吉村知事の『呼びかけ』にドラッグストア店員から悲鳴 「やめてくれ」「また悪夢が…」
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今、もっとも狙われやすいのは… 新しい犯罪傾向にゾッとする残念なことに、空き巣や強盗などの事件はなくならず、連日のようにニュースをにぎわせています。玄関前に監視カメラを設置するなど、防犯対策をしている人もいるでしょう。しかし、近年では犯行の手口や傾向に変化が起こっており、従来の対策だけでは不十分な可能性があります。

リンゴの形をしたキーホルダー 実はこれ…「もっと輪を広げたい」「素敵な活動」漫画家の、ずくなし黒岩(@kurokuroyuyuyu)さんがXに写真を公開。ねぷた絵を「なんとか残せないか、いろいろな人にこの美しさを伝えられないか」と、頭をひねり始めたのがきっかけで、2023年の秋頃からある活動を始めたといいます。活動の一環として完成させた作品とは…。
- 出典
- 産経ニュース
2020年1月に発生して以来、全世界で感染拡大している新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)。
日本では一時期、緊急事態宣言を発令していましたが、『新しい生活様式』でコロナウイルスとの共存を目指す方針になっています。
しかし、いくら感染対策を心がけたところで完全に感染を防ぐことはできません。多くの人が不安を感じながら生活をしていることでしょう。
吉村知事の会見で、全国のドラッグストア店員から悲鳴
同年8月4日、大阪府の吉村洋文知事がコロナウイルスに関する記者会見を開きました。
吉村知事によると、『ポビドンヨード(抗微生物成分)』を配合したうがい薬を使ったコロナウイルス軽症患者と使用しなかった患者で唾液の陽性率を比較したところ、前者は陽性率が約9%だったのに対し、後者は約40%だったといいます。
殺菌消毒薬『イソジン』を卓上に並べ、吉村知事は「研究段階で効果は確定的ではないが、ポビドンヨードを使ってのうがいの励行を呼びかけたい」と述べました。
会見後、ネットでは医療従事者から「そりゃ口内を消毒すればPCR検査で引っかかりにくくなる」「仮説の段階で軽率な発言はしないでほしい」といった批判的な声が相次いでいます。
ドラッグストアで『イソジン』が品切れ続出に
会見で吉村知事は「ボビドンヨードの買い占めはやめてほしい」と述べました。しかし、会見の影響で全国のドラッグストアの店員からは悲鳴が続出。
ドラッグストアにはイソジンを買い求める客が殺到し、またたく間に品切れになってしまったといいます。また、店員に八つ当たりをする客や、電話での問い合わせの対応などで多忙な状態になっているのだとか。
Twitterでは『#ドラッグストア店員の気持ち』というハッシュタグで多くの店員が苦言を呈しています。
・勤務時間に会見なんて見ていなかったから、突然イソジンを買い求める客が殺到して本当に驚いた。怒鳴る客もいて怖かった。
・「買い占めはやめて」っていっても、こうなることは分かってたでしょ。これからの仕事が憂うつ…。
・ただでさえ、うがい薬は品薄だったのに。数か月前までの混乱状態にまた戻るのかと思うと、本当に疲れる。
これまでもコロナウイルスによるマスクや消毒液、トイレットペーパーの品薄によって、大変な思いをしてきたドラッグストアの店員。
だからこそ、再び品薄や客の対応に追われる現状を腹立たしく思っているのでしょう。
医薬品の転売、買い占めはやめましょう
残念なことに、今回もマスク同様にフリマアプリやオークションサイトではイソジンの高額転売が行われています。
しかしポビドンヨードが含まれているイソジンなどの製品は第三類医薬品であるため、転売行為は薬機法違反です。
また、吉村知事がいっているように今回の発表はまだ研究段階であり、効果は確定的ではないのです。
デマの拡散や買い占めなどのパニックが起きやすい非常時だからこそ、冷静になって正しい知識を得るようにしたいですね。
[文・構成/grape編集部]