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北海道の『謎の矢印』なんのためにある? 北海道開発局に聞いてみた

By - ブリジア  公開:  更新:

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矢羽根の写真

画像提供:北海道開発局

ブリジア

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旅行などで北海道を訪れた際、道路沿いに『下向きの矢印』を見かけたことはないでしょうか。

北海道の道路の矢印の写真

※写真はイメージ

本州ではあまり目にしない、北海道特有ともいえるこの標識。「なんのためにあるのだろう」と気になった人もいるでしょう。

当記事では、北海道の道路整備や管理を担う国土交通省北海道開発局の道路維持課(以下、北海道開発局)の野澤さんに話を聞きました。

正式名称は『固定式視線誘導柱』、通称『矢羽根』

この看板の正式名称は『固定式視線誘導柱(こていしきしせんゆうどうちゅう)』といい、通称『矢羽根(やばね)』とも呼ばれています。

『固定式視線誘導柱』の写真

画像提供:北海道開発局

道路の端である路側の位置を示すために設置されており、連続して並ぶことで、ドライバーの視線を誘導する役割を果たしているのです。

吹雪でまったく前が見えなくなっても『矢羽根』が道を示す

北海道を始めとする豪雪地帯では、降雪や吹雪による視程障害が日常的に発生するといわれています。

なかでも特に危険なのが『ホワイトアウト』です。一面が真っ白になり、空と地面の境界線が消え、道路がどこにあるのか、自分がどちらに向かっているのかさえ分からなくなる状態で、北海道ではたびたび発生すると言われています。

吹雪の道路の写真

※写真はイメージ

さらに、雪が降っていない時でも油断はできません。強風で積もった雪が舞い上がる『地吹雪』によって視界が悪くなることも多く、特に地面付近で視界が極端に悪化するのが地吹雪の特徴です。

晴れていても突然視界が奪われるため、ドライバーは道路の端や車線の位置を見失いかねません。

矢羽根は地吹雪の層より高い位置に設置されているため、地面付近の視界が奪われた状況でも視認しやすい設計です。

連続して並ぶ矢羽根を頼りに道路の端を把握することで、車線逸脱や路外への逸走といった重大事故を防ぐことができます。

また、冬期の除雪作業においても、矢羽根が道路幅を示す目印となり、除排雪の安全性と効率性の確保に役立てられているのです。

原型は昭和21年のスノーポール

矢羽根の歴史は意外と古く、原型は1946年頃に設置が始まった赤白縞模様の『スノーポール』にさかのぼります。

雪と道路の写真

※写真はイメージ

当時は視線誘導標にスノーポールが使われることが一般的でした。

しかし除雪車両の高速化に伴い、スノーポールの損傷が増加したため、1965年頃に細身の矢羽根を用いた視線誘導柱が登場します。

1980年頃には現在のような固定式が設置され始めました。その後も形状を改良しながら、1991年に標準タイプとして正式に規格化され、現在に至ります。

矢羽根は『道路の境界』以上の役割を持っている

野澤さんは読者へこうメッセージを寄せてくれました。

固定式視線誘導柱、通称『矢羽根』は、単に道路の境界を示す施設ではなく、吹雪による視程障害時などの視線誘導施設としても利用されています。

矢羽根の役割をご理解いただき、気象や道路状況に応じた安全な運転に努めていただくようお願いいたします。

『固定式視線誘導柱』の写真

※写真はイメージ

北海道の道路にある『謎の矢印』は、過酷な冬の道路を支える、小さくて頼もしい存在でした。

見かける機会があれば、設置されている『意味』を理解して、安全運転を心がけましょう。


[文・取材/ブリジア 構成/grape編集部]

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協力
国土交通省 北海道開発局

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