「うるさい子どもを黙らせてよ!」 母親に向けられた『心ない発言』、その時? By - grape編集部 公開:2017-10-03 更新:2018-03-24 ADHDお母さん子供発達障害 Share Post LINE はてな コメント ※写真はイメージ 店内や電車の中など、公共の場でぐずり始める我が子…まだ小さい子どもを連れていると、そんな場面に出くわすことがありますよね。 周囲から向けられる視線の冷たさに、居心地の悪い思いをしたことがある人もいるでしょう。 テイラー・マイヤーズさんがFacebookに投稿したメッセージに、共感の声が集まっています。 親子に向けられた『心ないひと言』 テイラーさんの4歳の娘であるソフィーちゃんは、ADHDです。 ADHD(Attention-deficit / hyperactivity disorder:注意欠如・多動性障がい) 発達障がいの1つで、「集中力がない」「じっとしていられない」「順番を待てない」などの特性を持つ。 ある日、娘を連れてスーパーマーケットで買い物をしていたテイラーさん。レジに並んでいる際に、お菓子を欲しがるソフィーちゃんが、カンシャクを起こし始めました。 ※写真はイメージ テイラーさんいわく、ADHDの症状が出た時はほかのことに興味を移すように仕向けるか、疲れ切って眠ってしまうまで、暴れたり泣いたりの状態が続くのだそう。 私は暴れる娘のために、これまでに何百回も店から出なくてはならなかった。 Taylor Myers ーより引用(和訳) 親として「ダメなものはダメ」だと教えたかったテイラーさんは、娘の欲求をなだめ、諦めるよう懸命にいい聞かせていました。そんなテイラーさんの耳に、こんな言葉が飛び込んできたのです。 「うるさいわね、クッキーでも与えて黙らせなさいよ」 Taylor Myers ーより引用(和訳) 心ない発言は、後ろに並んでいた女性が発したものでした。テイラーさんはついカッとなって「娘はまだ4歳よ!何も事情を知らないくせに、あれこれいわないで」と返したそうです。 怒りの感情を抑えつつ、並んでいた列から離れ、セルフレジに並び直したテイラーさん。 It finally happened. As I stood in the customer service line of Walmart to cash my paycheck with a cart of groceries(and...Taylor Myersさんの投稿 2017年7月26日(水) 「親がちゃんとしないから、子どもがいうことを聞かないんだ」といいたげな周囲の視線もつらくて、レジに食料品を通す間、ずっとテイラーさんの顔は涙でグシャグシャでした。 その時、ある1人の女性がソフィーちゃんに話しかけてきたといいます。 女性はソフィーちゃんの注意をそらすように、さまざまな話題を振ってくれました。 それでも「お菓子が欲しい」とソフィーちゃんがぐずり始めると「今日はダメよ」と、テイラーさんの味方になってくれたのです。 当時の様子を振り返り、テイラーさんは次のような考えを述べています。 全く同じ状況にならなければ、私のような母親の気持ちを本当に理解することなんてできないし、判断だってされたくないわ。 けれど、誰かのちょっとした何気ない優しさや、思いやりのある行動が、母親には支えや勇気になるものなのよ。 Taylor Myers ーより引用(和訳) 1人の母親として感じた『素直な思い』をつづったテイラーさんの投稿に、たくさんの声援が寄せられました。 心ない発言は残念だけど、最後に優しい女性が現れてよかった! あなたはもちろん、あなたの娘さんも間違っていないわ。自信を持ってね! 私の子どもも同じ障がいを持っているよ。『理解されないこと』は本当につらいよね。 「ほかの人と同じようにただお店を利用しているだけなのに、つらい思いをしなくてはならないことが悲しい」というテイラーさん。 だからこそ、声をかけてくれた優しく思いやりのある女性に対し、いままで出会った誰よりも感謝しているのだそう。 1人の母親が世界に投げかけた『メッセージ』に、子どもを持つ親を含め、多くの人が考えさせられました。 [文・構成/grape編集部] 出典 Taylor Myers Share Post LINE はてな コメント
店内や電車の中など、公共の場でぐずり始める我が子…まだ小さい子どもを連れていると、そんな場面に出くわすことがありますよね。
周囲から向けられる視線の冷たさに、居心地の悪い思いをしたことがある人もいるでしょう。
テイラー・マイヤーズさんがFacebookに投稿したメッセージに、共感の声が集まっています。
親子に向けられた『心ないひと言』
テイラーさんの4歳の娘であるソフィーちゃんは、ADHDです。
ADHD(Attention-deficit / hyperactivity disorder:注意欠如・多動性障がい)
発達障がいの1つで、「集中力がない」「じっとしていられない」「順番を待てない」などの特性を持つ。
ある日、娘を連れてスーパーマーケットで買い物をしていたテイラーさん。レジに並んでいる際に、お菓子を欲しがるソフィーちゃんが、カンシャクを起こし始めました。
※写真はイメージ
テイラーさんいわく、ADHDの症状が出た時はほかのことに興味を移すように仕向けるか、疲れ切って眠ってしまうまで、暴れたり泣いたりの状態が続くのだそう。
親として「ダメなものはダメ」だと教えたかったテイラーさんは、娘の欲求をなだめ、諦めるよう懸命にいい聞かせていました。そんなテイラーさんの耳に、こんな言葉が飛び込んできたのです。
心ない発言は、後ろに並んでいた女性が発したものでした。テイラーさんはついカッとなって「娘はまだ4歳よ!何も事情を知らないくせに、あれこれいわないで」と返したそうです。
怒りの感情を抑えつつ、並んでいた列から離れ、セルフレジに並び直したテイラーさん。
「親がちゃんとしないから、子どもがいうことを聞かないんだ」といいたげな周囲の視線もつらくて、レジに食料品を通す間、ずっとテイラーさんの顔は涙でグシャグシャでした。
その時、ある1人の女性がソフィーちゃんに話しかけてきたといいます。
女性はソフィーちゃんの注意をそらすように、さまざまな話題を振ってくれました。
それでも「お菓子が欲しい」とソフィーちゃんがぐずり始めると「今日はダメよ」と、テイラーさんの味方になってくれたのです。
当時の様子を振り返り、テイラーさんは次のような考えを述べています。
1人の母親として感じた『素直な思い』をつづったテイラーさんの投稿に、たくさんの声援が寄せられました。
「ほかの人と同じようにただお店を利用しているだけなのに、つらい思いをしなくてはならないことが悲しい」というテイラーさん。
だからこそ、声をかけてくれた優しく思いやりのある女性に対し、いままで出会った誰よりも感謝しているのだそう。
1人の母親が世界に投げかけた『メッセージ』に、子どもを持つ親を含め、多くの人が考えさせられました。
[文・構成/grape編集部]