タラの下処理はなぜ必要?やり方やおすすめレシピ3選も紹介
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「タラを使う時、どうしても臭みが気になる」
「タラの下処理方法が分からない」
このように、タラの臭みや下処理方法で悩んでいませんか。タラの下処理をしっかりと行うことで、臭みをおさえられ、おいしく食べられる可能性があります。このひと手間が、気になる臭みを取り除き、おいしさを保つ重要なカギとなるでしょう。
本記事では、タラを食べる時の下処理の必要性やおいしく食べるための下処理方法、タラを使ったおすすめレシピを紹介します。
寒い時期にぴったりのおいしいタラ料理を食べたい人は、ぜひ参考にしてください。
タラの下処理の必要性
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タラには独特の臭みがあるとされ、下処理をすることでその臭みをおさえられる可能性があります。そのため、タラの臭みをおさえておいしく食べるなら、下処理が必須と言えるでしょう。
臭みの原因は、旨味成分の1つである『トリメチルアミンオキシド』が、タラの死後に『トリメチルアミン』と言う臭み成分に変化することが考えられます。
また、タラは身が柔らかく崩れやすいとされ、下処理によって身崩れしにくくなる可能性があるのだとか。
このように、タラは下処理を適切に行ってから食べることが大切です。
タラを食べる時の下処理の方法
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タラを食べる時の下処理の方法は、次の通り。
1.タラの切り身に軽く塩を振り、10〜15分ほど放置する。
2.水分が浮き出るため、キッチンペーパーで拭き取る。
塩を振ると水分が浮き出て、その水分と一緒に臭みも放出されると言われています。水分を拭き取ることで、身の型崩れを防ぎ、臭みも取れやすくなるでしょう。
タラの白子も同様に塩を使って下処理をするようです。下処理は次の流れで行います。
1.3%の塩水を用意し、白子を塩水に浸して優しく洗う。
2.塩水で洗う際に、筋や血管を取り除く。
3.流水で洗い流した後、水気を切り、キッチンペーパーで拭き取る。
4.湯を沸かして弱火にし、30秒ほどゆでる。
5.ゆでた白子を氷水に入れて、水気を拭き取る。
鍋や天ぷらなど、下処理後に火を入れる場合、4以降の工程は必要ないようです。
白子ポン酢などを作る時は、4、5行程まで行いましょう。
また、タラは食べずに保存する時も、下処理を行ったうえで保存するとよいとされています。
タラを冷凍保存する方法は次の記事で解説しているため、あわせてご覧ください。
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タラをおいしく食べられるおすすめレシピ
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タラの寄せ鍋
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タラの定番料理と言えば、鍋料理を想像する人もいるでしょう。
ここでは、定番のタラの寄せ鍋を紹介します。材料は次の通りです。
【材料(4人分)】
■具材
■だし
■薬味
一緒に入れる野菜には、好みのものを選びましょう。
なお、青ネギの代わりに『カットネギ』を使用する場合は、1人あたり大さじ1〜2杯程度が目安となります。
作り方は次の通りです。
【作り方】
1.材料を下ごしらえする。
2.鍋に水と昆布を入れ、火にかけ、沸騰したら昆布を取り出す。
3.沸騰したら、だしに使用するほかの材料を入れる。
4.3が煮たったら、ニンジン、ダイコンなど火の通りにくい野菜から入れ、最後にタラ、白子を入れる。
5.煮えたら完成。
野菜の切り方は、好みの方法で問題ありません。食材によって火の通り具合が異なるため、通りにくいものは薄くしたり小さくしたりするとよいでしょう。また、火が通りにくい食材を早めに入れるなど、時間差で入れる方法もよさそうです。
好みで薬味やポン酢、ゴマだれを使ってもよいとされています。そのほか好みのタレを用意し、アレンジするのもおすすめです。
タラのムニエル
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タラは淡白な味わいで、バターとの相性がよいと言われています。
そこでおすすめの食べ方がムニエルです。外はカリッと、中はフワッとした食感を楽しめるでしょう。
材料は次の通りです。
【材料(4人分)】
■つけ合わせ
タラは1人あたり1枚を想定しています。
つけ合わせの野菜は好みのものを用意しましょう。本記事では色合いを考えて、きのこ類やアスパラ、ニンジンにしています。
作り方は次の通りです。
【作り方】
1.材料の下ごしらえをする。
2.下処理したタラに塩、胡椒をふり、小麦粉をまぶす。
3.フライパンにサラダ油を入れ、皮面を下にして、中火で焼く。
4.2〜3分したら、タラをひっくり返して、バターを入れる。
5.裏返した後2〜3分ほど焼き、中まで火が通ったら取り出しておく。
6.同じフライパンに、つけ合わせの野菜を入れて火を通す。
7.タラとつけ合わせの野菜を皿に盛り、タラの上に半月切りにカットしたレモンを添えて完成。
タラに小麦粉をまぶす時は、手でできるだけはたくとダマになりにくくなるようです。
皮を取ったタラを使う場合は、皮があった面を下にして焼くと、焼き上がった時の見栄えがよくなるでしょう。タラの厚みによって火の入り具合が異なるため、焼き時間は目安として考えてください。
仕上げにバジルやディルなど、好みのハーブを添えるとおしゃれです。
タラのホイル焼き
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タラは、ホイル焼きにしてもおいしく食べられます。
材料は次の通り。
【材料(4人分)】
■好みでつけ足す調味料
■追加の道具
タラと一緒に入れる食材は、好みで変えてもよいそうです。季節の野菜や、定番のタマネギ、キノコなど、どのような食材でもタラによくあうでしょう。
【作り方】
1.材料を下ごしらえする。
2.アルミホイルを30cmほど広げる
3.タマネギ、ニンジン、タラ、キノコ類、ブロッコリー、バターの順に乗せる。
4.中身が見えないようにアルミホイルを包む。
5.フライパンに4を並べて、100ccほどの水を入れる。
6.蓋をして、水が沸騰するまで強火、その後は弱火で10分ほど火を入れる。
7.タラに火が入っているか確認して、完成。
火を入れる時は、少量の水を入れて蒸し煮にすると焦げにくいようです。ただし、途中で水がなくなると焦げるリスクが高まるため、水の量に注意してください。
食べる時に、好みでレモンを添えたり、醤油やポン酢をかけたりするのもおすすめです。自分の好みで調整し、おいしく食べましょう。
タラの下処理に関するよくある疑問と回答
タラの下処理に関して、よくある疑問と回答をまとめました。
多くの人が疑問に思う内容に目を通しておくと、下処理時に失敗するリスクをおさえられるでしょう。
タラは下処理をしないと食べられない?
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タラは下処理をしなくても食べられるようですが、独特の臭みがあるとされており、身が柔らかく型崩れしやすいようです。そのため、下処理したほうがよいでしょう。
下処理にかかる時間は10〜15分ほどで、あまり手間がかからないため、おいしく食べるためにも下処理を行ってください。
保存する時は、下処理後にキッチンペーパーやラップに包み、冷蔵庫や冷凍庫で保存しましょう。
タラのヌメリが気になる時、ヌメリを取る方法はある?
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タラのヌメリは、塩を使うと取れるそうです。
下処理と同じように塩を振り、10〜15分ほど放置して水洗いします。塩を使ってもみ洗いしても取れるようですが、タラの身は柔らかいため、崩さないように注意しましょう。
魚のヌメリ対策には塩が使われることが一般的なようですが、『酢』でも同様の効果が得られるようです。また、酢は魚の臭み消しの効果が期待できるとされています。ヌメリ取りと同時に、臭み消しもできるかもしれません。
タラの切り身を買う時、新鮮なものを見極めるポイントは?
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タラの切り身を買う時は、身が白く、半透明なものを選びましょう。さらに、身が少々赤みがあるものが新鮮な証拠だそうです。
また、売り場に並べられてから長時間経過すると、タラの身から水分が出る可能性があります。パックに水が溜まっているものは鮮度が落ちているかもしれません。
タラの色や透明度、水分の溜まり具合などを確認して、状態のよさそうなものを選びましょう。
タラは下処理をすることでおいしく食べられる
タラは下処理をすることで、よりおいしく食べられるようです。方法は、塩を振って10〜15分ほど放置して、水分が出てきたら拭き取ります。水分と一緒に独特の臭みも放出されることが多く、臭みがなくなり、身崩れもしにくくなるそうです。
また、タラを食べる時は定番の鍋料理のほか、ムニエル、ホイル焼きなど相性のよいバターを使った調理方法で食べると、タラのうまみを感じられてさらにおいしく食べられるでしょう。
[文・構成/grape編集部]