「うるさい子どもを黙らせてよ!」 母親に向けられた『心ない発言』、その時?
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- 出典
- Taylor Myers
店内や電車の中など、公共の場でぐずり始める我が子…まだ小さい子どもを連れていると、そんな場面に出くわすことがありますよね。
周囲から向けられる視線の冷たさに、居心地の悪い思いをしたことがある人もいるでしょう。
テイラー・マイヤーズさんがFacebookに投稿したメッセージに、共感の声が集まっています。
親子に向けられた『心ないひと言』
テイラーさんの4歳の娘であるソフィーちゃんは、ADHDです。
ADHD(Attention-deficit / hyperactivity disorder:注意欠如・多動性障がい)
発達障がいの1つで、「集中力がない」「じっとしていられない」「順番を待てない」などの特性を持つ。
ある日、娘を連れてスーパーマーケットで買い物をしていたテイラーさん。レジに並んでいる際に、お菓子を欲しがるソフィーちゃんが、カンシャクを起こし始めました。
※写真はイメージ
テイラーさんいわく、ADHDの症状が出た時はほかのことに興味を移すように仕向けるか、疲れ切って眠ってしまうまで、暴れたり泣いたりの状態が続くのだそう。
親として「ダメなものはダメ」だと教えたかったテイラーさんは、娘の欲求をなだめ、諦めるよう懸命にいい聞かせていました。そんなテイラーさんの耳に、こんな言葉が飛び込んできたのです。
心ない発言は、後ろに並んでいた女性が発したものでした。テイラーさんはついカッとなって「娘はまだ4歳よ!何も事情を知らないくせに、あれこれいわないで」と返したそうです。
怒りの感情を抑えつつ、並んでいた列から離れ、セルフレジに並び直したテイラーさん。
「親がちゃんとしないから、子どもがいうことを聞かないんだ」といいたげな周囲の視線もつらくて、レジに食料品を通す間、ずっとテイラーさんの顔は涙でグシャグシャでした。
その時、ある1人の女性がソフィーちゃんに話しかけてきたといいます。
女性はソフィーちゃんの注意をそらすように、さまざまな話題を振ってくれました。
それでも「お菓子が欲しい」とソフィーちゃんがぐずり始めると「今日はダメよ」と、テイラーさんの味方になってくれたのです。
当時の様子を振り返り、テイラーさんは次のような考えを述べています。
1人の母親として感じた『素直な思い』をつづったテイラーさんの投稿に、たくさんの声援が寄せられました。
「ほかの人と同じようにただお店を利用しているだけなのに、つらい思いをしなくてはならないことが悲しい」というテイラーさん。
だからこそ、声をかけてくれた優しく思いやりのある女性に対し、いままで出会った誰よりも感謝しているのだそう。
1人の母親が世界に投げかけた『メッセージ』に、子どもを持つ親を含め、多くの人が考えさせられました。
[文・構成/grape編集部]