地下鉄で妊婦に席を譲った男性が感謝の銅像を贈られる それには理由があった
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父「はい、撮るよー」 完成した家族写真に「どうしてそうなった」「1周回って好き」父がカメラマン役になった家族写真。その出来に娘が驚愕したワケは?
『日本語なのに読めない』貼り紙 内容が?「もはや外国語」「なんて?」旅行中に立ち寄った温泉。貼り紙の内容に首を傾げた理由が?
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公共の交通機関で妊婦さんらしき人が立っているのを見かけたら、あなたはためらわず席を譲れますか?
ひと目で妊娠している女性だとわかる場合はともかく、着ている洋服などによって妊婦さんかどうかわかりにくいこともあります。譲りたい気持ちがあっても、声をかけづらいこともあるでしょう。
なぜか男性に席を譲ってもらえない
二人目のお子さんを妊娠中の38歳のデザイナー、イヴォンヌさんは普段からニューヨークの地下鉄を利用しています。毎日多くの人たちで混み合う地下鉄の車内で、妊婦である彼女はこれまで何度も席を譲られたことがあるそうです。
譲ってくれたのは、全員女性でした。
「なぜ男性は妊婦に席を譲ってくれないのだろう…」そう感じたイヴォンヌさんは、あるアイディアを思いつきます。
私に席を譲ってくれた最初の男性を称えたい。そうだ、感謝のトロフィーを贈ろう!
イヴォンヌさんは特製のトロフィーを制作。男らしさを象徴する銅像はアメリカのコミックに登場するキャラクター『インクレディブル・ハルク』をイメージしていて、台座にはこう書かれています。
親切な男No.1
2度の妊娠を通して、妊婦に地下鉄の座席を譲ってくれた最初の男性
そしてついにトロフィーを渡す日が
2017年2月、ついにその瞬間がやってきました。いつものようにイヴォンヌさんは地下鉄に乗り、座っている男性の目の前に立ちました。スマートフォンをいじっていた男性はイヴォンヌさんに気づくと慌てた様子で立ち上がり、こう言ったのです。
「どうぞここに座って。今気づいたもので」
イヴォンヌさんはその男性の優しさを称えてトロフィーを授与!笑顔が素敵な男性は、記念写真の撮影にも応じてくれました。
ニューヨークのニュースメディアdnainfoによると、彼女はこのとき、男性のことを何も聞かなかったのだそう。しかし彼の写真から、のちに名前がわかったのです。
名前はリッキー・バークスデールさん。34歳の俳優でした。
二人のお子さんの父親でもあるリッキーさんにとって、「イヴォンヌさんに席を譲ることは当たり前のことだった」と言います。
イヴォンヌさんがこのトロフィー授与のアイデアを思い付いたのは「席を譲ってくれた男性を称賛し、とても感謝しているということを知ってほしいから」という理由だったそう。
男性の皆さん(もちろん女性も)、あなたのその優しさは誰かにとってはトロフィーを授与したいほどありがたいことなのです!
妊婦さんや座席を必要としている人たちを見かけたら迷わず席を譲ってあげる。そんな優しさが当たり前の社会になっていくことを願います。
[文・構成/grape編集部]