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韓国に旭日旗の自粛を求められた海自 河野統幕長の発言に「その通り」「素晴らしい」の声

By - grape編集部  公開:  更新:

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2018年10月10~14日に、韓国南部の済州島(チェジュド)で韓国主催の国際観艦式が開かれます。

同年8月末、韓国海軍は国際観艦式の参加国に対し、「海上パレード中、艦艇には自国と韓国の国旗のみを掲げるのが原則」と通知。

また韓国国内では、ソウルの駐韓日本大使館前で観艦式での日本の旭日旗掲揚に抗議したデモが行われ、「戦争の象徴である旭日旗を挙げてはいけない」という批判の声が上がりました。

韓国の李洛淵(イ・ナギョン)首相は、10月1日に「旭日旗が韓国人にどんな影響を与えるか、日本は繊細に考慮しなければならない」と発言。

翌日には、韓国の与党議員が韓国内での旭日旗掲揚を禁じる法案を国会に提出します。

しかし韓国側の通知に対し、防衛相は応じない考えを表明。

自衛隊法施行令をはじめとした国内法令では、国籍と軍隊に属することを示すことが規定され、自衛艦旗の掲揚が義務づけられているためです。

旭日旗の自粛を拒否した海自、河野統幕長の言葉が話題に

一連の流れを受け、10月5日、防衛相は国際観艦式への護衛艦派遣の見送りを発表しました。

今回の要求に応じて旭日旗を自粛してしまうと、法律を破ってしまうだけでなく、今後の防衛に影響が出る可能性があると判断したといいます。

また、河野克俊統合幕僚長は派遣を見送った理由について、会見でこのように述べました。

「海上自衛官にとって自衛艦旗は誇りとしての旗だ。降ろしていくことは絶対にない」と強調した。

産経ニュース ーより引用

旭日旗は、大日本帝国海軍の軍艦旗として使用されていました。しかし終戦後は、陸上自衛隊が八条旭日旗、海上自衛隊が十六条旭日旗を使用しています。

自衛隊が発足して以来、自衛艦旗として長い歴史を誇る旭日旗。海上でほかの船に自艦の所属を示す、大切な役割もあります。

河野統幕長の毅然とした対応に、ネットから称賛の声

・あまり強気にならない日本だけど、時には意見をハッキリ伝えなければいけないと思う。

・外務省の毅然とした態度は好ましいと思いました。

・この件に限らず、明らかにおかしな要求はちゃんと断るべきだよね。

同年9月28日に行われた記者会見で、旭日旗のデザインについての考えを問われた小野寺五典防衛大臣は「太陽をかたどっており、大漁旗や出産、節句の祝い旗として日本国内で広く使われているもの」と回答。

また、1988年と2008年に韓国で行われた国際観艦式に参加した際は、旭日旗を掲げていたと述べました。

相手の要求をすべてのまず、時にはしっかりと理由を述べた上で、要求を拒否することも必要だと考えさせられます。


[文・構成/grape編集部]

出典
防衛省・自衛隊:防衛大臣記者会見防衛省・自衛隊:防衛大臣記者会見

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