約3割が勘違いしてた 「奇特な人だね」は褒めてる? けなしてる?
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「あなたって奇特な人だね」
もし、この言葉を人にいわれたらどう思いますか。嬉しい、それとも複雑な気持ちになるでしょうか。
正しい意味はわからなくとも、なんとなく「変わった人」というふうにとらえる人も多いのでは…。
「奇特な人=変な人」は間違いなのか
「奇」という字は珍しい、「不思議な」「怪しい」という意味を持ちます。このイメージから「奇特な人」が「変わった人」に紐づくのは自然な流れかもしれません。
実際、SNSには「変な人」という意味合いで使われるコメントが多数見られました。
しかし、本来の意味はまったく違うものをあらわすのです。
奇特は最大の褒め言葉だった!
奇特の意味を辞書で引いてみると、「言行や心がけなどがすぐれていて、褒めるに値するさま」と記されていました。つまり「奇特な人」とは最高の褒め言葉だったのです。
2002年度に文化庁が奇特について尋ねた「国語に関する世論調査」によると、多くの人が意味を勘違いしていることを裏付ける結果が!
本来の意味である「優れて他と違って感心なこと」が正しいと答えた人は全体の49.9%(*1)。
一方で、「奇妙で珍しいこと」と答えた人は全体の25.2%(*2)もいたのだそう。特に若い世代に絞るとその割合は高くなります。
言葉の使い方は時代によって変化していくものですが、本来の意味を覚えておいて損はありません。
もし「奇特な人だね」といわれたら喜ぶのが正解! この言葉をかけてくれた人が、本当に正しい意味で使っているかどうかは不安なところですが…。
*1: 文化庁月報 平成25年6月号(No.537)|問2|(ア) 優れて他と違って感心なこと|文化庁
*2: 文化庁月報 平成25年6月号(No.537)|問2|(イ) 奇妙で珍しいこと|文化庁
[文・構成/grape編集部]