冬休み明け、学校に来なくなった同級生 心を追い詰めた『出来事』
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- 出典
- @Darumaru_DK
もしもきつ音症の人に会ったら、笑わないで、バカにしないで話してください。
Twitter上でそう呼びかけるのは、だるまるさん。きつ音症とは、言葉がスムーズに出ない症状であり、発達障害の1つです。
『国立障害者リハビリテーションセンター研究所』によると、きつ音症の定義は以下の3つ。
だるまるさん自身、幼いころからきつ音症を抱え、自分の名前すらちゃんといえなかったといいます。
当時を振り返り「友達から笑われ、とてもつらかった。大人にも笑われた日には、家でよく泣いた」と語ります。
見かねた母親がきつ音症を治すトレーニングに連れて行ってくれたため、症状も軽くなり、自分から人と話すこともできるようになるまで改善。
そんなだるまるさんが、きつ音症への理解を求める投稿をした背景には、高校時代のある経験が関係していました。
初めて『きつ音症』の人と出会った高校時代
高校進学後、だるまるさんは初めて自分以外できつ音症を抱える人に出会います(以下、Aさん)。
Aさんの症状はだるまるさんよりも重度で、名前をいうのにも10秒ほどかかっていました。
自身も同じ症状で悩んでいただるまるさんは、Aさんがきつ音症であることにすぐに気付きます。
しかし、周囲の人たちはきつ音症の存在を知らなかったのかもしれません。友人だけでなく先生ですら、Aさんの話しかたを笑い、バカにしていたといいます。
※写真はイメージ
それでも常に明るく振る舞い、ムードメーカ的存在だったAさんは、だるまるさんにとってきつ音症を気にしているようには見えませんでした。
しかし、それは間違いだったことが、後に分かります。
Aさんが休む日に『共通』していたこと
Aさんは学校での立場上、人前で話すことが多くありました。
しかし、人前で話す時は必ずといっていいほど学校を休んでいることに、だるまるさんは気付きます。
授業で発表する日、部活に関連して人前で挨拶しなければならない日…だるまるさんは、Aさんの笑顔の裏に隠された本心にハッとしました。
気にしていないように見えて、実は気にしていたんだ。
そう思えたのは、だるまるさん自身もきつ音症を抱えていたからでした。
「もしも自分がきつ音症ではなかったら、ほかの人たちと一緒になってAさんのことをバカにして、『体調管理がなっていない』といっていただろう」と、だるまるさんは語ります。
Aさんを追い詰める『きっかけ』となった出来事
そして冬休みに入る前、ある決定的な出来事が起こります。
学校外の人にきつ音症のことを笑われたというAさんは、それから2週間、病気を理由に休んでしまったといいます。
きつ音症を理解されず、周囲の人からバカにされ続けてきたAさんの心は、だいぶ前から限界を迎えていたのかもしれません。
冬休みが明けても、Aさんが学校に来ることはなく、だるまるさんが送ったメールにも反応しなくなってしまったのでした。
※写真はイメージ
身近なところにきつ音症の人がいるかもしれない
「自分1人だけの力では、何もできなかった」と後悔の思いを口にするだるまるさん。Twitterを通して、多くの人にこう呼びかけます。
もしかしたら、身近なところにきつ音症の人がいるかもしれないことだけ、覚えていてください。
きつ音症で悩んでいる人の生活が少しでも楽しくなるように、『きつ音症』というものを少しでも理解していただけると幸いです。
だるまるさんが語ったエピソードに対し、多くのコメントが寄せられています。その中には、きつ音症を抱え、つらい思いをしたという人も…。
・自分もきつ音症の1人。いまでも治らないし、友達と話している時でさえつらい。だから、きつ音症についてもっとみんなに関心を持ってもらいたい。
・自分は軽度のきつ音症です。周りからバカにされるのは本当につらいです。顔で笑って、心で泣いています。
・共感できることばかりで泣きました。思い出したら涙が止まりません。
Aさんもそうであったように、きつ音症の人の中には、本音を隠してあえて明るく振る舞う人も多くいます。
しかし、自分の力ではどうにもならない事実を笑われ、心にどれだけ深い傷を負っていることでしょうか。
私たち一人ひとりがそのことに気付き、きつ音症の存在を知ることで救われる人は多いはずです。
※投稿者様の希望により、投稿ツイートは記載しておりません。
[文・構成/grape編集部]