節メーカー、ヤマキ株式会社(以下、ヤマキ)協力のもと紹介します。
かつお節が踊るワケ
かつお節が揺れるように動く理由について、ヤマキは以下のように説明しています。
かつお節が食べ物の上でゆらゆらと揺れるのは、食べ物が冷たい状態では見られず、温かい食べ物にかけた時に見られます。
これは、熱々の食べ物から立ち上る湯気や水分によって起こるからです。
熱々の料理にかけると、かつお節は湯気の水分を吸収して伸びると同時に、熱によって水分が発散(蒸発)して縮みます。
これによって、かつお節がゆらゆらと踊っているように見えるのです。
かつお節の表面に湯気や熱が均等に当たらず、ムラが生じ、部分ごとに伸縮の仕方が異なることで、より複雑な揺れ動きが生まれると考えられています。
かつお節がゆらゆらと揺れるのは、水分の吸収と発散によるもの。
また、複雑な動きになるのは、吸収と発散による収縮の程度が、部位ごとに異なるからだったのですね。
かつお節がよく踊るためには?
では揺れる動きが盛んになるのは、どのようなかつお節なのでしょうか。
かつお節をよく踊らせるためには『幅』と『厚み』も重要な要素です。
ヤマキでは『どんなかつお節が踊りやすいのか』を徹底分析しました。
その結果、最適な幅と筋繊維に沿って薄く削られ、コシの強いものが、踊りやすいことが判明。
ヤマキにはよく踊るために開発された商品もありますが、身近なかつお節では、だし取りで利用される『花かつお』がよく踊ります。
花かつおは、花びらのように薄く削られたかつお節で、柔らかな食感と、ソースにも負けない燻香と風味が特徴です。
だしを取るだけでなく、お好み焼きや麺類などの料理のトッピングに適しており、踊りを楽しみたい時にもおすすめです。
よく踊るように開発された商品とは、以下の『踊り節』です。
画像提供:ヤマキ株式会社
ちなみに、かつお節をよく踊らせるコツもあるそうです。
かつお節を料理にかける際は、かつお節同士が重ならないように、一度手に取ってからぱらぱらっとふりかけることで、より踊りやすくなります。
ちなみに、踊りやすい料理というのは『適度に湯気を立てながらも、汁気が少ないもの』。これは「かつお節が汁を吸収すると、踊りが途切れてしまうから」だといいます。
この条件に合っているのが、お好み焼きというわけです。ほかにも、たこ焼き、焼きそば、焼きうどんなども踊りやすいとのこと。
「次にお好み焼きを食べる時、かつお節を踊らせてみたい」という人は、ヤマキのアドバイスを参考にしてください。
[文/高橋モータース@dcp・構成/grape編集部]