「普段感謝されない人たちへ」 メルケル独首相の演説に、国内外から称賛の声
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新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)が世界中で猛威をふるう中、各国の対応の違いが明確になってきています。
外出禁止の強化を進める国や、外出禁止期間中の賃金を手厚く保証する国、また渡航を制限する国など、その対応内容はさまざま。
また、ニュース番組では、連日のように国のトップの会見映像を見かけるようになりました。
そんな中、話題になっているのがドイツのメルケル首相によるコロナウイルス対策についての演説。
「もっとも感銘を受けた」「自国民だけでなく、他国民にも配慮がある」と、ドイツ国内外の多くの人の胸を打っています。
メルケル首相「普段あまり感謝されることのない人たち」
コロナウイルスがドイツ国内に与える影響と、政府の対応内容、また感染予防のためにとるべき行動などを、約13分間の演説の中で語ったメルケル首相。
その中でも特に人々の胸に響いたのは、コロナウイルスが感染拡大を続ける中でも働き続ける人々に送った感謝の言葉でした。
続けてメルケル首相が感謝の言葉を送ったのは、『あまり感謝されることのない人』でした。
各国で市民の外出が制限されている状況下でも、スーパーマーケットをはじめ、生活に不可欠な業務は営業を続けています。
それはつまり、市民の生活は彼らがいてやっと成り立つものであることの証明なのではないでしょうか。
ドイツに限らず、日本でもほかの国でも同じことがいえます。
国の代表として感謝の言葉を述べたメルケル首相の演説は日本国内でも話題になり、多くの称賛の声が寄せられています。
【ネットの声】
・英雄的行動よりも、こうした日常の作業を遅滞なくこなしている方々こそ、称賛されるべきです。
・普段はあまり思わないのですが、私たち一人ひとりが社会を成り立たせているインフラなんだということを感じさせてくれます。
・聞いていて涙が出た。ありがとう。
『当たり前』が当たり前ではなくなっている今、社会全体が強い不安感に包まれつつあります。
しかしそんな中でも、私たちが生活を続けられているのはなぜなのか…その理由を改めて見つめ直し、また、誰に対しても感謝の思いを忘れずにいたいものです。
[文・構成/grape編集部]