『なおざり』は『おざなり』の誤り? 間違っていると勘違いされがちな言葉たち
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文章を読んでいる時に、言葉の誤りを見つけて「あれ?」と思うことはあるでしょう。
実際に間違っていることもありますが、実は自分が『まだ出会っていない言葉』である可能性も。
本記事では、間違っていると勘違いされがちな言葉として、よく話題に上がるものを紹介します。
誤字じゃない!勘違いしやすい言葉が?
日本語には、とてつもない数の言葉があります。
日常でよく使う言葉以外の、文学的な表現や、時代が進んで使われなくなった言葉などは、知らない人がいてもおかしくはありません。
人それぞれ歩む人生は違うので、出会う言葉も異なります。だからこそ、勘違いが起こるのも自然な話。
以下の言葉の中には、あなたが知らない表現もあるかもしれませんよ。
痩せぎす
「『痩せすぎ』の書き間違いなのでは?」と勘違いする人が多い『痩せぎす』。
ネットでもたびたび「合っているはずなのに、訂正された」など、話題に上がる言葉です。
小説などによく出てくる表現ですが、「知らなかった」と言う人も少なくはありません。
『痩せて骨ばっている様子、またはそういう人』を意味するので、正式には違うものの、ニュアンス的には『痩せすぎ』でも通じてしまいます。
間違っていると勘違いされやすいのも納得ですね。
なおざり
『なおざり』も勘違いされやすい言葉の1つ。
その場しのぎで、いい加減な言動をすることを言う『おざなり』の誤りだと指摘する人もいるようですが、『なおざり』も存在する正しい言葉です。
「どっちがどっちだったっけ?」と混同しやすい言葉でもありますね。似ている言葉ですが『なおざり』は、なんの対応もせずに放置する状態を表す時に使います。
どちらもいい加減であることに変わりはないですが、そのうえで何かしたか、していないかで意味が分かれるそうですよ。
※写真はイメージ
文章を読んでいる時、知らない言葉や間違っていそうな言葉に出会ったら、まずは一度調べてみることが大事。新たな知識を身につけるチャンスになるでしょう。
また、その言葉を知らないからと言って、人を嘲るのはナンセンス。
前述した通り、過ごす環境や触れるカルチャーによって、出会う言葉は異なります。
『お互い様』だと思いながら、優しく伝え合えるのが、理想ですね。
[文・構成/grape編集部]