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「諦めない」「根性」は過去 本田圭佑がいまのスポーツに必要だと語ったのは…

By - grape編集部  公開:  更新:

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世界を舞台に活躍し、日本のサッカー界をけん引する本田圭佑さん。

高い技術力と強じんなフィジカル、圧倒的な得点力に優れ、名実ともに日本が誇るトップアスリートの1人です。

そんな本田さんですが、実は経営者としての顔も持つことをご存知でしょうか。

サッカー・本田圭佑が感じた『変化』

本田さんがオーナーを務めるHONDA ESTILOは、スポーツ選手のマネジメント業務を行う会社。他方でオーストリア3部のクラブチーム『SVホルン』を買収したり、子ども向けサッカースクールをプロデュースしたりするなど選手育成にも力を注いでいます。

とりわけ同社がいま熱心に取り組んでいるのが、デジタルとスポーツを融合したプロジェクト『HONDA NO LIMITS PROJECT』。

昨今スポーツにもデジタル技術が取り入れられ、選手のスキルだけでなく、データ分析から立てた戦略によって勝敗が分かれるとまでいわれているのだそうです。

まずはこちらの動画をご覧ください。

HONDA NO LIMITS PROJECTでは、ヨーロッパ最大級のソフトウェア会社・SAPの最先端テクノロジーを活用して、自社のクラブチームおよびサッカースクールの強化やスムーズな組織運営を図っています。

動画のなかでしきりに「データ」と繰り返していた本田さん。「データでサッカーを分析する」とは具体的にどのようなことをするのでしょうか。

grape編集部はSAPジャパンのラジオ収録にお邪魔をして、同社のテクノロジーについて詳しく教えてもらいました。

希望を叶える。世界を変えていく。それ、SAPの出番かも。―SAPジャパン

SAPジャパン青木桂子さんにインタビュー

2018年7月某日。SAPジャパン常務執行役員マーケティング本部長の青木桂子さんとフリーアナウンサーの松本秀夫さんによる対談形式の収録が行われました。

「スポーツにITを使うとは聞いていましたが、現役の選手がここまで活用しているとは驚きました。もうガッツや根性だけの時代じゃないんですね」(松本アナ)

「もちろん、そういう要素も必要だと思います。ただそのベースとして、その日の選手の動きなどのデータを分析して、昨日より質の高い練習を実行できるようITがサポートをしているわけですね」(青木さん)

こちらの120秒インタビューは2018年8月4日(土)、5日(日)14時~放送されるニッポン放送の番組『ショウアップナイタースペシャル 中日×巨人 実況中継』でオンエアされるとのこと。

収録後、改めて青木さんにお話をうかがいました。

――『HONDA NO LIMITS PROJECT』で導入したテクノロジーというのは具体的にどのようなものでしょうか。

『SAP Sports One』『SAP SuccessFactors』という2つのソリューションを導入していただきました。『SAP Sports One』は本田さんのインタビューでもあったように、スポーツ分野において選手のスキルアップのためにデータを分析して役立てるというものですが、『SAP SuccessFactors』は人事ソリューションなんです。

――人事ソリューションというと企業向けでは?

そこが面白いところで、本田さんが設立したHONDA ESTILOは世界に70以上のサッカースクールを抱えているのですが、人種も違えばスキルも違って当然ですよね。そこでまずは『コーチの育成』を世界規模で行うための共通のプラットフォームとして『SAP SuccessFactors』を導入されました。蓄積されたデータをもとに、同じレベルのコーチの評価やスキルを横並びで比較分析し、即時に指導にフィードバックしたり、評価に役立てたりして全体的なレベルアップをしようという狙いです。

――サッカー以外のスポーツではどのようなIT活用事例がありますか。

SAPのデータアナリティクスは、テニスやセーリングなどでも使われています。テニスではタブレットを使うことでボールの軌跡(弾道分析)や落下地点、スピードが図式で見られるんですね。なので試合中にコーチが選手に対して、「ちょっと後ろに行き過ぎているから前に出たほうがいい」「今日は相手選手のサーブが左に寄りがち」など、過去のデータをもとに正確にアドバイスすることができます。

セーリングの場合はヨットが岸から離れると何をやっているのか観客に見えないという難点がありますよね。それを解決するためにボートにセンサーを付け、波や風の強さ、向きというものもデータとして分析して、岸側の大きなスクリーンで図式化して映し出すというお手伝いもしています。数字ではなく『図』として見られるので、必ずしもデータを扱い慣れた人でなくても利用できるのが利点です。

――そうすると、企業の経営者だけでなく、私たち消費者も日ごろからそういった『データ』に知らないうちに接する機会が増えていきそうですね。

例えばネットでお買い物をする際、どういう商品を過去に購入したかという履歴が残っていますよね。最近は店頭でも、お客様が入店した段階で顔認識によってその人の購入履歴までたどることができるんです。その情報を店員のタブレットに送り、次におすすめの商品を自動でピックアップするというシステムを試験導入している企業もあるんですよ。このようなITの進歩は、エンドユーザーにとってみれば、自分が本当にほしいものをストレスなく選ぶことができ、時間を有効活用することにもつながりますよね。

ネットやカメラ、センサーなどによって、いまや私たちの生活そのものが『データ』として収集される時代。データ分析は、ビジネスやスポーツに限らず社会全体を大きく変えつつあります。

その裏でSAPは各企業や組織の活用目的に応じて適切なソリューションを提供し、世の中を便利で快適にするお手伝いをしているのです。

これからの未来は、私たち1人ひとりが積極的にデータを活用しようという姿勢も必要となってくるのかもしれません。

「SAPのテクノロジーをもっと知りたい!」という人は公式サイトもチェックしてみてください。

希望を叶える。世界を変えていく。それ、SAPの出番かも。―SAPジャパン


[文・構成/grape編集部]

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